【全日本卓球2023】男子シングルス(天皇杯)、女子シングルス(皇后杯)の注目ポイント!

ごきげんようみなさま、卓球してますか?
本日は1/23(月)から開催される全日本選手権大会について。

https://jtta.or.jp/tour/5786

 通称「全日本」、早い話が日本最強決定戦です。47都道府県を巻き込む国内最大規模の大会、と言っていいでしょう。先日その組み合わせが公開されましたので、個人的な注目ポイントなどお話できれば。もちろん筆者は不参加。有給消化の事由欄に「全日本選手権出場の為」って書いて1週間くらい休んでやりたい人生でした。

 トーナメント表へのリンクを掲載しておきます。今回取り上げますのは男子シングルス女子シングルス。どちらも日本卓球協会の公式ページより。ちなみに表の都道府県の横の数字が段位です。先日の資格の記事の通り、この大会に出ているということは初段を取得していることを意味します。初出場の方もいるでしょうけども「初出場」の意ではありません。

 目を引くのが試合をいくつもスキップして途中参加するシード枠、スーパーシードの選手たち。前回大会で上位入賞しているとこの枠にアサインされます。前回優勝の選手はいちばん最初、前回準優勝はいちばん最後です。次いでベスト4、ベスト8……と割り振られ、ベスト32までが外側のスーパーシードの権利を獲得しています。スーパーシード組は4回戦スタートとなり、最初の注目ポイントと言っていいでしょう。次にベスト16が決定する5回戦。ここをランキング決定戦、「ラン決」と呼んでいて、二つ目の注目ポイントです。
 観戦のチケットが既に販売を開始しておりますが、人気なのは4回戦、5回戦が行われる5日目ですね。以前に大阪で開催された時がありまして、筆者もこの日を狙って観戦に行きました。トイレで倉嶋前男子代表監督とすれ違いました。

 まずは男子シングルスから。
個人的に激推ししているのは田中佑汰選手と鈴木颯選手のふたり。Tリーグなどにはあまり参加せずにずっと海外で鍛え続けている田中選手と、日本ではちょっぴりマイナー寄りのメーカー「DONIC」との契約をずっと続けている鈴木選手。いつか脚光を浴びてほしいとずっと注目しております。田中選手は昨年10月の選考会で準優勝、鈴木選手は昨年の全日本ジュニアでベスト4、インターハイで団体、シングルス、ダブルスの三冠を達成しております、スポンジが青いラバーって良いよね。

鈴木颯選手。Rallysさまより。

 次点で注目しているのは松島輝空選手。張本2世のような扱われ方をされがちなのですが筆者的にはタイプが違うと考えていて、張本智和選手は急に新戦術で年上達を薙ぎ払いまくっていったタイプの強さを示したのに対し、松島選手は同年代の中では頭ふたつみっつ抜けてシンプルに実力が強いタイプかな、と。何年か前の年代ごちゃまぜの選考会なんかでは松島選手はちゃんと負けたりしていたので代表選出みたいなステージはまだないものの、将来的に水谷選手のような安定して上位入賞を何年も続ける、「去年3位だったのに今年ベスト16かー、ちょっと調子悪かったのかな」みたいなことを言われるような、言語化がなんとも難しいのですが「普通に強い」部類の選手になると思って期待しています。そんな松島選手、今年はどこまで勝ち進むでしょう。
 去年は丹羽、吉村、松平という比較的ベテラン寄りの選手がトップを占めておりましたので、若手一同はどこまで意地を見せられるか。ノーシードでも田添健汰選手や吉村和弘選手、オーバーエイジ気味な時吉選手や大矢選手など、個人的に気になる選手はたくさんです。別の視点からですと大島祐哉選手。筋肉信仰に目覚めた私としては彼のフォアハンドはとても好きだったのですが、バックハンドを使う比重を大きくしてから少しボリュームが下がったような気がして、勝手ながら昔ほど期待を寄せられていません……本当に全くもって勝手な話だな。バックハンドを使うようになってから強くなったのは間違いないんですけども。今大会もウォッチしていこうと思います。卓球競技をご存知ない皆様、彼は顔面も強いので是非ご覧ください。

