【フットゴルフ】フットゴルフはセカンドキャリアをワクワクさせる新スポーツだ!

「オールドルーキー」をご覧になりましたか?

「オールドルーキー」はTBS系「日曜劇場」枠で2022年9月4日まで放送されていたテレビドラマです。

綾野剛さん演じるサッカー元日本代表の新町亮太郎は、37歳になりJ3で現役サッカー選手としてプレーしていましたが、ある日突然、チームが解散。新町はすぐに移籍先が見つかると思っていましたが、どのチームからも獲得オファーがなく現役引退を余儀なくされ…。ドラマはこんなところからスタートします。

新町は妻と2人の子供を養うため就職先を探しますが、サッカーに関わる仕事に需要はありません。さらに小さな時からサッカー一筋だった新町は社会経験に欠けており、仕事探しは困難を極めます。そんな中、新町は自らの移籍交渉を依頼していたスポーツマネージメント会社「ビクトリー」で働くことに。ドラマでは、試行錯誤、紆余曲折ありがながらも、新町がスポーツマネージメント業に奮闘する姿が描かれています。

ドラマでは「アスリートのセカンドキャリア」がテーマの一つになっていました。かつて数万人が埋まるスタジアムで日の丸をつけてプレーしていたスター選手が、不完全燃焼のまま引退し新たな道を模索する。現役に戻りたい自分と、次のステージに進まなければならない現実の狭間で見せる新町の心の葛藤は、ほとんどのプロアスリートが経験していることなのでしょう。

この「アスリートのセカンドキャリア」は、昨今、社会問題として取り上げられる機会が増えてきました。戦力外通告を受けたプロ野球選手の姿を追うドキュメンタリー番組は今や年末恒例。新たなオファーを受ける選手もいれば、お声がかからず引退し「セカンドキャリア」に突入していく選手もいます。

「オールドルーキー」の新町は、現役への未練を完全に断ってスポーツマネージメント業に自らの可能性を見出すなど、ドラマはハッピーエンドで終わりました。ドラマですからね…。しかし、現実の「セカンドキャリア」はどうでしょうか。

そんな中、サッカー番組「FOOT×BRAIN」の9月10日放送回では「セカンドキャリア」がテーマとなっていました。取り上げられたのは、実業家となり成功した嵜本晋輔さん、腸内細菌研究で起業した鈴木啓太さん、そして現役晩年から靴のインソール店をオープンしている青木剛さんでした。

青木さんは、9月27日にJリーグの「功労選手賞」を受賞するほどの元プロサッカー選手です。鹿島アントラーズで15シーズン以上プレーし鹿島の黄金期を支えると、サガン鳥栖、ロアッソ熊本、南葛SCと渡り歩き2021年に現役を引退。日本代表では2試合出場しました。「オールドルーキー」の新町は、2003年に鹿島に入団すると日本代表で4試合出場し、その後J2、J3でプレーしたという設定。勝手ながら、ドラマを観ながら「なんだか似てるな」と思ったものです。

では、テーマが「セカンドキャリア」の「FOOT×BRAIN」に青木さんが出演したのは、どうしてなのでしょうか?

それは、現役時代からお店を開店していたからというだけではないでしょう。

青木さんは、2022年春からフットゴルフをプレーし、真剣に日本代表入りを目指しています。しかも、プロサッカー選手としてのキャリアを終えることになった南葛SCとプロフットゴルファーとして契約。インソール店のオーナーとプロフットゴルファーという“二足のワラジ”で、前例なき「セカンドキャリア」を歩み始めているのです。

青木剛 南葛SCプロフットゴルフ選手契約のお知らせ

南葛SCオフィシャルサイト
2022年9月24日に開催された第33回SHIELDS OPENで優勝した青木さん(写真中央)。

一般社団法人日本フットゴルフ協会では、新スポーツであるフットゴルフは、社会の様々な問題を解決できる力があると考えています。ゴルフ場の活性化と新たな収益源の創造、企業など組織のチームビルディング、そしてサッカー選手の「セカンドキャリア」etc。フットゴルフは、こうした課題のソリューションとなる可能性を秘めているのです。

特に「セカンドキャリア」においては、青木さんだけでなく、Jリーグで活躍した元プロサッカー選手のフットゴルフへの参入が年々増えており、その可能性が徐々に現実のものとなっています。サッカー選手のフットゴルフへの注目度もアップしており、市場が拡大すれば、その流れはさらに大きなることでしょう。

フットゴルフ国内大会に元鹿島の青木剛らJ1経験者4名が出場!

サッカーキング

もちろん、当協会としては、フットゴルフが“サッカー選手の引退後の選択肢”というだけではなく、現役時代でも取り組めるスポーツであったり、サッカーを超えるような存在になることが一番です。しかし、日本に上陸してから9年目のスポーツとしては、サッカー選手の「セカンドキャリア」として楽しんでいただけるだけでも嬉しい限りです。

とはいえ、「アスリートのセカンドキャリア」というと、“困難”や“苦労”など、どことなくネガティブな雰囲気も漂うものです。Googleで「アスリート セカンドキャリア」を検索すると、関連キーワードとして出現するのは「成功」「支援」だけでなく、「失敗」「課題」「問題」なんて言葉も…。

しかし、「FOOT×BRAIN」で、青木さんはこんなことを仰っていました。

「(翌日フットゴルフだと)ワクワクして眠れない」。

当協会ではフットゴルフの普及と発展を通じ、「アスリート セカンドキャリア」で検索したら、「フットゴルフ」「ワクワク」とポジティブな関連ワードが出現するような未来も描いて行きたいと思います。

そして、「オールドルーキー」に“シーズン2”があるのなら、主人公には「セカンドキャリア」としてフットゴルフを選択して欲しい!!

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この記事を書いた人

田村 一人のアバター 田村 一人 一般社団法人日本フットゴルフ協会理事

フットゴルフは、サッカー(フットボール)とゴルフが融合したスポーツで、2009年にオランダでルール化。サッカーボールの5号球を使い、ゴルフコースで9ホール、または18ホールをラウンドしてスコアを競います。国際フットゴルフ連盟(FIFG)が設立されて以降、欧米を中心に40カ国以上で楽しまれており、2012年が第1回大会となったW杯は、これまで3回開催されており2023年5月には米国での第4回大会開催が決定しています(第4回大会は当初、日本で2020年に開催予定でしたが新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年に延期となり、その後もコロナ禍となっていたため中止)。フットゴルフ先進国のアメリカでは、既に600コース以上でフットゴルフがプレーでき、イギリスでもその数は200を越えるなど、その認知度は急速に高まっています。当協会は2014年2月に創設され、国内唯一のFIFG加盟団体として、同連盟とともに世界的なフットゴルフの普及に取り組み、2028年ロス五輪での正式種目化に向け活動しています。

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