【女子フットサル】日本一を目指すフェリスファミリアフットサルレディースがお届けする女子フットサル事情③

こんにちは。FELIZ FAMILIA FUTSAL LADIES(フェリスファミリアフットサルレディース)です。
投稿が1ヶ月以上あいてしまいました。
この1ヶ月ちょっと、フェリスは前回記事で書いた東京都1部リーグでの公式戦初黒星のショックを乗り越え、チーム力を一層向上して日本一を目指す取り組みを進めてきました。
日本女子フットサルリーグ(通称:女子Fリーグ)のチーム、関東女子フットサルリーグ所属チーム、東海女子フットサルリーグ所属チーム、静岡県女子フットサル選抜とのタフで実りあるトレーニングマッチを繰り返し、
日本一を目指すためにチーム全員で前向きに努力してきました。
約1か月ぶりの都リーグでは、32-0の衝撃スコアでの勝利、翌週は5-1で勝利と連勝。
ついに迎えた全日本女子フットサル選手権東京都大会、関東女子フットサルリーグ所属のカフリンガBOYS東久留米さんとの熱戦は、先制されるも逆転し3-2の1点差で勝利。ベスト4に駒を進めました。
7/31(日)に行われる試合で3位以上に入ると、2年連続で関東大会進出が決まります。
まずは11月に群馬県で開催される関東大会の出場権を獲得し、3月の全国大会に繋げたいところです。
「女子フットサルに旋風を巻き起こす!」フェリスの戦いにご注目を!!

東京都女子フットサルリーグ1部
全日本女子フットサル選手権東京都大会

今回は、1試合の敗戦がなぜ大きなショックとなってしまうのか?女子競技系フットサルの抱える問題点と、女子フットサル選手が増えない理由を考えてみます。

目次

女子競技系フットサルの抱える問題点(公式戦環境)

1 リーグ戦環境が十分でない。
 女子フットサルのリーグ戦は、日本女子フットサルリーグを頂点に、地域リーグ、都道府県リーグと繋がっています。日本女子フットサルリーグに参入するには、日本フットサルトップリーグの定める要件を満たさなければならず、地域リーグからの自動昇格はありません。よって、現状アマチュアチームの目指す最高峰のリーグは、各地域リーグということになります。
フェリスの所属する関東リーグ・東京都リーグは次のようなチーム構成です。
・関東女子フットサルリーグ 1部制12チーム(東京6、神奈川2、千葉1、埼玉2、群馬1)
・東京都女子フットサルリーグ 3部制(1部・2部各8チーム、3部13チーム)
東京都以外の各県の女子フットサルリーグは1部制がほとんどです。
関東女子フットサルリーグへの昇格は、都県優勝チームが参入戦に出場して権利を争います。
東京都から関東女子フットサルリーグへの昇格を目指すと、最短でも3年連続で都リーグ各部を優勝し、参入戦を勝ち抜かなければなりません。他県であれば1年での昇格もありえますが、東京は関東一の激戦区です。
東京都1部リーグに今年昇格したフェリスは、リーグ優勝しなければ参入戦進出の権利が得られません。先日喫した都リーグでの敗戦は、シーズン開始まもなく関東女子フットサルリーグ昇格という目標が絶たれる可能の高い敗戦でした。なので、フェリスの選手たちは大きなショックを受けてしまったわけです。
リーグ戦環境が十分でないと書いてしまうと、関係各所からお𠮟りを受けるかもしれません。新型コロナで厳しい状況が続く中、フットサル連盟や加盟チーム、関係各所の多大な協力のもとリーグ戦は開催されており、感謝の気持ちでいっぱいです。
しかし、競技系チームの、東京No.1を決めるリーグ戦が8チーム1回戦制、わずか7試合というのは様々な面で課題があります。
・試合が少なすぎて、リーグ戦を通じたチーム、選手強化や選手の意欲向上につながらない。
・試合数が少ないことにより、試合間隔が大きく開くことがあり試合に向けたチーム作りがむずかしい。
・試合数が少なすぎるため、リーグを通じたチャレンジがしにくく、1試合の勝敗で年間結果が決まりかねない。
リーグ戦を充実させる上で、会場確保や運営体制など多くの問題があるのが現状です。リーグ戦運営費も参加チームが負担するため、試合数が増えると経済的負担が増えてしまう悩みもあります。
でも、選手やチームは真剣勝負の試合を通じて成長すること、年間リーグの結果がわずか1試合や2試合に左右されず年間を通じて戦える環境が必要なことなどを考慮すると、2回戦制で年間14試合程度は行いたいところです。女子フットサルの魅力を高め、関心を持ってくれる・支えてくれる方々を増やすことが、よりよい環境づくりのために不可欠だと改めて感じます。より魅力的で選手も充実感を得られ、競技フットサルの発展につながるリーグ戦環境の構築に、フェリスとしても取り組んでいきます。

