世界で挑戦する堀米雄斗選手 x 国枝慎吾氏の対談、体験会イベントに「こにわ」と潜入!

東京五輪でスケートボード・ストリート競技初代金メダリストに輝いた堀米雄斗選手と、生涯ゴールデンスラムを達成した車椅子テニス界のレジェンド・国枝慎吾氏が先日BIGBOX東大和、ムラサキパーク立川立飛にて行われたトークイベント+体験会「NEC+CHALLENGE PROJECT2023」に出席。新しい夢の作り方とチャレンジすることの重要性についてのトークショーと、体験会を行った。ウルスポはナビゲーターのこにわ氏と共に潜入取材した。

中西、野中両選手が参加した過去の「NEC+CHALLENGE PROJECT2023」はこちらから

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新しい夢の作り方とチャレンジすることの重要性

左)司会の篠原光アナ 中央)国枝慎吾氏 右)堀米雄斗選手

まずは堀米雄斗選手と国枝慎吾氏のトークショー。テーマは「新しい夢の作り方とチャレンジすることの重要性について」。司会は篠原光アナ。

ー 誰もがチャレンジできる社会になるには?

「90年代は海外では散見されるが、日本で車椅子の方をあまり見かけなかった。2000年代以降はインフラの整備だったり、マインドの変化で日本もポジティブな方向に行っている。何でもチャレンジする権利は誰もが持っている。誰もがチャレンジできる世の中になって欲しい」(国枝)

「(ハンデがある子とも)大会でも撮影でも皆で一緒に楽しむ。トリックを決めた瞬間を楽しんでます。それはアメリカでも日本でも同じ。日本でも目の見えない子がプレーして映像にupして喜んでいる姿を見たことがある」(堀米)

ー 人生の決断の軸について

「いろいろな分岐点がある。プロになるか?ならないか?経済的に厳しかった時に車いすテニスを続けるか?続けないか?基本的には後悔をしない選択をしてきたことで今がある。後悔ない選択をするために今やりたいことに何でもチャレンジするってことにつながってくるんじゃないかな」(国枝)

ー チャレンジしたいことについて

「スケートボードがオリンピック競技になって、競技としての凄さが問われるものになったんですけど、ストリートカルチャーの方が、大会より長い歴史があります。僕も始めてそれに憧れた部分もあるので、例えば映像作品とかを作って、”スケーター・オブ・ザ・イヤー”っていうスケーターにとってはオリンピックの金メダルと同じくらい価値のある賞があるんですが、それを取ってみたい。アート作品に近く、自分のクリエイティブで好きなことで好きな場所で映像を作ってそれがスタイルに出る。それが取れる人も限られているし、大会に出ているスケーターで取った人は何十年も出ていないのでそこを夢としてトライしてます。日本のスケートボードのカルチャー部分をもっと広めていって、スケートの楽しさを伝えていって、次の世代が活躍できるような場所を作ることができたら」(堀米)

質疑応答

ー 怪我をしている期間はどういうことを考えていた?

「戻った時にどんなテニスをしているかをイメージしておくことが大事。決して傷んでいる所は触らず、体のトレーニングなどやれるべきことに集中する」(国枝)

「自分は怪我を治すためにケアに行ったり、ゲームをしたりしてリフレッシュしていました」(堀米)

ー 壁にぶつかった時にどう克服する?

「チャレンジしている時が一番楽しい。自分は負けた時の方がモチベーションは上がるタイプ。敗因を分析した結果、自分が何をしたら良いか分かった時はすぐに練習したくなる。もちろん、チャレンジして失敗することもあるがその時は元に戻せば良いと思っています。そして次のベクトルへ進むことをトライ&エラーで繰り返す結果が自分の成長に繋がると思っている」(国枝)

「大会に負けた時は勝つために気合が入るし、壁を乗り越えた先に何かあると思ってそれをモチベーションにして日々取り組んでいる」(堀米)

テニス、スケボー以外に何かチャレンジしてみたいことはあるか?

