皆さんこんにちは!弓道部のゆうと申します。【弓道部のゆう】というYoutubeチャンネルを運営しており、弓道初心者の方、弓道の技術の壁に当たっている方々の参考になればと投稿をしています。
今回は競技レベルを上げる方法についてです。弓道に限らず競技レベルがアップする成長曲線のお話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?野球でもサッカーでも、音楽でも、勉強でも、こうなりたい!と思うものの、なかなかうまく進まない時があります。
私はスポーツ系の大学学部出身なので、周りの友達はあらゆる競技のトップアスリートたち。全国入賞は当たり前の世界で、世界で戦っている人、全国優勝を何連覇もしている人、各競技の日本代表選手たちがいる環境でした。そのおかげで競技レベルアップのコミュニケーションは日常からしていて、他競技の良いところを自分の競技に置き換えて実践し、本当にいろいろなアイディアをもらったおかげで、私も何度か全国入賞をすることができました。
そんな経験を元に今回は、
- 成長は一定スピードじゃない?
- 急成長した時に実践していた成長曲線を描く方法 【(例)的中率4割から7割までアップさせた方法】
- トップアスリートの特徴
- トップアスリートたちは子供の時に何をしていたのか?
についてお伝えできたらなと思います。
成長は一定スピードじゃない?
「成長曲線」をご存知でしょうか?”成長”というと、よくイメージをするのは一定のスピードで一直線に向上していく成長だと思いますが、実は成長というのは曲線を描くのだそうです。
ここがとっても大事なPOINTです。
イメージは一直線に成長をするのに、現実はなだらかなカーブがかかり、ひょんなことからぽん!と成長スピードが速くなります。対して、時間に並行して結果も成長もできると思っていたけど、なかなかうまくいかないギャップにやられて終えてしまう、というのが辞めてしまったり、投げ出したくなる原因の一つだと思います。
まずは成長のスピードは、一直線に一定ではなく波を描きながら緩やかにカーブし、ひょんなことからぽん!っと成長加速がされる、というのをイメージしておくとギャップも少なくなります。
急成長した時に実践していた成長曲線を描く方法
私は弓道でこの成長曲線を実感しました。高校から弓道を始めて1年目は的中率3割平均でしたが、2年生の夏には7割まで的中率をアップすることができました。その時に実践していた方法をご紹介しようと思います。
具体的に意識をしていたことは
- 矢数(練習量)を増やす
- たくさんの人に指導をもらう
- 同じ修正ポイントを一定時間実践してみる
- 自分の射の良いところ悪いところを分析する(PDCA)
- 緊張する場面にたくさん挑む
の5つです。なるほど〜!という項目もあれば、もう私やってる!という項目もあると思います。
矢数(練習量を増やす)
高校時、授業が終わって16:30から部活をしていて18:00には終える練習メニューを組んでいました。当時、部員が多く的が限られていたので1本引ける時間が10分に1本とかだったと思います。結果1日20本行けたら多く引けたなくらいの本数だったと思いますが、「それでは強くならないぞ」と国体選手の先輩に言われ朝練習や下校時間(19時)ギリギリまで練習をするようにしました。
結果、1日の矢数は60本まで増やすことができ、その本数にならないと見えない世界が見えてきました。質の高い練習が何かもわかない時期は練習量を多くしていろんな感覚があることを実感するのが良いと思います。
たくさんの人に指導をもらう
ありがたいことに、先輩に国体選手がいたり姉がインターハイ出場をしていたりと恵まれた環境があったのでやはり強い選手に指導をもらったほうがいいのかな、と漠然とした考えて指導をもらっていました。さらには監督が熱心に指導をしてくれたり、コーチの方を連れてきてくれたりしたので、
例えば角見の指導をもらうにしても、
①7時の方向に押す ②1㎝だけ効かせる ③横線の延長線上に効かす ④親指を的方向に押しピンをさすイメージで
などなど、本当にたくさんの例えでイメージを伝えてくれました。たくさんの人に指導をもらうというのは、その人その人で伝わるイメージが違うこと、表現の仕方が違うことを知ったので、指導を受ける側の感覚やイメージが備わりました。
同じ人に指導をもらうのは、ある項目を治したい場合に治るまで徹底的にアドバイスをもらう時にはとっても良いと思いますが、フォームを改善したい時にはたくさんの人に聞く、修正するときは一人に絞るなど、自身で取捨選択をすることが大事だと思います。
同じ修正ポイントを一定時間実践してみる
例えば、角見を変えるのであれば、角見を修正する時には馬手のことは一旦頭から出しておくこと、角見の感覚を覚えるまで、そのほかのことは考えないようにしておくことが大事だと思います。
一定時間の習得期間がないと、良し悪しがなかなかわからなかったりします。なので、同じ修正ポイントは結果が出るまでその部分に集中して修正するのが良いです。
勉強も同じで、1日に英語・数学・国語・理科・社会など多くの科目を少しずつするよりも1~2科目を集中的に取り組むことでこなす→集中する・理解するという思考に変わることと思います。
一定時間はどのくらいなのかは決まっていませんが、私の場合は1週間は同じことを根気強く実践してみたりします。
自分の射の良いところ悪いところを分析する(PDCA)
上記で色々を修正ポイントを試してみる中で、動画をとって分析する時間をとってみることをおすすめします。自分の感覚と見え方はどのように差があるのか、を認識するためです。
ダンスに例えると、手をあげる角度は自分だと45度だと思っていても外から見れば思ったよりも高かった、という経験はないでしょうか?
