【MLB】マリナーズのロビー・レイ、失意のサヨナラホームランを乗り越えて

シアトル・マリナーズの数少ないポストシーズンのプレーの中で、その出来事は最も酷く、骨を折られるようなものだった。それは、公平であってもなくとも、左腕のロビー・レイにとってはシアトルでの最初のシーズンの”残像”となった。

昨年のアメリカンリーグディビジョンシリーズ第1戦に、アストロズ、ヨルダン・アルバレスからサヨナラホームランを打たれ最終的にアストロズのスイープで終わった地区シリーズから数か月、レイはマリナーズのキャンプ地にいつものトレードマークである長い髪、ピッチピチのタイトパンツ、大きな笑顔、そしてその時の出来事を語れるプロフェッショナルさを引き連れ到着した。
「自分にとって、数日間をかけて処理していくものであった。僕は乗り越えたし、もうそのことに考える事はなかった」とベテランの左腕はMLB公式の取材にそう語る。

またアルバレスによって打たれたこのサヨナラホームランは、レイのキャリアにおいて初のセーブ機会であり、レギュラーシーズン中厳しい機会を与えてきたアストロズの本拠地ミニッツメイドパークであったのみならず、レイがリーグの中で最も恐れられる打者の一人アルバレスと対峙するという厳しいものだった。

「サヨナラホームランをマウンド上で経験し、試合が終了するという自分が以前に直面してきたものではなかったから、この状況を処理してくれることを助けてくれる素晴らしいグループが自分の周りにいた。だから、僕は自分を助けてくれる人物に頼った。複数の選手が一年を通してサヨナラホームランを打つものだし、それは起こってしまうものだと思う。ただプレーオフでは、その一打は大きな重大なものとなる」とレイはそう口にしている。

レイはまた、シアトルに場所を移した第3戦の延長18回、マリナーズのブルペンで最後に起用された投手としても登板。彼のシーズンが終わりへと形作られる中で、”強打”を緩和した。だが、その時点でレイの若手時代には出来なかった頭の切り替えをしていた事だろう。
「ある時、自分が野球とは離れていると思えるような時があった。だから明らかに僕が経験した中で一番困難なパートだったわけではない。僕が考えるに、状態が高すぎず、低すぎず、その中間あたりをキープするために落ち着いた状態を維持するための方法を教えてくれたと思っている。そしてそのことをどうやってより早く処理するか、水に流して乗り越えるかを学ぶのに自分をサポートしてくれた。

昨オフに1億1,500万ドルでシアトルと契約する前、レイはリーグトップ100位に名前が入るプロスペクトからオールスター出場、複数シーズンにわたってピッチングの感覚を失うことを経験し、おととしにはブルージェイズでサイヤング賞を受賞するまでの復活を遂げており、また左腕はこれらの功績を心理士やコーチに頼らず、自分自身で道を切り開き成し遂げてきた。

また、MLB公式でマリナーズの番記者を務めるダニエル・クレマーが「レイの野球における特徴は”立ち直り”がつながったものであるが、レイが”bounceback”(英語で復活をするという意味)する必要があると提案するのは無弁別だ」と記すプラスととらえられるものがあったのは確かだ。昨シーズン、レイはアメリカンリーグでのランキングで奪三振数4位(212)、被打率10位(.231)、イニング数7位(189)をマークし6月中旬から7月中旬の8先発の期間で防御率1.75、被打率.177 被出塁率.248 被長打率.377のパフォーマンスもあった。

監督のスコット・サーバイスは昨年のレイについてこう語る。「100イニングの期間で彼がアメリカンリーグでベストピッチャーの一人であり、我々を率いてくれた。私は悪いピッチングを持ち上げる人達がいる傾向があり、それから良い結果が出なかったのは知っている。だけど彼は一年を通じて素晴らしかった」

チームの中でベストパフォーマンスを誇っていた以外でも、レイは自信を持ってチームを引っ張る事にもなった。この事は給与が高いフリーエージェントの選手はしばしそのような事を説く特徴が典型的にあるが、クラブハウス内でも引っ張る事ができると言ったらいつもそうではない。取り分け、その特徴を示したのは、レギュラーシーズンの最終週でチームが調子を落としいた時のチームミーティングで声を上げたことで、このようなものはレイのキャリアで初めての事だった。

「僕は思ったんだ。”何か言う必要がある。”とそしてそれは選手が言う事が必要だと。そして誰かが話すかはわからなかった。だから声を上げる事になると思った。僕は今の自分のキャリアの状況では、さらに周りからリスペクトを集めるようなくらい長く十分な状態にあると考えている」とレイはその時を思い返しそう口にする。

また今シーズン、2001年以来のアメリカンリーグ西地区優勝を目標に掲げるマリナーズの中においてレイが、クラブハウスとマウンド上でチームを引っ張る事がよりあるかもしれない。

またそれに加え、素晴らしい状態でキャンプに入っているのみならず新たな球種にも取り組んでいる。しかしどういった事なのかは詳しく明かさなかった。そのため、昨年の後味の悪い終わりを受けてからの活躍に興味を覚えるのと同じように、ファンの人たちは少し待つことが必要だろう。

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https://www.mlb.com/mariners/news/robbie-ray-focused-on-leading-mariners-in-2023

本記事は、URL元の記事を元に翻訳書き加えたものです。
引用元:www.lookoutlanding.com


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