【平川正城】変なプライドを捨て”自分と向き合う”重要性

育成年代では勝負に勝つとか誰かに勝つとかの意識はとても大事だけど、それ以上に大切な事が沢山ある。

もちろん、その意識は大切だが、それ以上に大事なのは「過去の自分より成長しているかどうか」

どのスポーツにおいても、周りと比べて自分がどうかを考えるより昨日、先週と、過去の自分と今の自分を比べて一歩でも「前進」をしているかどうかの確認の方が何倍も大切。

僕も現役の時は他人と比較をしてる事が多かった。

もちろん、プロサッカー選手の時代は、ライバルの存在があり、自分達の生活や地位などもあるから、どうしても自分以外の評価も気になり、他人と自分を比較することは多くあった。

でも、それはサッカーが自分の生活に直結するプロサッカー選手だから。

育成年代は、他人ではなく「自分に勝ち続ける」選手が必ず変わっていくし、大きく成長していく。

マサキスポーツアカデミーのスクール生の中にも、試合の前に「あいつ、上手だからずるいよぉ〜」とか、発見をする子が居たりする。

でも、その子が居るからって試合に勝てているわけでもない。サッカーってそんなもの。

強い選手が居るから勝てるのでは無く、勝ったチームには強い選手がいる。

試合をやる前からその様な発言をしてる選手は、やはり試合で消極的になったりしてる。気持ちで負けてるとかよく言うけど、そういう事だよね。

考えかたを変えられる選手になれたら良いよね。

「あいつ、上手だからずるいよぉ〜」って、思えるぐらいの選手とトレーニングや試合を出来るのであれば、「あいつに勝つ為にはもっと変わらなきゃ」と、考えられるようになったら、よっぽど自分の成長に繋がるし、自分自身のモチベーションが上がるから気持ちで負ける事はない。

むしろ、そうやって “ 自分よりも上手 ” と、自分が認めて素直に評価を出来る相手が近くにいる環境は本当に素晴らしいし、成長する上で絶対に必要な環境だと思う。

どんなに良い指導者から指導を受けられるってことよりも大事な環境だと僕は思う。

じゃ、その様な環境の中で何をしたら良い?

「あいつに勝ちたい」、「あいつより上手になりたい」、そう思う気持ちは持ちつつ、じゃ今から何をする??

今の自分を理解する事が大事。自分は何が苦手で、何が得意な選手かを小学生〜高校生の年代から把握をする事が必要。

最近は自分のネガティブな要素を認めたくない、変なプライドが強い選手(こどもたち)が多くなっている。

僕はそういう選手の邪魔をする要素をへし折っていくのが仕事だと思ってるから、うちの選手(マサキスポーツアカデミー)には、必要な話をしてきてる。

ライバルの存在は上手になる上で必ず必要。

でも、そこに執着しすぎるのでは無く、あくまで参考にする程度。自分の位置がわからなくなった時に物差しがわりに使う感じかな?

それよりも、自分を分析して理解する事。

リフティングが、1回しか出来ない選手が、1週間後に50回を目指すというのは難しい。

しかし、1週間後も同じ結果で、1回しか出来なかったとしたら、それは何かを変える必要がある。

そして「リフティングを50回出来る選手になる」は、あくまで目標であって、リフティングが1回しか出来ないなら、2回を目指し、2回出来たなら3回、、、と少しずつで良いので目標に近づいていく事が「目の前の自分に勝ち続ける」という事。

自分に厳しくというより、自分がどういう選手かを理解していけば、自ずと今やるべき事が見えて来て、それがベースになった先にライバルの存在が大きく影響し、成長に繋がる。

育成年代の選手は、自分と他人との比較よりもやらなきゃいけない事がある。

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この記事を書いた人

平川 正城のアバター 平川 正城 マサキスポーツアカデミー(株式会社MSAグローバルマネージメント代表)

平川正城(ひらかわまさき)神奈川県出身。
ユース年代は「清商」の愛称で親しまれたサッカー名門校、清水商業高校(現清水桜ヶ丘高校)から、湘南ベルマーレへ。湘南-草津-Y.S.C.C.-SC相模原とJリーグクラブを渡り歩き、地域リーグクラブを経て現役を引退。
スポーツを通して、日本の子どもたちと世界の架け橋になることを目的とした「MASAKI SPORTS ACADEMY(MSA)」を2013年に設立。

現在は海外仕込みのメソッドを日本人向けに改良した独自の「MSAメソッド」を確立し、日本全国のMSAにて子供達へ伝えている。

JFAこころのプロジェクト「夢先生」も務める。

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