【塩原恒夫】いよいよ加速F1連戦街道/アゼルバイジャン〜マイアミ実況ダイジェスト

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第4戦 アゼルバイジャンGP・跳ね馬の兆し

3週間のブレイク挟んで迎えたシーズン第4戦アゼルバイジャンGP。今年6戦で組まれているスプリント・フォーマットの初戦です。開催直前になって、スプリント・シュートアウト含め全体像が明らかになりました。昨年までとの違いは、金曜日に唯一のフリー走行があり、日曜日のグリッドを決める予選。土曜は、スプリント・レースのグリッド決めとなるスプリント・シュートアウトと、去年同様8位までが入賞というスプリント。日曜決勝レースです。

金曜の予選は、ブレイク期間シミュレーターをこなしフリー走行で手応え示したデフリースがクラッシュしてノータイムQ1敗退。P1マシン炎上のガスリー、修復間に合うもクラッシュで2度目の赤旗…波乱の展開です。そんな中、角田はスプリントよりも決勝を見据えて、新品ソフトタイヤを使い切ってのQ3進出!そして、ルクレールが3年連続バクーでポール・ポジションを獲得。2位フェルスタッペン、3位ペレス。以下サインツ、ハミルトン、アロンソと続きました。角田は8位です!

ワンデー完結の土曜日。スプリントの予選となるシュートアウトでも、ルクレールが1位獲得。2位ペレス、3位フェルスタッペン。以下ラッセル、サインツ、ハミルトン。アロンソ8位、角田18位。SQクラッシュのサージェント欠場となったスプリント・レースは、ペレスが制し、2位ルクレール。3位フェルスタッペンは、ラッセルとのポジション争いでチェッカー後直接怒りをあらわにしたのが印象に残りました。角田はただ一人リタイヤ。

日曜日51周決勝レース。昨日は昨日、今日は今日、跳ね馬シュバリエ=ルクレールを先頭に、一昨日の順位で居並ぶ20台ー世界遺産の城壁都市バクー・シグナル、オール・フラッシュ〜1コーナーは、ルクレール、フェルスタッペン、ペレス、サインツ上位は順位変動なく過ぎていく。角田は、2つ下げて10位走行。DRSが可能になると、すかさずフェルスタッペンがペレスがルクレールをかわして、序盤でレッドブル1-2体制です。

10周待たずに角田、ピットストップでハードタイヤ。チェッカーまであとは走り切る。あーっとここで、デフリースSTOP…フェルスタッペン、ピットインでタイヤ交換を行いましたが、なんとその後にSC導入…ペレス、ルクレールはじめ続々とピットへ。フェルスタッペンは3位、角田12位。

14周目レース再開とともに、フェルスタッペンはルクレールを逆転し2位。再びレッドブル1-2となって、ペレス、フェルスタッペンが交互にファステストを更新していきます。3位ルクレールは、前方ではなく後続の動きを気にしながら、タイヤ・マネージメントを意識した走りか。4位アロンソ、5位サインツ、6位ストロール。角田12位変わりませんが、ピットレーン・スタートのオコンとヒュルケンベルグの二人が未だタイヤ交換を行なっていないため、このまま食らいついていけば入賞が見えてきます。

後半入って、ジョウ・グァンユーがトラブル抱えてガレージにクルマをおさめました。コース上は18台です。ラスト10周切って、角田の前を行くノリスがヒュルケンベルグをかわしたことで、角田も続く。最後に、オコンとファステストを狙ってラッセルがピットイン。

TOPチェッカーは、土曜に続いてセルジオ・ペレス!通算6勝目、そして公道コースはモナコ、シンガポール、ジェッダにバクー2勝を加えて5勝の強さ〜2位フェルスタッペンとのタイトル争いはまだ始まったばかり。3位にはルクレール、今シーズン初のポディウム。アロンソ、サインツTOP5、ハミルトン、ストロール、ラッセル、ノリス。角田は2戦連続10位入賞で、1ポイント獲得です。

第5戦 マイアミGP・マックスUSA

10000キロ以上移動の先にアメリカン・ドリームが膨らみますフロリダ州マイアミ・インターナショナル・オートドローム。初日フリー走行1回目こそメルセデス1-2でしたが、2回目・翌日3回目とフェルスタッペンが、ライバルにコンマ4秒差をつけ1強ムードが漂います。しかし予選は…スターティング・グリッドです!