大島選手。Mizuno公式さまより。

 次に女子シングルス。
前回大会は伊藤選手が頂点に上り詰めたのですが、本年度は選考会などの国内戦の結果をみるとやや苦戦している模様。道中で敗れてしまう可能性もややあるかな、という気配です。あんまり好きじゃないんですけどね、そういうときにありがちな「大金星」「大波乱」「誤算」みたいな書き方。ただ表ソフトやカット主戦の選手にはあんまり負けない印象があるので、組み合わせ的にランキングまでは危なげなく勝ち進みそうではあります。また、全大会棄権の横井選手が隣の山にノーシードで出場しているので、ぶつかるところまで進んでいくかもしれません。


 女子の今大会注目株は、もう極めて普通なことを言ってしまいますが張本美和選手です。見るたびに際限なく強くなっていっているので、結構大変そうなブロックですが優勝も普通にあると思っています。ちょっと話逸れますが張本美和選手、個人的には団体代表シングルス2枠レベルだと思っているんですよね。所謂エース起用。伊藤美誠選手と早田ひな選手のダブルスが非常に強力なのですが、ダブルスのある団体戦だと、ダブルスに選出した選手はシングルスには1回しか出られないので起用に悩まされるんですよね。そこに実力をつけた張本選手を据えられれば、①伊藤早田②張本③伊藤④張本⑤早田、という相当強力な組み方ができる。パリまでだと時間が少し短いと思っていたのですが近年の急成長的に現実味あるな、というところと、その裏付けとして今回のタイトルは取ってほしいですね。張本選手、試合を見たことあるのですがボールがめっっっっっっっっっっちゃ強いんですよね。打球音が違うというか、インパクト?ですかね。

これはもう映像で見てほしい。


 他には筆者がカット主戦だったこともあって、佐藤瞳、橋本帆乃香、小塩遥菜の3選手がどこまで進めるかが楽しみです。カット主戦の戦型というものを言語化すると、台から後ろに距離を取って下回転をかけて返球し、相手がミスをするまで粘る、というのがイメージとしてあるのではないでしょうか。しかしながらカットを10年近く嗜んでいた筆者としましては、守備型などど思うことなかれ、と物申したいところであります。カットマンにとってカットプレーというのは、下回転による攻撃なんですよね。筆者は守ろうなんて気持ちではなく、ブッ倒してやるという気持ちでボールを送っていました。現代卓球をみると攻撃型の選手はコースやピッチで変化をつけてミスを誘ったり撃ち抜いたりで得点を狙いますが、カット主戦の選手はここを回転量による球質の属性差や相手の判断ミスでも得点を狙うわけですから、手段の多さを鑑みると攻撃型の選手よりも得点に貪欲だと言っていいのではないでしょうか。まぁ練習大変なんですけどね、いろんなことしないといけないので。それでもラリー中に後陣から上回転を送って相手の打球面をリセットした後にナックルカットを差し込んでオーバーミスさせたりなんてするとそれはもう快感です。先ほど名を挙げた3選手とも変化をつけたラリーの組み立てが流石に上手で学べることが多いです。その中で小塩選手というと、妹の悠菜選手がトーナメント表の真下に組み込まれています。姉妹対決なるかというところ。特殊な戦型の他にも、姉妹そろってかなり体格が良くなっているので、よりパワフルなプレーを見ることができるかもしれません。身体能力ってやっぱり大事なんですよ。

今回はここまで、次回ではダブルスのトーナメント表を見ていこうと思います。

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糀卓球放送局のアバター 糀卓球放送局 卓球動画投稿者

みなさまごきげんよう、卓球してますか?特定のラケットが好きすぎる男のアカウント。強めの思想をネットにばらまく。卓球歴は長いだけ。ファッションで用具を選ぶ卓球エアプ。Youtubeチャンネルもどうぞよしなに。

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