【Jリーグ】ライター潤のJリーグ放浪記 -東京ヴェルディ vs ジュビロ磐田-

こんにちは、潤です!

今回は自分の推しクラブでもあるジュビロ磐田のアウェー戦を観に行くため、GWでもある5/3(水)に味の素スタジアムへお邪魔させて頂きました!

目次

「黄金期」を持つクラブ同士の対決

「東京ヴェルディ」と「ジュビロ磐田」と言えば、共にJリーグの歴史にチャンピオンとして名を残し、「黄金期」と聞くと、「あの頃」だと思い出せるくらい鮮烈な印象が残っている方も多いのではないでしょうか?

Jリーグ創設前の日本サッカーリーグ(JSL)時代から輝かしい実績を誇り、オリジナル10としてJリーグ開幕の舞台に立ち、Jリーグ初代王者かつ初のJリーグ連覇をJ創設2年目で成し遂げた「東京ヴェルディ(※当時はヴェルディ川崎)」は気付けば2009年から15シーズン目となるJ2での戦いを強いられ、2014年にはJ2で22クラブ中20位とJ3降格(※22位が自動降格で21位がJ2・J3入れ替え戦)がちらついてしまう結果さえ経験しています。

一方のジュビロ磐田もオリジナル10以外のクラブとして初めてJリーグ王者に輝き、圧倒的な得点力を武器に2002年には史上初の両ステージ優勝での完全優勝(※当時は前期、後期と分けて各ステージ王者同士がリーグ優勝をかけて戦っていました)を初めて成し遂げたりと一時代を作りましたが、J2挑戦となった2014年から今年までの10シーズンでJ2通算5年目を迎え、近年は苦しいシーズンを数多く経験しています。

(※自分も悔しい思いをしている一人です。)

ただ、一方で「黄金期」があるのもクラブとしてはかけがえのない財産であり、「群雄割拠」と言われるJリーグでも何クラブ、何十クラブと経験できるものではないです。現にJ1で複数回の優勝経験のあるクラブは全60クラブある中でこの2クラブを含めて7クラブしかないため、その「黄金期」がどれだけ凄いことだったか窺い知れると思います。

だからこそ黄金期を知るかつての選手たちがOBとしてスタッフで戻ってくることができるのは、ファンやサポーターにとって嬉しいことですし、選手として実績や優勝経験がある人たちのため、現役の選手たちからしても指導に説得力があり、そこから新たな中心選手が生まれていけばクラブとして誇らしい好循環となっていきます。

なお、ヴェルディの黄金期を作られた森下源基元代表取締役社長が先日、ご逝去されたと東京ヴェルディの公式HPで公表されました。

故人の生前のご功績を偲ぶとともに謹んでお悔やみ申し上げます。

Jリーグ放浪記 -東京V vs 磐田-

将来的に第2の「黄金期」を再度作り上げるためにもJ1再昇格、そしてJ1定着が必要な両クラブは対照的な2023シーズンのスタートを迎えました。

東京ヴェルディは、J1でも経験豊富なDF #6 宮原和也選手や、常勝軍団鹿島アントラーズからDF #13 林尚輝選手、エールディビジ(オランダ1部)FW #14 マリオ エンゲルス選手らを補強し、2022年を6連勝で終えた勢いをより加速させ、試合開始前の第12節終了時点で18得点7失点とリーグ随一の安定感を誇り、昇格争いに食い込む3位と好調な序盤戦を過ごします。

かたやジュビロ磐田は、1年でのJ1復帰が至上命題にも関わらず、補強禁止措置により補強ができない上にFW #29 ファビアン ゴンザレス選手が5/11(木)まで公式戦へ出場できずに新監督を迎えるJリーグ史でも屈指の異質なシーズンインとなり、FW #9 杉本健勇選手が開幕後に移籍してしまい、さらには「Jリーグ YBCルヴァンカップ」への参加もあり開幕後すぐに過密日程を過ごしたことも影響してか、得点こそ21得点をあげつつも17失点が響き、11位となかなか波に乗れない序盤戦となってしまいます。

そんな対照的なスタートとなった両クラブの一戦。試合開始直後、東京ヴェルディのDF #13 林尚輝選手がコーナーキックからヘディングで合わせて決定機を作ると、今度は19分にフリーキックから再度東京ヴェルディが決定機を迎えますが、ここは今季リーグ戦初先発、東京出身のGK #21 三浦龍輝選手が間一髪で防ぎ先制は許しません。その後、現日本代表コーチでジュビロ磐田在籍時に史上初のJリーグ2年連続得点王を獲得した前田遼一さんのチャントを引き継いだ「現役高校生ストライカー」FW #42 後藤啓介選手やMF #10 山田大記選手を中心に東京ヴェルディゴールへ迫りますが東京ヴェルディも堅い守備で凌ぎきり、前半をスコアレスで終えます。

そして後半に入り、引き続きお互いに粘り強い守備でチャンスらしいチャンスを作らせません。しかし77分に自陣からパスを繋ぎ、ペナルティーエリア内でフリーとなったMF #7 上原力也選手が合わせるも惜しくも枠外へと外れてしまいます。

その後、83分にMF #27 吉長真優選手とMF #31 古川陽介選手とドリブルが持ち味で推進力のある両選手を投入したジュビロ磐田がよりチャンスを多く創出するものの、得点を決められないでいると試合終了間際にカウンターからピンチを迎えますが今度はDF #36 リカルド グラッサ選手がギリギリのところでクリアし難を逃れます。

そしてそのまま試合は終了し、高い守備強度を誇った両クラブの一戦は0-0のスコアレスドローで終了となりました。

クラブの未来へ向けて

優勝経験があるクラブとして「再度優勝する」ことを目的とし、再建を託していくのはもちろん強化部の姿勢として素晴らしいと思います。ただ、一方フロントとしては勝敗だけにとらわれない魅力があるクラブを作っていくことが必要になります。

ただ、そういった中で最寄駅で「東京Vトースト」の発売をしていたり、リヴェルン生誕祭に新宿の手洗い推進キャラクター「新宿あわわ」が遊びに来ていたり、「フードヴィレッジ」としてたくさんの飲食店が出店していたりと、14,000名以上がご来場した試合を試合外でも盛り上げていました。そういうホームタウン内でかけがえのない存在となることで新たな「黄金期」の礎を築いていけるのではないかと期待しています。

そんな地元を大切にしていく姿勢は両クラブのアカデミーにも垣間見え、この試合のスターティングイレブンに東京ヴェルディからは5名、ジュビロ磐田からは6名がクラブのアカデミー卒業をしている選手となっており、近年は苦労も多く順風満帆とは言えないかもしれないが、将来的にはホームタウンに根付いたかけがえのないクラブとして強くなっていくような気がしています。

ホームタウンに必要とされ、アカデミー出身の選手たちが活躍する両クラブの未来、それはきっと新たな「黄金期」の形へとつながっていくのではないでしょうか?

一サッカーファンとしてそんないく末を見守っていきたいと思います!

YouTube X TikTok

ウルスポをフォローしよう

この記事をシェア

この記事を書いた人

みやざき潤のアバター みやざき潤 元TVディレクター・Jクラブスタッフ

Jリーグ観戦が趣味です。
発言は個人の見解となります。

コメント

コメントする

top
目次
閉じる