「最初色んな趣味を持とうとして、キャンプしたり料理をしたり色々やったが現状しっくりきてなくて。結局、スポーツ週一のバスケ、テニスに戻ってきた。慣れない仕事などでストレスが溜まってきて結局テニスをやる。引退後も誰にも負けない最強の趣味があって。これは60歳になっても65歳になってもやれること。20年間のツアーが終わった後もこうしてテニスと付き合えることを嬉しく思っている」(国枝)

とトークショーを締め括った。

最後は一般観覧者を含め皆で記念撮影。車いすテニスの体験会へと移った。

ラケットを持ちながら車いすを動かすことの難しさ〜車いすテニス体験会

トークショーの後は、国枝氏がレクチャーする車いす体験会へ。国枝氏によるデモンストレーション後、国枝氏が自ら体験会の参加者をレクチャーして周る。ウルスポナビゲーター・こにわ氏も体験会に参加した。

国枝氏もデモンストレーション時に言っていたのだが、とにかく難しいのがラケットを持ちながら車いすを動かさなければいけないことだ。参加者もまずそこに悪戦苦闘する。また、フォアハンドよりも落下地点や大勢を早く判断しなければならないバックハンドで打つことに苦しんでいた。

体験会中に先ほど登壇していたスケートボードの堀米選手が飛び入り参加。体験会の盛り上げに一役買っていた。

体験会参加者には全員にサイン入りの修了証を国枝氏本人が手渡し、全員で記念撮影。囲み取材終了後には即席のサイン会も行われた。ファンにはたまらない取り組みであろう。

最後に囲み取材でのこにわ氏の国枝氏へのインタビューを抜粋します。

ー伝えることの難しさについて

「(松岡)修造さんに聞かれているみたいで入ってこないです(笑)。自分自身も引退した時に今までやってきた技術だとか考えを言語化することは意識してやってきて。今は伝える仕事が多くて講演や対談だとか。自分の考えを言葉で表すということがこの1年すごく多くなってだいぶまとまってきたかなとは思うんですがどうですか?修造さん」(国枝氏)

「僕は(国枝氏が)最強だとずっと言ってきたから、(国枝氏が)テレビに出てる時最強なんだと思って出ているのかそれを聞きたいんですけど」(こにわ)

「修造さんに詰められてようでプレッシャーを感じましたけど(笑)。伝える場所があることは嬉しいですし、そういった機会をこれからも大事にしていきたい」(国枝氏)

場所を移しスケートボード体験会〜貴重な堀米選手のプレー動画も

場所を移動し、ムラサキパーク立川立飛へ。ここでは第二部として堀米雄斗選手のスケートボード体験会が行われた。オリンピック金メダリストが登場し直々に教えるということもあり、到着すると人だかりができていた。こちらにも、もちろんウルスポナビゲーターのこにわ氏が参加。

レベルに差があることもあり、ここは初心者へレベルを合わせボードに乗る所から。堀米選手の参加者への指導はとても優しく丁寧。これには参加者にも笑顔が溢れた。

終盤にはデモンストレーションがあり堀米選手が実際に滑る場面も。こちらは動画に収めたのでご確認ください。

先ほどの体験会同様に今度は登壇していた国枝氏が飛び入り参加。体験会の盛り上げに一役買っていた。最後は参加者が全員直線を滑って堀米選手がグータッチをしつつアドバイスを贈る。

体験会参加者には全員にサイン入りの修了証を堀米選手本人が手渡し、全員で記念撮影。ファンにはたまらない取り組みであろう。国枝氏 x 堀米選手のコラボ。互いに刺激を受ける今回の取り組みであろう。彼らのチャレンジの今後に期待したい。

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この記事を書いた人

南 英博のアバター 南 英博 ULTRA SPORTS 編集長

世界初のクラウド型スポーツメディアである「ULTRA SPORTS 」WEB版の編集長に就任。当サイトはアスリートのセカンドキャリアを応援し、将来的に様々な競技の参加者同士が自由に交流できるプラットフォームとすべく日々奮闘中。ライターとしての顔も持つ。フットサル、高校野球の取材経験あり。高校野球は主に埼玉担当。

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