【MLB】31日開幕 MLB全30球団開幕投手一覧

以前に勤めたことがあったベテランでも初めてそのスポットライトを浴びる若手の選手でも、開幕投手は特別だ。そしてそれには興奮や壮観さ、シーズン初日からチームに勢いを与えるチャンスがある。

毎年、MLBでは30人の投手がその名誉を授けられ、日本時間の昨日25日に全30チームの開幕投手が発表された。31日の開幕戦は8人のサイヤング賞受賞投手(サンディ・アルカンタラ、シェーン・ビーバー、コービン・バーンズ、マックス・シャーザー、ジェイコブ・デグロム、ブレイク・スネル)、併せて計21回オールスターに選出された投手たちがマウンドに登る。それに加え、デグロム、カイル・ギブソン、コリー・クルーバー、パブロ・ロペスといったピッチャーたちは自身の新天地のデビュー戦ともなる予定だ。

全30球団の開幕投手は以下の通り。試合開始時間は日本時間。

目次

ジャイアンツ対ヤンキース 試合開始時間 午前2時5分

ジャイアンツ ローガン・ウェブ 2回目 
2016年から17年シーズンの2年連続で開幕投手を務めたマディソン・バムガーナー以来、ウェブはジャイアンツの投手として2年連続での開幕戦登板となる。昨年は192回1/3を投げ防御率2.90を記録し、サイヤング賞では下位に複数投票が入った。

ヤンキース ゲリット・コール 5回目 
4年連続でニューヨーク・ヤンキースの先発はコールに託される。昨年一シーズンでのヤンキースの投手としては最多奪三振記録を樹立した右腕は、これでCC・サバシア、メル・ストットルマイヤー、レフティー・ゴメス、ジャック・チェスブロに並んで、ヤンキースで最低4度開幕投手を務めたリストに加わった。

ブレーブス対ナショナルズ 試合時間 2時5分

アトランタ・ブレーブス マックス・フリード 3回目 
フリードは過去2回でも開幕戦に先発し、敵地ナショナルズパークでの対ナショナルズ戦でも再びそのボールを託された。また185回1/3を投げ防御率2.48を昨年マークしたフリードは、2018年以来開幕戦白星がないブレーブスの勝利を試みるだろう。ブレーブスの過去11シーズンで、開幕勝利を挙げられた先発ピッチャーは2015年のフリオ・テヘランたった一人のみとなっている。

ワシントン・ナショナルズ パトリック・コービン 3回目
過去10度ナショナルズ開幕投手はマックス・シャーザーとスティーブン・ストラスバーグ二人が担ったが、チームは2年連続でコービンに開幕戦のボールを手渡した。コービンはDバックス時代の2018年を含め通算2度開幕投手を務め、防御率3.72、1勝1敗の成績を挙げている。

オリオールズ対レッドソックス 試合開始時間2時5分

ボルティモア・オリオールズ カイル・ギブソン 2回目
ギブソンの今まで唯一の開幕戦先発はレンジャーズ在籍時の2021年シーズンで、結果は望んだものではなく、1/3回で5失点を喫した。事実、1920年からのライブボール時代では1アウトから1つもアウトが奪えず最低5失点を許した投手は1982年のブルージェイズ、マーク・ボムバッカに次ぐ二人目の不名誉な記録を成し遂げてしまった。そうであったのにもかかわらず、ギブソンは立ち直りそのシーズンオールスターゲームに選ばれた。

ボストン・レッドソックス コリー・クルーバー 6回目
このオフシーズンレッドソックスと一年契約でサインしたクルーバーは2019年からではレッドソックスの投手としてはネイサン・イバルディ以外が務める初めての開幕ピッチャーを担う。2回サイヤング賞を受賞しているベテランは開幕戦のマウンドに上がることを経験していないわけがなく、2015年から19年クリーブランドで開幕投手を務めた。しかし結果は防御率4.04、0勝4敗に終わっている。

