【MLB】ロイヤルズ、若手の中心選手たちの長期契約を画策か?

現地時間4日のロイヤルズのファン感謝イベントでロイヤルズGMのJJ・ピコロはチームの若手中心選手との長期契約を検討することをMLB.comのロイヤルズ番アンネ・ロジャースを含めた記者陣に対し述べた。ただ、どの選手との延長契約がどの程度進展しているのかは明らかではなく、契約締結に近づいているのはない。しかしながらピコロは、話し合いにおいて日付を設定していないが一年を通してそのトピックを探る趣旨を伝えた。

ロジャースが記したように、ボビー・ウィットJr.、投手のブレイディ・シンガー、ビニー・パスクアンティーノの3選手が、ロイヤルズがチームの将来のカギとなる選手として長期契約を結ぶであろう候補のタイプにフォットし、MJ・メレンデス、マイケル・マッシー、ドリュー・ウォーターズもその候補に入る可能性がある。また、メジャーでは期待に沿う活躍となっていない投手のダニエル・リンチ、クリス・ブビック、ジャクソン・カワーがMLBのレベルでそれぞれのポテンシャルに見合うものを出せば、そのような話が出てくるのはそう長いものではないだろう。
それに、ロイヤルズのピコロをはじめとするフロント陣が、このような期待に満ちた選手を自分たちのチームに長くい続けられるように延長契約を結ぶことは驚きではなく、多くのチームは、しばし自分たちのオフシーズンのやるべきことが完了すると、組織内に入る選手との契約に向けて動き出す傾向にあり、多くの長期、延長契約が3月中旬から4月中旬の間に多くサインが交わされるのはその理由が関係している。

ただロイヤルズのように、ペイロールが低いスモールマーケットのクラブにとって長期契約は”価値”と”リスク”という両方を加えることになる。もし、長期契約を交わした選手(もしくは”たち”が入るかもしれない)が自分のポテンシャルに沿えれば、キャリア早々での契約はチームにとってお買い得であった結果となり、ロイヤルズに年俸調停やFAのコストを抑えられることができる。反対に、その選手が金額に見合うではなかったら、その長期契約はロイヤルズのペイロールを制限するものとなり、心配の種と化すだろう。

ロイヤルズのジョン・シェルマンオーナーも、このトピックについて記者陣の取材に答えており「フロントのメンバーと共に長期契約について会話を交わす為にロイヤルズのスプリングトレーニングのキャンプ地にいる事だろう」と口にしており、続けてこう語った。「年俸調停の期間を超えてもこれらの選手たちは我々が保有していると確信したい。コストを確実にできるものである為、価値のあるものだ。プラス5年で彼らを失うことになるのだったら、こういう事について考えるだろう。”4、5年の内で本当に能力がある選手から見返りをどう得られるのだろうか?”」と。

2019年の終盤にロイヤルズにオーナーとなったシェルマンが正式にその席に就いて以来、ロイヤルズは多額の金額を費やした事はないが、それにはパンデミックやチームが再建中である事がその主な要因だろう。また、チームは今オフに改革を踏み切り、9月にデイトン・ムーアから現在のJJ・ピコロが野球編成を担うことになり、レイズから招集したマット・クアトラロが新監督として迎えられた。

このすべてを配慮に入れると、ロイヤルズが過去に結んだ長期契約は、これから現在の若手選手との長期契約に向けて進んでいくだろう事への予測としては理にかなったものではないかもしれない。
ウィット、パスクアンティーノ、メレンデス、マッシーそれぞれ昨年メジャーデビューした選手であり、そのように実績が不十分な選手との長期契約を探るうえではいくつか差異が生じるが、以前編成を担っていたムーアはそのような経験は初めてではなくホアキム・ソリア、ヨダーノ・ベンチュラ、現在もチームに在籍するキャッチャーのサルバドール・ペレスとは3人それぞれ、MLBでのサービスタイムが2年未満で長期契約を与えられていた。

長期契約の候補者の中で最もメジャーでの経験があるシンガーは、年俸調停の公聴会へ出向くことがスケジュールされており、チーム側がシンガーとその代理人にそのような契約についてすでにアイデアを浮かべている事が考えられなくもない。年俸調停についてはシンガー側は332万5千ドルを求めており、ロイヤルズは229万ドルを提示している。またシンガーはスーパー2の権利を有する選手の為、今回の年俸調停は4年ある内の1年目であり、これから近いうちに開かれる公聴会はシンガーのサラリーを決めるうえで重要な出発点となっている。またシンガーが先発ローテーションを引っ張っていく活躍(2021年に若干のスランプがあって以外安定した活躍であり、昨年は特に目覚ましく153回1/3を投げ防御率3.15)を続けるようであれば、年俸が高騰するのがトントン拍子で跳ね上がる為、コストを確実とする為にロイヤルズ側にシンガーとの長期契約進めるインセンティブとなるだろう。

シンガーの活躍、年俸調停の状態や投手面でのコストが上がっている事を踏まえれば、どんな長期契約であれロイヤルズは多量の金額を費やす必要がある。しかしながら、その値札はメジャー1年目を終えたウィットより少ない可能性があるだろう。そのウィットは昨年632打席で打率.254、OPS.722、20ホームラン30盗塁を記録。ファングラフス版でのWARでは2.3と算出され、新人王投票では4位につけた。守備面ではショート、サードを守りセイバーメトリクス系での評価はよろしいものではなかったが今シーズンはレギュラーでショートを守らされる予定で、ピコロは複数のポジションではなく一つのポジションだけを守る為、ウィットの守備が改善されると感じているようだ。
ウィットは昨年のルーキーシーズン、リーグ全体でトッププロスペクトと召され、2019年のドラフト時からそのポテンシャルは評価が高くロイヤルズは全体2位でウィットを指名した。2020年から21年のオフシーズンの間で結ばれたペレスの4年8100万ドルが、ロイヤルズの中での高額契約となっているが、ウィットの長期契約がその金額を超えるかはたまたレイズがワンダー・フランコと結んだ11年総額1億8200万ドルと似た契約になるかを言うにはまだ達していない事だろう。

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https://www.mlbtraderumors.com/2023/02/royals-looking-into-extensions-for-young-players.html

本記事は、URL元の記事を元に翻訳、書き加えたものです。
引用元:Royals Review

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