フォーム修正期間は同じことが言えて、「こうしたい!」と修正ポイントがあってもなかなか修正できないのはフォームを外から見れていない可能性があります。
3本に1本くらいは動画で撮影して修正ポイントを見てみるといいと思います。その際に修正・仮説・実践・確認のことろPDCAサイクルと言います。
P:PLAN / D:DO / C:CHECK / A:ACTION のことです。
修正計画を立てて、実践、確認、行動に移す、成長をしていくサイクルのことになります。もう少し角度を小さくしたほうがいいのかな?もう少し腕を高くあげてみよう、と仮説を立てて実践して見て見え方と自分の感覚を合わせていく作業をして行きます。
その中で、これは良かった、これはダメだったと記録して行き、調子が悪くなってしまった時には、良かった修正ポイントを実践することでパフォーマンスが戻ることも多いです。なので適宜、記録ノートを作ってメモをしていました。
緊張する場面にたくさん挑む
試合では極度に緊張をして、あがってしまうタイプでした。あがる要因は場馴れしていないこと、緊張したときの対処法がわからないことだと気づき、練習で緊張する場面を作るようにしていました。
例えば、、、
・動画撮影をしてもらう人を1回に2人にする
・射込み(立ちではない練習)で3中(※)したら、皆には射を引くのを数秒待ってもらい全部員が見ている環境で的中できるのかの環境を作る。
練習例:「止め矢です」の掛け声で部員は手を止め、射を見る。的中したら拍手をしてあげる。(※大学では、19中後の20射目に実践していました。)
など、練習方法で緊張する場面は作ることができるので緊張という負荷をかけて、弓を引く練習をしていました。
ある本では、【成長=負荷+休息 】と書かれていました。
筋トレでも、筋肉痛になれば筋肉はつくけど、筋肉トレーニングをしなければ筋肉はつかないことと同じで、ある程度負荷をかけてしっかり休むことが大事です。
トップアスリートの特徴
大学時代に多方面で活躍している選手が周りにいたのでどんなことを練習で意識していたのか、チーム作りはどうやっているのか、試合でパフォーマンスアップさせるために何かしていることはあるのか、などのコミュニケーションがごく普通に行われている環境でした。
「水球やってるんだ!今意識していること教えて!」みたいな会話が初対面である感じでした。
色々な競技の子とそんな会話をしているので、ある共通点がありました。
- 「とりあえずやってみる」
- 良いと思ったことは周りに共有
- 感情が豊か
- 忍耐強い(自分に負荷をかけるのが好き)
- 遊びの仕方を知っている
その中でも「とりあえず今日やってみる!」と、友達から聞いたポイントを自分の競技に置き換えて部活に行くまでにイメージをして実践してみる子が本当に多かったです。
同じ競技のみの考えだと、固定概念がついてしまうので他の競技の考えがとても斬新でした。
トップアスリートたちは子供の時に何をしていたのか?
トップアスリートたちは子供の時に何をしていたのか?ですが、一概には言えませんが私の経験を含めて聞いたことがあるお話をしていこうと思います。
それは、
・感情が動く体験をすること
です。私の感覚になりますが、「いろいろな習い事やスポーツを経験していて一番楽しかった」や、「他の競技にはない魅力がある!」という経験を子供の頃にしていて、その結果突き詰めて良い結果が出ている人がトップアスリートに多い印象でした。
もちろん小さい頃から親や兄弟の影響で一つのスポーツしかしていない人もいるのですが、習字やピアノ、などのスポーツ以外の経験をたくさんしている人が周りに多かったです。全て続けなくてもいいので、「体験をしてみて少しでも楽しかった!もう一回やりたい!」と感情が動く体験をすることが、物事に楽しく取り組める要素の一つだと思います。
私も小さいことから、短い期間・長い期間を合わせてたくさんの経験を親にさせてもらいました。その結果、興味を持って行動をしてみることで新しい世界が広がったり、新しい方とのつながりができたりと良い循環が生まれて仕事にも役立っています。
感情が動く経験をたくさんすることで、意欲が沸くのでお母さんお父さん、おじいちゃんおばあちゃんは、ぜひお子さんの感情が動く体験をたくさんしてあげてみるといいと思います。
これはスポーツだけではなく、その人の持っている要素を生かすことができるのは親御さんだと思うので、たくさんの経験をしてお子さんに「どうだった?」と聞いてみてあげることをおすすめします。
まとめ
今回、ある弓道部の顧問の先生にご相談をいただいて、「大会が近いけど的中率が出なくて困っている」というご連絡から、成長曲線のお話をしたところ先生から良い反響をいただいたので記事にして見ました。
動画の概要欄から、公式LINEで質問・問い合わせが可能ですので、お気軽にご連絡ください♪
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