ブリュワーズ対カブス 開始時間3時20分

ミルウォーキー・ブリュワーズ コービン・バーンズ 2回目
2021年シーズン、ナショナルリーグサイヤング賞を受賞したバーンズは2年連続の開幕戦登板で同じカブス相手に投じる事となり、昨年の5回3失点に終わった登板からの”改良”を狙っている。6シーズン連続でブリュワーズの開幕投手は異なる投手が担ったが、過去4シーズンはブランドン・ウッドラフかコービン・バーンズが任されている。

シカゴ・カブス マーカス・ストローマン 3回目
ストローマンはこの試合のマウンドのピッチャーズプレートに足を掛けた際、通算3度目の開幕登板となるがカブスのユニフォームを着ては初めてとなる。2016年と2019年のブルージェイズ時代の通算2登板でストローマンは15イニングで防御率1.80、1勝0敗を記録。カブスは過去3シーズン、カイル・ヘンドリクスが開幕投手を任された。

タイガース対レイズ 試合開始時間4時10分

デトロイト・タイガース エデュアルド・ロドリゲス 2回目
タイガースでの初年度、ロドリゲスは開幕マウンドを託され、今シーズンもそのマウンドを任された。これでタイガースは4連続で2年連続開幕投手を担ったピッチャーが生まれた(2016年ー17年、ジャスティン・バーランダー、18年ー19年ジョーダン・ジマーマン、20年ー21年マシュー・ボイド)。

タンパベイ・レイズ シェーン・マクラナハン 2回目
マクラナハンは昨年のオールスター出場となるシーズンで対オリオールズとの開幕戦で4回1/3を投げオリオールズ打線をシャットアウトした。また今シーズン、マクラナハンは昨年に次いで開幕ピッチャーに選ばれた為5年連続で異なるピッチャーが開幕戦マウンドに登った記録が途絶えた(その期間、マクラナハンを含めタイラー・グラスナウ、チャーリー・モートン、ブレイク・スネル、クリス・アーチャーが担った)。

フィリーズ対レンジャーズ 試合開始時間5時5分

フィラデルフィア・フィリーズ アーロン・ノラ 6回目
この試合、ノラは6シーズン連続で開幕投手としてボールを投じる事となり同時にその記録はMLBの現役投手としては最長で開幕投手を任されたピッチャーとなるだろう。フィリーズのフランチャイズ記録で、より最長で開幕ピッチャーを担ったのは1950年ー61年に12年連続開幕戦先発をしたロビン・ロバーツ、1977ー86年にスティーブ・カールトンの10年連続とフィリーズの投手ではたった2人のみとなっている。ノラはその5登板併せて防御率3.68をマークしている。

テキサス・レンジャーズ ジェイコブ・デグロム 4回目
長きにわたりメッツのエースとして活躍したデグロムは通算では4度、そして今オフFAで移籍したレンジャーズでは初めての開幕戦登板となるだろう。過去3度の開幕投手でデグロムは支配的なピッチングを披露し、17イニングで25奪三振、しかも失点は全く許していない。レンジャーズではこれで7シーズンすべてで異なるピッチャーが開幕マウンドに上がった事となり、2006-09年のケビン・ミルウッドが近年のレンジャーズの投手として複数年にわたって開幕戦先発登板をした投手としてその地位にい続けている。

ブルージェイズ対カーディナルス 開始時間5時10分

トロント・ブルージェイズ アレク・マノーア 1回目
2022年はホセ・べリオスがブルージェイズの開幕ピッチャーに任命されたが、今年はマノーアがそのボールを渡された。昨年、マノーアのメジャー2年目となるシーズンは素晴らしいものであり防御率2.24にオールスター選出、そしてア・リーグサイヤング賞投票では3位に名を連ねた。またブルージェイズの投手では2010年からでは10人目の開幕投手となる。

