【Wリーグ・山梨クィーンビーズ】Wリーグの「富士山ダービー」に新たな足跡を

10月から始まった今季のWリーグレギュラーアラウンドも今節で終了。
クィーンビーズの今季最終カードは隣接する静岡県を活動拠点とするシャンソン化粧品シャンソンVマジック。

山梨と静岡、富士山を挟んで隣接するこの2県は古くからエピソードには事欠かない関係にある。3月12日放送のNHK大河ドラマ「どうする家康」の後半、甲斐国(現在の山梨)の国守武田信玄が「越後の国から駿河の国(静岡県)に矛先を変える」と言う場面が放映された。 最近では「富士山の頂上はどちらにある」なんて言う論議も良く耳にするが、実際はどちらの県にも属さないようだ。

両県のスポーツでの関わりに目を向けると、全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)の全国出場校がまだ、一県一校ではなかった頃1936年から18年の間は山静大会と呼ばれる両県での全国大会代表決定戦が行われていた。その間、山梨が甲子園に出場したのは2回だけ、静岡が圧倒的な成績を残している。

高校サッカーでは1983年、第61回全国高校サッカー選手権決勝。この年を含め、これまでの4年間で3回決勝に進出した山梨県代表・韮崎高校の前に立ち塞がったのは、清水東三羽烏と呼ばれ、のちに日本代表でも活躍した大榎克己・長谷川健太・堀池巧要をする静岡県代表・清水東高校。試合は1-4で清水東が勝利、初優勝を飾った。対する韮崎は3回目の決勝戦でも頂点を極めることが叶わず、国立競技場を後にすることとなった。

Jリーグ発足後は、清水東三羽烏ものちに所属したJリーグの清水エスパルスとヴァンフォーレ甲府が対戦する際、富士山を挟む山梨・静岡両県のこの対戦カードを「富士山ダービー」と称して親しまれてきた。因みに両チーム、2018年以降は公式戦での対戦はないが今季は、J2リーグで4月1日,9月23日にリーグ戦が予定されてている。こちらもまた、熱い戦いになることだろう。

前置きが長くなったが今日からの対戦、Wリーグの富士山ダービー「山梨クィーンビーズVSシャンソン化粧品シャンソンVマジック戦」に目を向けると
この両チームの対戦は、クィーンビーズのリーグ復帰後合計8回対戦、いずれも大きく点差を開かれて敗退している。

両県の対戦は静岡有利のイメージがだいぶ強い。

そして、本日の対シャンソンゲーム1、高さ・外角からのシュート・ドライブで捩じ込む力で優位に立つシャンソンに対して、クィーンビーズは今シーズン拘ってきたプレスディフェンスで対応。
前半を40−46とシャンソンを射程距離に置いたたまま後半を迎えるが、3ピリの立ち上がり相手ディフェンスを攻めきれないクィーンビーズに対し、シャンソンはリバウンドからの速い展開で得点を重ね、63-99と前半の試合展開とは打って変わり、昨シーズンまでのスコアと同じように大差での敗戦となってします。

試合後のエンディングマイクで、今季キャプテンを務める土田帆乃香は「明日は勝ちたい。ファン・ブースターの皆さんをはじめ支えてくださる方々に勝って恩返しをしたい」と明日の最終戦への思いを語った。

泣いても笑って残り試合はあと一つ
Wリーグの富士山ダービーに新たな足跡を刻んで欲しい。

クィーンビーズの得点に沸く、ファン・ブースターとベンチ
本日のトップスコアラー濱西七海
試合後「勝って恩返しをしたい」と語る土田帆乃香

写真撮影:山梨クィーンビーズ天野敏彦

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天野 敏彦のアバター 天野 敏彦 山梨クィーンビーズ広報

バスケットボールWリーグに所属する山梨クィーンビーズの広報担当。
オフィシャルサイト内で、チームに関わる話題、ゲームレポートなどを執筆中

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