プロ野球の春季キャンプは、選手ならびにチーム全体にとって新シーズンに向けての準備期間です。若手選手にしてみれば、キャンプ中に紅白戦なども行われるのでアピール期間でもあります。
各球団は南国の暖かい地域で、選手のコンディショニングやチームの戦力分析を行います。ファンにとっては、春季キャンプはお気に入りの選手や新加入の選手を間近で見ることができる貴重な機会です。
そこで、本記事では、プロ野球12球団の春季キャンプ地や観戦する際の注意点、さらには注目選手について紹介いたします。
プロ野球12球団の春季キャンプ地
プロ野球の春季キャンプは、毎年2月1日から始まります。キャンプ期間は、一軍と二軍で異なりますが、だいたい1ヶ月程度です。
キャンプ地は、主に沖縄県や宮崎県などの南国の地域が多く、気温や湿度が高い環境で選手たちが汗を流します。2023年に行われた春季キャンプの開催地は次の通りです。
セ・リーグ
- 阪神タイガース
- 一軍:沖縄県宜野座村 宜野座村野球場
- 二軍:沖縄県うるま市 具志川野球場
- 広島東洋カープ
- 一軍:宮崎県日南市 日南市営天福球場/沖縄県沖縄市 コザしんきんスタジアム
- 二軍:山口県岩国市 広島東洋カープ由宇練習場/宮崎県日南市 日南市営東光寺球場/宮崎県日南市 日南市営天福球場
- 横浜DeNAベイスターズ
- A班:沖縄県宜野湾市 アトムホームスタジアム宜野湾
- B班:鹿児島県奄美市 名瀬運動公園市民球場
- 読売ジャイアンツ
- 一軍:宮崎県宮崎市 ひなたサンマリンスタジアム宮崎/沖縄県那覇市 沖縄セルラースタジアム那覇
- 二軍:宮崎県宮崎市 ひなたひむかスタジアム
- 三軍:宮崎県都城市 高城運動公園野球場
- 東京ヤクルトスワローズ
- 一軍:沖縄県浦添市 ANA BALL PARK 浦添
- 二軍:宮崎県西都市 西都原運動公園野球場
- 中日ドラゴンズ
- 一軍:沖縄県北谷町 Agreスタジアム北谷
- 二軍:沖縄県読谷村 オキハム読谷平和の森球場
パ・リーグ
- オリックス・バファローズ
- Aグループ:宮崎県宮崎市 宮崎市清武総合運動公園SOKKENスタジアム
- Bグループ:宮崎県宮崎市 宮崎市清武総合運動公園第2野球場
- 千葉ロッテマリーンズ
- 一軍:沖縄県石垣市 石垣市中央運動公園野球場/沖縄県糸満市 糸満市西崎総合運動公園野球場
- 二軍:沖縄県石垣市 石垣市中央運動公園野球場
- 福岡ソフトバンクホークス
- 一軍:宮崎県宮崎市 アイビースタジアム
- 二軍:宮崎県宮崎市 宮崎市生目の杜運動公園第2野球場
- 三軍:福岡県筑後市 タマホーム スタジアム筑後
- 東北楽天ゴールデンイーグルス
- 一軍:沖縄県金武町 金武町ベースボールスタジアム
- 二軍:沖縄県久米島町 久米島野球場:宮崎県日向市 お倉ヶ浜総合公園野球場
- 埼玉西武ライオンズ
- A班:宮崎県日南市 宮崎県南郷中央公園野球場
- B班:高知県高知市 高知県立春野総合運動公園野球場
- 北海道日本ハムファイターズ
- 一軍:沖縄県名護市 タピックスタジアム名護
- 二軍:沖縄県国頭郡 かいぎんスタジアム国頭
個人的な意見になりますが、一軍と二軍のキャンプ地は近ければ近いほどよいと感じています。一軍と二軍のキャンプ地が近ければ、一軍監督が二軍の球場に視察に行くこともできるでしょう。
実際に、2023年、阪神タイガースの春季キャンプでは岡田彰布監督が二軍のキャンプを観に行き、当時ルーキーであった森下翔太選手の活躍を確信しました。キャンプ地の距離が物理的に離れすぎていると、首脳陣は戦力把握をしにくいでしょう。
キャンプは、球団のファンクラブや地元の自治体などが主催するイベントやサイン会なども開催されます。また、キャンプ期間中には、他の球団との練習試合やオープン戦も行われるため、ファンにとって人気のイベントです。
春季キャンプ観戦時の服装や持ち物、注意点
キャンプ地は沖縄や宮崎などの暖かい地域がほとんどですが、日差しや風の影響などで寒く感じることもあります。服装ならびに持ち物、注意点についてそれぞれ見ていきましょう。
服装
汚れても気にならないカジュアルなものがおすすめです。靴はヒールのないものやスニーカーが歩きやすくて良いでしょう。防寒具は、膝掛けや折りたたみクッションなどがあると便利です。また、帽子やサングラス、日焼け止めなどの日差し対策も忘れずにしましょう。
持ち物
タオル、ウェットティッシュなどがあると衛生的にもよいでしょう。さらに、色紙やサインペンを持参していると、運よく選手のサインがもらえるかも知れません。
注意点
インフルエンザの流行時期であったり、花粉が飛び始める時期であったりするので、気になる方はマスク持参をおすすめします。他にも、春季キャンプの時期は雨も少なくありません。レインウェアやビニール袋などがあると濡れずに済みます。
春季キャンプの見どころと注目選手
春季キャンプでは、各球団の新戦力や若手選手の活躍が見どころです。特に、ドラフト会議で指名された新人選手や、海外から移籍してきた外国人選手は、ファンの期待が高まります。
個人的な意見になりますが、2024年のプロ野球春季キャンプ、投打の注目選手は次の通りです。
- 阪神タイガース 椎葉剛選手
- 横浜DeNAベイスターズ 度会隆輝選手
椎葉選手が独立リーグ出身、度会選手は社会人出身ということで即戦力としての活躍が期待されています。2023年のドラフトでは、大卒の投手が8人も1位で指名を受けましたが、近年では大卒選手でもじっくり育てようと考えている球団は少なくありません。
2024年シーズンに活躍するルーキーが1人でも多く出てくることを期待しましょう。
おわりに
個人的には、一軍と二軍のキャンプ地以外にも本拠地も近ければ近いほうがよいと考えています。二軍の選手は近くに一軍の選手がいることにより刺激を受けるはずです。また、技術向上のための意見交換も多くの選手らの中で行われるでしょう。
キャンプ地の物理的距離などにも注目しながら楽しんでいただけると幸いです。
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