セントルイス・カーディナルス マイルズ・マイコラス 2回目
今年限りで現役を退くアダム・ウィンライトが股関節の怪我の影響で開幕を故障者リスト入りで迎える事から、マイコラスがメジャーでのキャリア2度目の開幕戦先発を得た。またそれと合わせて2年の延長契約もゲットした。MLB公式によれば、24年連続でカーディナルスの開幕先発投手は右腕となるそうで、1999年シーズンのドノバン・オズボーンが唯一のサウスポーとなっている。

メッツ対マーリンズ 試合開始時間5時10分

ニューヨーク・メッツ マックス・シャーザー 7回目
ナショナルズ以外のチームで開幕投手をシャーザーが任されるのはこれが初めてとなるだろう。ナショナルズ在籍時の2015年ー21年の7シーズン中6度、開幕マウンドに上がったシャーザーは通算防御率2.79をマークし、一方メッツは過去6シーズンの内5回開幕戦に勝利。歴代でもメッツの開幕戦勝率.656はメジャートップ。昨年はタイラー・マギルが開幕先発マウンドに起用された。

マイアミ・マーリンズ サンディ・アルカンタラ 4回目
アルカンタラは、チーム記録となっているジョシュ・ジョンソンとジョシュ・ベケットが持つ最多開幕戦先発登板を超える4年連続での開幕ピッチャーとしてマーリンズのシーズンを開くことだろう。アルカンタラは昨年、ナ・リーグサイヤング賞を受賞。228回2/3を投げ208奪三振を奪い、完投試合6つはMLBトップの数字だった。

ロッキーズ対パドレス 試合開始時間5時10分

コロラド・ロッキーズ ハーマン・マルケス 3回目
昨シーズン左腕のカイル・フリーランドが務める前の2020年と2021年のロッキーズの開幕ピッチャーはマルケスであり、通算3度目の開幕登板はロッキーズの記録としては最多登板となるだろう。

サンディエゴ・パドレス ブレイク・スネル 2回目
スネルの今までのところ唯一の開幕戦先発は、レイズに在籍していた2019年シーズンでサイヤング賞受賞後最初のシーズンであった。スネルは、過去11年を通してパドレスでは10人目の開幕投手となる。

ロイヤルズ対ツインズ 試合開始5時10分

ミネソタ・ツインズ パブロ・ロペス 1回目
今オフ、昨年の首位打者ルイス・アライエズとのトレードでマーリンズから移籍してきたロペスは、2020年からのツインズの開幕ピッチャーとしてはこれで4投手目となる。1999-2005年にツインズの球団記録となる7年連続開幕先発登板を果たしたブラッド・ラドク以来2年以上連続でツインズの開幕マウンドに上がったピッチャーはいない。

カンザスシティ・ロイヤルズ ザック・グレインキー 7回目
今オフシーズン、ロイヤルズと1年の再契約を結んだグレインキーがまた再びロイヤルズの開幕マウンドに戻ってくる。通算7度目の開幕戦先発登板は2010年かそれ以前にデビューし、現役を続けている投手ではグレインキーが3人のうちの一人となる(その他の2投手はバーランダー、ウィンライト)。

パイレーツ対レッズ 試合開始時間5時10分

ピッツバーグ・パイレーツ ミッチ・ケラー 1回目
過去8シーズンでケラーはパイレーツの先発投手として8人目の開幕ピッチャーとなる。元トッププロスペクトで今シーズンメジャー5年目を迎えるケラーは昨年の後半戦、大きく飛躍。最終15登板で防御率2.71のパフォーマンスを披露した。

シンシナティ・レッズ ハンター・グリーン 1回目
期待に包まれた2022年のデビュー戦を果たした1年後、グリーンは記録を作り上げた100マイルを超える速球で、レッズの2023年シーズンをこじ開けてくれるだろう。23歳のグリーンはまた、1980年に22歳だったフランク・パストーレがブレーブスをシャットアウトして以来のレッズでの最年少開幕先発登板となる。