2 公式戦が少ない
 フェリスにとって、都リーグ以外の公式戦は、全日本女子フットサル選手権しかありません。都リーグは7試合ですから、全日本女子フットサル選手権予選初戦で敗退すると年間の公式戦は8試合で終了です。
東京都は全日本女子フットサル選手権の予選開始が早いので、年度前半でほぼ公式戦が終わってしまう状況になることもあります。競技系女子フットサルを志したものの、試合が少なすぎては物足りなさを感じますよね。
公式戦を増やすことは難しいと思いますが、フットサルの魅力を高めるためにはプレー機会の増加、観てもらう機会の増加が必要です。準公式戦的な本格的大会を企画するなど、フェリスとしても取り組んでいきたいと考えています。

3 全日本女子フットサル選手権
 この大会は普段のカテゴリに関わらず日本一にチャレンジできる唯一の大会です。サッカーで言えば天皇杯・皇后杯にあたる大会です。この大会も東京都から全国を目指す道は非常に厳しいです。まず、都リーグ1部~3部参加チームから、東京都大会に進出するチームを決定するための予選を行います。出場権を得た4チームと関東リーグのチーム(前年度2位までは関東大会シード)で東京都大会を行い、上位3チームが関東大会に出場します。関東大会は、日本女子フットサルリーグの5チーム、関東リーグシード2チーム、各都県代表、開催県代表で行われ、上位2~3チームが全国大会に出場します。(前年度優勝地域は1チーム増)
日本女子フットサルリーグの所属チームが無い地域もある中、5チームがいる関東を勝ち抜くのは並大抵ではありません。フェリスの場合、東京都大会で上位カテゴリの関東リーグ勢を倒し、関東大会で日本女子フットサルリーグ勢を倒さなければ全国大会にはたどり着けません。
サッカーの場合は出場チームももっと多く、厳しさはフットサル以上と思われますので、「そんな厳しくないじゃん」と言われるかもしれませんが、女子フットサルの場合は地域ごとのチーム数も大きく異なるため、東京・関東が特に厳しいことをわかっていただけたら幸いです。

女子フットサル選手が増えない理由は??

なでしこジャパンが世界制覇し、日本中が熱狂してからはや10年以上が過ぎました。あの頃、多くの小学生女子がなでしこジャパンを目指してサッカーに取り組みました。サッカーが、男の子のスポーツから、女の子も取り組めるスポーツとして認知された時期でした。しかし10年以上を経て現状を見ると、元に戻ってサッカー女子は少なくなっています。日本サッカー協会によると、2021年度の女子サッカーチーム数は1,321チーム。男子を含めた全登録チーム数は26,596チームなので、全体の5%以下です。女子選手数は28,005名、全ての選手数は826,906名なので、割合は3.3%ほどです。
フットサル女子選手の登録数データはありませんが、男子はチーム数2,139チーム、選手数33,992名です。サッカーと比較して、男子はチーム数が8.5%、選手数が4%ほどです。フットサル女子チーム数と選手数の割合は男子よりさらに少ないと推測されます。
サッカーの方がフットサルより認知度が高いにも関わらず、サッカーの女子チーム・選手が少なく、これではフットサル選手が増える可能性はとても低いと言えます。
バスケットボールを週1回以上行う男性は175万人、女子は70万人との調査結果もあります。登録チームの比較ではありませんが、男女比は先ほど述べたサッカー登録者数と大きく違い、女子のプレー機会が多いです。
この差から、そもそも日本において、サッカーは女子が取り組みにくい競技だと認識されてきたのではと推測します。外のグラウンドで走り回り、時には擦り傷、日焼け。バスケ、バレー、バドミントンや卓球、テニス、最近ではゴルフと、女子選手が多い競技は女子にとって始めるハードルが、サッカーと比較して低いように思います。
男女ともサッカーは、学校の体育種目で触れ合うこともありますが、フットサルは普段の生活で自然に触れ合う機会はほとんどありません。女子サッカー選手が少なく、サッカーからフットサル転向する選手も少ない。これが悲しい現状です。
少人数で狭いスペースで安全に行うことのできるフットサルを、子どもの頃から身近に触れ合えるスポーツとして普及することが、女子フットサル選手を増やすカギかもしれません。

フェリスファミリアと共に取り組みませんか?

前回投稿したとおり、フェリスファミリアは「女子マイナー競技の環境をより良くする」ために、女子選手たちの待遇・環境改善、クラブ運営費を選手の参加費ではなくクラブが生み出すチャレンジを進めています。
お金も施設も持たず、スポンサー企業もなく、女子フットサルに参入してわずか3年目のフェリスファミリアが行っている挑戦に共感し、共に創り上げる仲間を大募集中です!
女子フットサルをはじめとした女子マイナー競技の環境改善、日本一を目指すチーム作り、フットサルを通じた地域や社会への貢献、支えてくださる方との新しい価値づくりなど、フェリスファミリアと共にチャレンジしてみませんか?

今回も、最後は仲間募集告知みたいになってしまいました(笑)

ではまた!

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FELIZ FANILIA FUTSAL LADIESのアバター FELIZ FANILIA FUTSAL LADIES 東京都女子フットサルリーグ

フットサルクラブ「FELIZ FAMILIA FUTSAL」(フェリスファミリアフットサル)
レディースチームは日本一を目指して奮闘中!
選手は大半が大学生です。
チームの活動やフットサル情報などをお届けします。

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