ポジション等
ローテーション
バレーボールは、サーブ権を取得した時、選手の位置が時計回りに動く。
右下(右の後衛)の選手がサーブを打つ。
この時、セッターの位置でS1~S6という名称で呼ばれる。
スロット
スロットといっても、考え方が複数ある。基本的に使うのは、セッター位置「0」からの横の距離が重要である。
絶対スロット
セッターの定位置を0と基準し、1メール間隔でレフト方向に、1、2、3、4、5、ライト方向に、A、B、Cとコートをネットの垂直方向に輪切りした区分の名前。
流動スロット
セッターの位置を0とし、1メートル間隔でレフト方向に、1、2、3…、ライト方向に、A、B…とするが、一番左端を5、一番右端をCと固定する。
相対スロット
セッターの位置を0とし、1メートル間隔でレフト方向に、1、2、3、4、5、6…、ライト方向に、A、B、C、D…とする。
攻撃
〇〇テンポ
〇〇テンポとは、セッターがボールに触ったときの、アタッカーの助走動作に関係する。
- ファーストテンポ
セッターがボールに触る前に、アタッカーが助走している - セカンドテンポ
セッターがボールに触ると同時に、アタッカーが助走を始める - サードテンポ
セッターがボールに触ってから、アタッカーが助走を始める - マイナステンポ
セッターがボールに触る前に、アタッカーが助走し飛んでいる
〇〇クイック(クイック攻撃、クイックスパイク)
クイックとは、早くて低く上げられたトスからの攻撃です。
アタッカーは、ファーストテンポ、マイナステンポのタイミングでの攻撃です。
Aクイック
左(レフト)前方向に1メートルぐらいの距離のトス。相対スロットで「1」の位置。
Bクイック
左(レフト)前方向に2~3メートルぐらいの距離のトス。相対スロットで「2、3」の位置。
Cクイック
右(ライト)前方向に1メートルぐらいの距離のトス。相対スロットで「A」の位置。
バックトス(後ろ向きのトス)になる。
Dクイック
右(ライト)前方向に2|3メートルぐらいの距離のトス。相対スロットで「B、C」の位置。
バックトス(後ろ向きのトス)になる。
オープン攻撃(レフトオープン、ライトオープン)
レフト、ライト方向に高いトス。流動スロットで「5、C」の位置。
パイプ攻撃
スロット1の位置でMBがファーストテンポで囮として飛び、その後からセカンドテンポでバックアタックを打つ攻撃。前衛と後衛の時間差攻撃でもある。
ビック(bick)攻撃
ビックは(back row quick)の意味で、セッターの位置の近く(流動/相対スロットで1、0、Aの位置)でファーストテンポでバックアタックを打つ攻撃。
セッターがS1、S6、S5で後衛の位置にいる場合、前衛3人が囮に飛ぶ事により、攻撃が4人になり、ブロック(3人)にしくい攻撃である。
ブロード攻撃
ネットに対して並行に飛び、ジャンプしたスロットと、アタックしたスロットが異なる攻撃。
サーブ
サーブは主審が笛を吹いて8秒以内に打ち出さないといけない。6人制ではネットに当たって相手コートに落ちても有効だが、9人制ではネットに当たると無効になる。ただし9人制ではファーストサーブ、セカンドサーブと2本打つことができる。
ここでは試合でよく見られるサーブを紹介する。
フローターサーブ
ネットに対して正面にボールを上げ、手のひらを使ってボールを打つサーブ。
(ライニング)ジャンプフローターサーブ
フローターサーブをジャンプしながら打つサーブ。
ジャンプサーブ(スパイクサーブ)
前方に高く上げたトスに向かって助走し、スパイクと同じように強く打つサーブ。
ブロック
ブロックは前衛の3人しか行うことができない。
ほとんど真ん中にMBが入り、左にOH(OP)、右にOH(S)が入る。
バンチブロック
バンチ(bunch)は「束」の意味で、3人がまとまった状態でセンター付近に並ぶ。
スプレッドブロック
スプレッド(spread)は「広がり」の意味で、相手チームのレフト(OH)、センター(MB)、ライト(OH/OP)をマークする形で全体的に広がって並ぶ。
デディケートブロック
デディケート(dedicate)は「捧げる」の意味で、左側、もしくは右側にブロックを固めて並ぶ。
相手チームの左(レフト)に攻撃的な選手が来る場合が多いので、右側に寄ることが多い。
リードブロック
リード(read)は、「読む」の意味で、相手チームのトスを見てから飛ぶブロック。
コミットブロック
コミット(commit)は、「関わる」の意味で、相手アタッカーのジャンプに合わせて飛ぶブロック。
レシーブ(ディグ)
レシーブのことを「ディグ(dig)」と呼称する。元々はビーチバレーボールからきた名称。
レセプション
レセプション(reception)は、「受領」の意味で、サーブ(供給)に対して使われる言葉として、サーブをレシーブするときにだけ使われる。
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