「アメリカンフットボールって、考えに考えこまれてプレーする複雑なスポーツだろ。
だから俺はアメリカンフットボール界に「呪い」なんてのはない、と思うけどね。」
と語ったのは、オードリーの若林正恭さん。
「オードリーのNFL俱楽部」で、相方の春日俊彰さんが応援するチームがことごとく敗れていく
「春日の呪い」
のことが話題に上った時に、そう語りました。
その呪いはさておき、他のスポーツと同じように、NFLにも昔から言われている「呪い」が存在します。
いくつかの呪いは克服されましたが、いまだ続いているものもあります。
そのひとつが
ボビー・レインの呪い
と言われるものです。
これは、ボビー・レインと言う、デトロイト・ライオンズ史上最高のQBが、1958年にデトロイト・ライオンズからトレードで放出されたことに怒り
「ライオンズは今後50年間は勝てないだろう」
とデトロイトを去る途中で苦々しく言った、というエピソードに由来します。
それから50年、ライオンズがNFLチャンピオンになることはありませんでした。
それどころか50年目の2008年には、0勝16敗と言う成績でシーズンを終えました。
1シーズンが16試合制になってからは、シーズン全敗は、どのチームも記録したことがない屈辱でした。
50年が過ぎても、ライオンズには呪いが解ける兆候は、顕著には見られませんでした。
プレーオフ進出や勝ち越しを記録するシーズンもありましたが…
だいたい毎シーズン、最下位争いをしている…と言うイメージでした。
しかし2021年にダン・キャンベルをHCに迎え、ロサンゼルス・ラムズからQBジャレッド・ゴフを獲得したあたりから、風向きが変わったようです。
今思えば、2022年後半から覚醒したようです。
このシーズンはプレーオフ進出を逃したものの、翌2023年には1993年以来30年ぶりの地区優勝。
1991年以来のプレーオフでの勝利をあげ、カンファレンスチャンピオンシップに出場。
もう一歩で、チーム創設以来初のスーパーボウル出場となるところでした。
そして今シーズン、2024年シーズンは、2023年よりも力強い戦いをして、プレーオフに臨みましたが…
初戦のディビジョナルプレーオフで、ワシントン・コマンダーズに番狂わせを起こされて、シーズンエンドとなりました。
まだまだ「ボビー・レインの呪い」は健在だと言うことをアピールするかのように…
私がNFLで一番応援しているチームはライオンズではありません。
ですが、もしそのチームが優勝できなかったら、代わりに勝ってほしいチームがいくつかあります。
ライオンズもそのひとつです。
いつの日かライオンズがスーパーボウルに勝って、「ボビー・レインの呪い」から解放されることを願います。
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