【塩原恒夫】2023F1開幕〜中東第2ラウンド・サウジアラビアGPダイジェスト実況

レッドブル開幕戦チーム史上初のワンツーから1週空いて、舞台はサウジアラビアに移りました。一年前は、サーキット近郊石油施設がミサイル攻撃を受け炎上という衝撃…予選では、ハミルトンQ1敗退、ミック・シュー大クラッシュ、角田はトラブルに見舞われ出番なしのハードラックの一方で、ペレスがキャリア初のポールポジション獲得という嬉しいサプライズもありました。はたして今年は〜

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P1/P2 本日も快速なり

バーレーン同様、予選・決勝とは時間帯・コンディションがまったく違うP1。軽い胃腸炎で現地入りが前日となったフェルスタッペンが、体調不良とは思えないTOPタイムを余裕でマーク。2番手ペレスは、パワーユニットエレメントとギアボックス交換の明暗。レッドブルに食らいつくかたちで、アロンソ3番手。ストロールも4番手で、本家メルセデスたじたじです。フェラーリ=サインツ7番手の後に、ガスリー・アルボン・角田の並びに、開幕戦決勝レースの続きをみました。11番手ルクレールは、PUに3基目CE投入で早くも年間2基規定を超え10グリッド降格ペナルティ、試練は続きます。

午後8時のフリー走行は、一発アタック&レース・ペースの同条件下での最終確認です。P1からソフトタイヤでの周回ができたレッドブルとアストンマーティンは、ライバル勢に一歩有利な展開か。結果、フェルスタッペン初日TOPで終わりましたが、コンマ2秒差の2位にアロンソが入り期待が膨らみます。4位オコンは、開幕戦ペナルティの悪夢を払拭したいところ。8位ハース=ヒュルケンベルグ今度こそ。12位マクラーレン=ノリス我慢の時、13位角田まずはQ1突破をしっかりと決めて欲しい。新人バトルは、17位デ・フリースからサージェント・ピアトリスの順でした。

テスト&開幕戦とバーレーン現地取材の米家峰起さん(左)は初日。山本雅史さんは3日間解説でした。

P3/QF アラビアン・サプライズ・ナイト

土曜フリー走行は、フェルスタッペンが唯一1分28秒台でTOP、ペレス、アロンソ、ストロール、ハミルトンが続きました。ルクレールの後、マクラーレン=ノリスとピアストリが7.8位とジャンプアップの手応え。デ・フリースPU交換で1周も走行できず、角田はひとりでプログラムをこなすことになり19位で予選を迎えます。

Q1:ノリス、ウォールに左フロントをヒットしエンド。アタックタイム抹消のサージェントは、焦りからかスピン…NOタイム。2戦連続Q1突破へ、角田でしたがわずか100分の1秒差敗退です。

Q2:ここまでライバルを圧倒してきたフェルスタッペンに、ドライブシャフト・トラブルのサプライズ…波乱の15番手。ルーキー・ピアストリは、デビュー2戦目Q3進出〜ジェッダF2優勝の実力を見せました。トップ通過はアロンソで、いざPPに向けて。

Q3:最初のアタックで、チームの危機に頼れる男ペレスが1位。11年ぶりのポールを狙ったアロンソは、コンマ4秒及ばず3位。ルクレールが予選2位とし、決勝10グリッド降格のダメージを最小限にとどめました。ペレス2年連続キャリア2度目のポール・ポジション獲得です!4位ラッセル、5位サインツ、ハミルトン8位、9位ピアストリが主なところ。

グリッド降格が昨シーズン中盤以降のように増えてくると正直混乱します…

FINAL 紅海の王道

砂漠の夢を見るにはまだ早い、午後8時を回ったばかり。開幕直後の波乱を呼び込むシグナルの警告、最速市街地ジェッダ大通りでの50周決勝レースは、紅海割って未来を切り開く〜スタートからアロンソが行ったーペレスを抜いてトップに立ちます!と…なんとアロンソに、開幕戦でのオコン同様まさかのスタート位置違反5秒ペナルティが出ました。中団では、ルクレールとフェルスタッペンが順位を上げています。10周過ぎてタイヤ交換がパラパラと始まりますが、すぐにトップを奪い返したペレスはじめ上位陣と入賞圏内に入った角田はまだ踏みとどまっている。そして先にフェラーリ2台がハードに履き替える間に、角田6番手〜ストロールにトラブル発生でセーフティカーです。レース5分の2経過のタイミングで、これからピットインの面々は得をしました。アロンソも同時にペナルティ消化。ペレス、アロンソ、3位争いはラッセルとフェルスタッペンですが、DRS使用許可であっさり逆転、ついにマックス表彰台ポジション。ハードタイヤでスタートしミディアム装着のハミルトンが、サインツをかわして5位に上がる中盤の展開です。

レース終盤、2位に上がったフェルスタッペンと、首位ペレスによる1ポイントを巡るハイペース・ファステスト更新合戦だ。そして、角田なんとか10位フィニッシュなるか!?しかしラスト5周というところで、マグヌッセンに逆転喫し開幕2戦連続11位と悔しい結果に。優勝は、得意の市街地結果を残したペレス通算5勝目。フェルスタッペンはファステストラップのチェッカーで、ポイントリーダーを守りました。100回目のポディウムのはずアロンソは、表彰式直後にペナルティ消化時の対応が問題視され、(ここからは中継終了後)二転三転結局セーフ〜良かったです。4位以降ラッセル、ハミルトン、サインツ、ルクレール、オコン、ガスリー、マグヌッセンのTOP10でした。

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この記事を書いた人

塩原 恒夫のアバター 塩原 恒夫 フリーアナウンサー

1987年フジテレビ入社、アナウンス室勤務〜2017年7月BSフジに出向し、広報担当局長としてアナウンス業務も兼ねる。2022年3月フジテレビを退社、同年4月よりフリーアナウンサー。フジテレビNEXT/F1中継や、福島テレビ・エキサイティング競馬のMCを担当する。

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