【アメリカンフットボール】の世界からはじめまして~実は日本は「アメフト強豪国」と言うこと

はじめまして

「MAJIK MIRROR」

と言うブログで、アメリカンフットボールのことなんかを書いている者です。

これからこちら「ULTRA SPORTS(ウルトラスポーツ)」で書かせてもらうことになりました。

よろしくお願いします。

はじめに、

・僕がアメフトのことを描くようになるまで

・アメフトってどんなスポーツなのか

とかを書くのか常道だと思うんですが…

まずはタイトルの通り、私が今一番伝えたいこと、

実は強い、日本のアメフトのこと

について書いていきます。

アメリカンフットボールにも世界大会があります。

結論から書きますと、日本は第1回大会から全5回すべてに出場して

・優勝2回

・準優勝2回

・3位1回

と言う成績を残しています。

アメリカンフットボールは世界的に普及していない、と言うことは事実です。

しかし…

私も世界大会が始まるまで知らなかったのですが、想像以上に普及しています。

特にヨーロッパでは盛んで、1983年から数年おき(2~5と不定期)にヨーロッパ選手権が開催されており、昨年も10月に開催されています。

世界大会を主催するInternational Federation of American Football(IFAF)には、昨年現在で120の国と地域が加盟しています。

その中で、日本は世界でも3本の指に入るほどの強さを誇ります。

過去の世界大会を簡単に振り返ります。

1999年の第1回大会(この時は「ワールドカップ」という名前でした)は、1999年にイタリアで行われました。

6か国が参加したこの大会で、日本はスウェーデン、オーストラリアに勝利し優勝決定戦へ。

メキシコに延長戦の末勝利し、初代王者となりました。

2003年の第2回大会はドイツで。

参加したのは4か国でした。

日本はフランスに勝って優勝決定戦へ。

またも相手はメキシコでしたが、今回は延長にもつれることもなく、日本は2連覇を達成しました。

2007年の第3回大会からは「世界選手権」と名前をかえ、日本の川崎市で行われました。

過去2回の大会への参加を見送ってきた本家のアメリカが、この大会からついに参加することになりました。

参加国は6か国。

初めて日本で試合が生中継されました。

川崎に住んでいる私は、日本戦は全部観にいきました。

初戦のフランス戦、次のスウェーデン戦に、いずれも日本は48-0で勝利。

優勝決定戦の相手は、順当に勝ち上がってきたアメリカ。

台風が通過している荒天の等々力陸上競技場(川崎フロンターレの本拠地)で行われたこの試合は、まさに「死闘」でした。

終盤まで日本はリードしていたのですが、追いつかれて延長戦へ。

延長2回で日本は敗れました。

日本は初めて優勝を逃すとともに、世界大会で初めて敗戦を喫しました。

(川崎市によるハイライト動画。
画質はあまりよくないです。

 第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会

https://youtu.be/T4U60nyeUXU )

2011年の第4回大会は再びヨーロッパに舞台を移し、オーストリアで開催されました。

参加国は8か国に拡大し、カナダが初参戦。

日本はオーストリア、フランスに勝ったものの、カナダに負け優勝決定戦に行けませんでした。

3位決定戦でメキシコに勝ち、3位となりました。

2014年の第5回大会はアメリカで行われ7か国が参加しました。

日本はアメリカに敗れたものの、準決勝でメキシコに勝利。

(メキシコ戦のハイライト動画はこちら

 白い方が日本です。

 Highlights Mexico vs Japan IFAFWC15 15-Jul-2015 

https://youtu.be/4qBTpTuKyvk )

優勝決定戦で再びアメリカと対戦するも敗れ、準優勝に終わりました。

2019年に予定されていた第6回大会は、理由はよくわかりませんが延期。

来年2023年にドイツでの開催が予定されています。

日本はアジア代表の1チームとして出場するでしょう。

アジア予選はこれまで2011年、2015年の2回行われ、日本はいずれも韓国、フィリピンに大勝して本大会に出場しており、アジアでは頭一つ抜けた存在ですので。

(第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会を特集した「Touchdown」誌の表紙)

私見ではありますが、日本の強さの理由を書いておきます。

日本の強みはスピードと技術、そして優れた作戦でだと思います。

そして戦前からアメリカンフットボールがプレーされており、長い伝統があります。

ここまで長い伝統はアメリカとその周囲の国以外にはないものです。

作戦をたてる上で、伝統があると言うことは有利なことだと考えます。

多くのノウハウが蓄積されているからです。

日本の弱みは体格からくるパワーです。

欧米のチームにはそれがあります。

近くでドイツやフィンランドの選手を見たことがありますが、「大きい」と言う言葉では表現できないほどのものです。

しかし日本のプレーを見ていると、その大きさを十分に発揮できないようにしているように感じます。

9月から日本の社会人リーグ、Xリーグの試合が始まりました。

実はこのリーグのレベルも高く、本場アメリカを含む北米大陸のリーグには及びませんが、それを除けば世界最高峰のリーグだそうです。

このリーグの中で、次の大会で代表に選ばれることを目標にプレーしている選手もいるでしょう。

また、ファンの中にも、どの選手が代表に選ばれるかを意識して観ている人もいるでしょう。

世界選手権を前に、日本は米アイビーリーグ選抜チームと試合を行います。

この試合は「JAPAN U.S. DREAM BOWL」と言う名前で開催されます。

(XリーグによるJAPAN U.S. DREAM BOWLの告知ツイート

 https://twitter.com/xl1996/status/1559777071471411205?s=20&t=8Rf84meo0jESQUEYHVPJgQ )

実はこれまで世界大会に出てきたアメリカ「代表」は本気の「最強チーム」ではありません。

大学でプレーしたものの、プロリーグの最高峰NFL(National Football League)に入れなかった選手たちを中心に構成されているようです。

この「JAPAN U.S. DREAM BOWL」に出場するアイビーリーグ選抜は、大学アメフト界でもそれほど強いリーグではありません。

それでも、この試合に勝てるかどうか…

日本が強いと言っても、アメリカとの差は、現状ではとてつもなく大きいものです。

それでも、野球がそれをやったように、いつかはアメリカに勝てる時代が来ることを信じて、これから1月の日本一決定戦、ライスボウルまで、熱い戦いが続きます。

参考サイト

・International Federation of American Football(IFAF)公式サイト

あわせて読みたい

・IFAF World Championship

https://en.wikipedia.org/wiki/IFAF_World_Championship

・1999 IFAF World Championship

https://en.wikipedia.org/wiki/1999_IFAF_World_Championship

・2003 IFAF World Championship

https://en.wikipedia.org/wiki/2003_IFAF_World_Championship

・2007 IFAF World Championship

https://en.wikipedia.org/wiki/2007_IFAF_World_Championship

・2011 IFAF World Championship

https://en.wikipedia.org/wiki/2011_IFAF_World_Championship

・2015 IFAF World Championship

https://en.wikipedia.org/wiki/2015_IFAF_World_Championship

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この記事を書いた人

草場 謙一のアバター 草場 謙一 アメフト系ブロガー

主にアメフトのことを書いているブログ
「MAJIK MIRROR」( http://packmania.blog61.fc2.com/ )
の中の人。
日本でアメフトを人気スポーツにできないものか、と考えブログを執筆中。

アメフトの歴史を調べてブログに書いている時が一番の幸せ。

マイナースポーツであるアメフトのファンの、
「周りにアメフトの話をする人がいない問題」
をなんとかするために立ち上がったYouTubeチャンネル「レッツハドル」の一員。

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