ホワイトソックス対アストロズ 試合開始時間8時8分

シカゴ・ホワイトソックス ディラン・シース 1回目
過去3年、ホワイトソックスの開幕投手はルーカス・ジオリトに託されていたが今年はその穴をシースが埋めることになる。昨シーズン、シースは184イニングで224奪三振をマークし、サイヤング賞の投票ではバーランダーに次ぐ2位に終わった。2015年シーズンからではシースがホワイトソックスの開幕マウンドに上がった7人目の選手となる。

ヒューストン・アストロズ フランバー・バルデス 2回目
昨年、バルデスは初めて開幕投手に任され、アストロズ世界一を決めた第6戦の先発登板以来、そのマウンドに戻ってくる。一年前は、エンゼルス戦で大谷と投げ合い6回2/3を投げ無失点に抑え投げ勝ち、歴代ではタイ記録となるアストロズの開幕戦10連勝に貢献した。

エンゼルス対アスレチックス 試合開始時間11時7分

ロサンゼルス・エンゼルス 大谷翔平 2回目
2年連続で、エンゼルスの開幕戦は”ショーヘイ・デイ”となるだろう。また大谷は2010-15年に6年連続で開幕マウンドに登ったジャレッド・ウィーバー以来、初めてシーズン連続でエンゼルスの開幕ピッチャーを務める。

オークランド・アスレチックス カイル・ムラー 1回目
今オフ、ブレーブス、アスレチックス、ブリュワーズの三角トレードでブレーブスへ移籍した捕手のショーン・マーフィーの見返りでアスレチックスへと移ったムラーは、エンゼルスの打者と対峙する際メジャー通算では、13登板目、先発では12度目となるだろう。またルーキーで開幕戦先発を任せられたのはムラーただ一人である。

ダイアモンドバックス対ドジャース 試合開始時間11時10分

アリゾナ・ダイアモンドバックス ザック・ギャレン 1回目
昨年サイヤング賞投票で5位に入ったギャレンは、2019年のグレインキー以来、マディソン・バムガーナーではないDバックスの開幕投手を告げられた。また偶然の一致だが、2023年の前にダイアモンドバックスが開幕戦でパドレスが対戦相手ではなかった最後の試合は同じくドジャース戦でその試合、Dバックスは12対5の大敗を喫した。

ロサンゼルス・ドジャース フリオ・ウリアス 1回目
2023年のナ・リーグ防御率一位のウリアスは、ここ5年で5人目のチーム開幕投手となる(19年、リュ・ヒョンジン、20年、ダスティン・メイ、21年、ウォーカー・ビューラー)。またこのようなストリークはデレク・ロウ(07年) ブラッド・ペニー(08年) 黒田博樹(09年) ヴィセント・パディーヤ(10年)に繋がり2011年にクレイトン・カーショウが開幕投手に指名されてからピリオドが打たれて以来のものとなる。

ガーディアンズ対マリナーズ 試合開始時間11時10分

クリーブランド・ガーディアンズ シェーン・ビーバー 4回目
この開幕戦は、ビーバーにとって通算4度目の開幕マウンドだけでなく、4年連続でのものとなる。またクルーバー(15-19年)とスタン・コベルスキー(1917年ー21年)が持つクリーブランドのピッチャーとしての連続最長開幕先発にあと一登板へと迫る事にもなるだろう。2020年の開幕戦でビーバーがロイヤルズ相手に見せた14奪三振は、歴代記録で2位に位置する

シアトル・マリナーズ ルイス・カスティーヨ 3回目
昨シーズンの中盤レッズからトレードで移籍したカスティーヨはこれがキャリア通算3度目のマウンドで、シアトルではもちろん初めて。マリナーズの記録ではフェリックス・ヘルナンデスの開幕戦先発11登板が最多で2009ー18年は10年連続、11登板通算では防御率1.53を誇った。 

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本記事は、URL元の記事を元に翻訳、書き加えたものです。
引用元:www.usatoday.com


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