ルーキー、声援を力にサージェントとピアストリ最後方から/バクー予選8位9位のストロール、角田厳しい9列目/ノリス今季2度目のQ1敗退、デフリース、角田に勝ったぞQ2進出/ジョウ・グアンユーとハミルトン、チームメイトはTOP10なのに〜/ベテラン初のマイアミ体験ヒュルケンベルグ、去年シーズンベストリザルトのアルボン/久しぶりQ3ボッタスの隣にフェルスタッペン赤旗の備えを怠りました/8番手オコン怒ってないけど、ルクレール皆さんにご迷惑おかけしました/ラッセル,ガスリー、英仏のプライドかける3列目スタート/アメリカ・チーム代表マグヌッセンとイタリア・チーム代表サインツ、それぞれの国籍をこえて/ランキング3位と2位の最前列アロンソ、ペレス、夢へのミラクル・ランです〜

去年華麗なるオープニングを飾ったステージは、一年経ってポールシッター=ルクレール7番手、ウイナー=フェルスタッペンは9番グリッドに影を潜めます。57周決勝レース。フロントロウはレッドブル=ペレス、アストンマーティン=アロンソ。キングへの情熱が、エンタテインメント大国の熱狂にアクセルオンーシグナルは、フロリダ・サンシャイン〜ブラックアウト!ペレス、アロンソ、アロンソか、ペレスかーペレスがトップを守って、アロンソ2番手かわりません。サインツ、ガスリー、ラッセルで、マグヌッセンはポジションを落としました。上位勢ミディアム・タイヤに対して、フェルスタッペンはハードを選択してスタート。それでも順位をあげて、さらに2台かわして一気に6位〜同じくハードの角田は、ソフト勢ピットストップで入れ替わって14位。

10周を前に、フェルスタッペンはラッセルをかわして、さらにガスリーの前5位まで上がってきました。トップのペレスは順調にリードを広げる。さあフェルスタッペン、サインツをとらえる。レース4分の1経過で3位に上がりました。そして対アロンソ、DRSオーバーテイク2位!これで指定席レッドブル1-2体制となりました。

こうなるとピットストップのタイミング勝負、ミディアム勢が動き出す。ラッセル、ルクレール、サインツと続々。角田は入賞圏内です。20周過ぎてペレス、ピットイン。しかしこの際、ピットレーン・スピードオーバー・ペナルティの痛恨…アロンソ、引っ張って25周でのタイヤ交換となりました。

先頭はフェルスタッペン、2位ペレス、3位アロンソでレース後半です。角田、37周目ミディアム・タイヤにスイッチ。そして、ハミルトンもピット。満を時して、フェルスタッペン46周目。2番手でコースに〜レッドブル同士の優勝争いは、48周目、これで決着とばかりに、フェルスタッペンがペレスをとらえました!角田は、ボッタスをかわして11位。3戦連続入賞へ、相手はマグヌッセンですが、5秒近い差があります。

クライマックス上位の争いは、ガスリー、ルクレール、ハミルトンー結局6位ハミルトン、7位ルクレール、8位がスリー、その後ろにオコン。角田は、対マグヌッセン届かず…11位大健闘とお伝えしておきます。そして、フェルスタッペン!ペレスを従えて、9番グリッドからの逆転優勝〜マイアミ・ドリーム連覇のチェッカーです。アロンソ3位表彰台、4位ラッセル、5位サインツが入りました。

次戦は、エミリア・ロマーニャから始まる〜モナコ〜スペイン怒涛の3連戦。もちろんフジテレビNEXTでは、オールセッション完全生中継です。お楽しみに!

フジテレビNEXT 2023F1中継

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この記事を書いた人

塩原 恒夫のアバター 塩原 恒夫 フリーアナウンサー

1987年フジテレビ入社、アナウンス室勤務〜2017年7月BSフジに出向し、広報担当局長としてアナウンス業務も兼ねる。2022年3月フジテレビを退社、同年4月よりフリーアナウンサー。フジテレビNEXT/F1中継や、福島テレビ・エキサイティング競馬のMCを担当する。

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