【アメリカンフットボール】引退するコージ・トクダ選手の「最後の試合」は書きかえられたのか?

アメリカンフットボールとタレントの「二刀流」で活躍してきた
コージ・トクダ選手(otonari福岡SUNS)
が引退を発表しました。

こちらに本人の引退発表のツイートがあります。

上のツイートのURLをクリックするとフルのインタビュー動画が見られます

コージ・トクダ選手のアメフト歴についてはWikipediaに詳しく書いてあります。
こちらです。
Wikipedia「コージ・トクダ」へのリンク
高校でアメフトを始め、関東一の強豪校だった法政大学に進学。
大学日本一を決める甲子園ボウルに3度出場し、4年生の時は主将を務め、3度目の甲子園ボウル出場を果たしました。
これだけの実績をあげながらも、大学卒業後はアメリカンフットボール選手としてのいったんキャリアを終えました。

それから10年、2020年3月にアメフト界への復帰し、みらいふ福岡SUNS(当時)に入団しました。
並大抵ではない努力の末にポジションを確保。
ディフェンスエンド(DE)と言うポジションのビッグプレー、「クオーターバック・サック」も決めました。

白い方の9番がコージ・トクダ選手

しかし昨シーズンは出番が減ったように感じます。
結果的に最後の試合となったX-1SUPERとX-1AREAとの入れ替え戦でも、あまり出場していなかったと思います。

コージ・トクダ選手がアメフト界に復帰したのは、ことあるごとに言っていた
「アメフトへの恩返しがしたい」
と言う気持ちからでした。
コージ・トクダ選手の特集が月曜19時からの日本テレビ系で放送されている「有吉ゼミ」で2回特集されました。
こんな時間帯にアメフトの特集が行われることはまずありません。
その快挙に、オードリーの若林正恭さんは、コージ・トクダ選手のことを
「アメフトをゴールデン(タイム)に持って来た男」
と称賛していました。
「アメフトへの恩返しがしたい」
という願いは達成されたと考えます。

ところで…
私がコージ・トクダ選手のことで最も印象に残っているのは、まだアメフト選手に復帰する前、日本大学の「危険なタックル」事件について語った言葉です
こちらのツイートのリンク先にあります。

加害者選手に同情したコージ・トクダ選手は
「「加害者の日大の選手のアメリカンフットボールの最後があの記憶で終わってしまうのが辛い。
本当にもし可能であるなら、しっかり反省して、また(プレーを)やって頂きたい」と、最後のプレーが悪質タックルで終わらないことを祈った」

と言うようなことを語っています。
それは、当時自分自身の最後の試合となった大学4年生の時の甲子園ボウルでの最後のプレー、そして負けたことが、
「今でも夢に出てくる」
ぐらい大きなもので、辛い思い出として記憶に残っているからだそうです。

コージ・トクダ選手の願いはかなえられ、その選手はアメフトに復帰。
今は国内でもトップクラスのチームでプレーしています。

私が気になったのは、
コージ・トクダ選手自身の「最後の試合」の記憶は書きかえられたのか、
と言うことです。
前述の通り、結果的に昨年12月の入替戦、otonari福岡SUNSとPentaOceanパイレーツとの試合が「最後の試合」となりました。
昨年福岡SUNSはレギュラーシーズンを全敗で終え、ポストシーズンでも勝てず、負ければ降格の入れ替え戦に出ることになりました。
この試合で初めて福岡SUNSは勝利し、X-1SUPER残留を決めました。
このことは以前書かせてもらいました。

これからもコージ・トクダ選手の夢に出てくるであろう「最後の試合」は、この嬉しい勝利のものに書きかえられたのか。
私にはそこがとても気になります。

どうかそうなっていますように…

そして
「もちろんこれまで以上にアメフトを愛し応援していく所存です。」
と言うコージ・トクダ選手のことを、応援して行きます。

最後まで「コージ・トクダ選手」と書いてきましたが、もう「選手」ではないのは寂しいですが…
十分にやってくれたと思います。

コージ・トクダ選手の「引退セレモニー」が5月14日に福岡・春日公園球技場の13:00からの
otonari福岡SUNS 対 パナソニックインパルス
の試合のどこかで行われるようです。

駆けつけられる方は、ぜひ!

ウルスポをフォローしよう

この記事をシェア

この記事を書いた人

草場 謙一のアバター 草場 謙一 アメフト系ブロガー

主にアメフトのことを書いているブログ
「MAJIK MIRROR」( http://packmania.blog61.fc2.com/ )
の中の人。
日本でアメフトを人気スポーツにできないものか、と考えブログを執筆中。

アメフトの歴史を調べてブログに書いている時が一番の幸せ。

マイナースポーツであるアメフトのファンの、
「周りにアメフトの話をする人がいない問題」
をなんとかするために立ち上がったYouTubeチャンネル「レッツハドル」の一員。

コメント

コメントする

top
目次
閉じる