【MLB】17登板で防御率0.00、5年間メジャー登板無し…今季ブレークした10人のリリーバー達

毎年のように、MLBの舞台では支配的なピッチングを展開するリリーフ投手そして数人の選手は、どこからともなくそれぞれのチームで重要な貢献を果たす為、姿を現してくる。それは、防御率などのスタンダードな成績でもセイバーメトリクスやスタットキャストでも、そのリストには今シーズンベストリリーバーを示すものがあり、そしてその中にはキャリア最高のスタートを切った選手、自らのピッチングを最大限発揮している若いリリーバー、さらには過去5年MLBのマウンドで投げていない投手も含まれている。
そのことを受けMLB公式サイトは記事内で、今シーズン注目すべきリリーフ投手10人を紹介。その投手たちにスポットを投じた(成績は現地日曜日の試合まで)。

目次

イエニアー・カノー ボルティモア・オリオールズ

今シーズン、カノーは記事が書かれた時点で与四球はおろか失点も許していない。さらにMLBの規定投球回に達する投手では、カノーは唯一の防御率0.00の投手であり、カノーの数字も今の活躍を裏付けるものがある。その中で打球初速や打球角度をベースにしたexpected ERAでは1.16をマークしこの数字はメジャートップである。

ゲーブ・スパイアー シアトル・マリナーズ

今シーズン、左腕のスパイアーは14回1/3を投げ防御率1.84の成績を誇り、2021年と22年に在籍していたロイヤルズでも防御率2.00をマークしたが、ロイヤルズはスパイアーをウェイバーへと置いた。その後マリナーズが獲得、チームのブルペンのキー・ピースへと変貌させた。フォアボールはわずか2つしか出しておらず、チェース率45.8%はメジャー全体1位となっている。

ジャスティン・ロウレンス コロラド・ロッキーズ

ロウレンスの持ち球はわずか2球種だが、そのうちの一つスウィーパーは取り分け大きな武器だ。ロウレンスはスウィーパーを53.8%投じ、相手打者は打率1割ちょうど、そして長打率でも.150に封じられている。
また過去2シーズン合わせ防御率は6.52だったが、2023年は22回1/3を投げ27奪三振、防御率は1.99と素晴らしいパフォーマンスを現在発揮している。

イアン・ハミルトン ニューヨーク・ヤンキース

2023年シーズンに向かっていく中、ハミルトンがメジャーで投じたイニングはホワイトソックスでの12イニング、ツインズでの2回2/3を合わせ、わずか14回2/3回だった。また合計しての防御率は4.91だったが、今シーズンはヤンキースの21イニングで1.29とより優れた数字を挙げ、三振率35%をマーク。さらに空振り率はリーグ全体で93パーセンタイルに位置する。しかしハミルトンはその後、現地火曜日の対ブルージェイズ戦の4回裏満塁の状況で右鼠径部を痛めた為、マウンドを降り翌日に故障者リスト入りとなった。

フアスカ・ブラゾバン マイアミ・マーリンズ

ブラゾバンはハードヒット率、平均打球初速、チェース率、expected SLG、expected wOBA、それぞれで94パーセンタイル以上にランクイン。また当初2011年にロッキーズと契約していたが、ブラゾバンが昨年32歳になるまでメジャー昇格を果たせなかった。しかし2023年シーズンでは19登板で23回1/3の段階で防御率1.93、28の三振を奪うパフォーマンスを示している。

ジャスティン・トパ シアトル・マリナーズ

トパは最初のメジャーでの3シーズン、ミルウォーキー・ブリュワーズで過ごし18回1/3イニングを投げ防御率8.35と成績は振るっていなかった。しかし1月にマリナーズへとトレードされると、今シーズンは自らの状況を一変。トパに対して相手バッターがボールを打ちあげるのは難しくなり、バレル率は96パーセンタイルに位置している。また防御率は1.06をマークしているが、単なる偶然ではなくexpected ERA 2.43はリリーフ投手の中では26位。

ティム・メイザ トロント・ブルージェイズ

ブルージェイズ在籍6年目にして、メイザのパフォーマンスは今現在キャリアベストをマークしている。
これまでのブルージェイズでの5シーズン、メイザは防御率3.98だったが、今シーズンは1.42を叩き出しており、フォアボールをわずか1個しか出していないエリート級のコントロールが好結果の要因だろう。
またメイザは81.6%を投じているシンカーを含め2球種しか持っていないが、expected ERAではリーグトップ15位以内に名前が入っている。

カルロス・エステべス ロサンゼルス・エンゼルス

多くの投手のケースであるように、ロッキーズの本拠地クアーズフィールドを離れた事がエステべスを作り直すことに後押ししているようだ。そのコロラドでの7年、エステべスの防御率は4.59だったが今オフに移籍したエンゼルスでは19イニングを投げ1.42をマーク。、相手打者はエステべスの速球に対し打率.125しか打てておらず長打は全くない結果となっている。またリーグ全体で最高級のエステべス自慢の速球は三振率30.8%を誇る。

マイケル・トンキン アトランタ・ブレーブス

2017年シーズンにツインズでメジャーのマウンドに上がった後、MLBの舞台へは5年の空白があった事はトンキンにとってまったく問題ではなかった。その5年の間、2018年シーズンに日本ハムへ在籍していた事を含めメキシコ、米独立リーグ、レンジャーズ、ブリュワーズ、ダイアモンドバックスのマイナー組織でトンキンはマウンドからボールを投じ、今シーズンはブレーブスでリーグ全体2位の被打率を誇るシンカーを武器に22回1/3を投げ防御率2.01を挙げている。

トレバー・ゴット シアトル・マリナーズ

マリナーズのリリーフ陣が、メジャー全体ベストの防御率2.81であることを踏まえれば、この顔ぶれの中で3人目のマリナーズの選手が入る事は驚きではないだろう。エンゼルス、ナショナルズ、ジャイアンツ、ブリュワーズで7シーズンをプレーし、合わせて防御率4.80に終わった後、ゴットはマリナーズでの20イニングで防御率1.80を記録し、トパ同様にバレルを防ぐことに優れ、59個の打球の内バレルと見なされたものは1つしかない。

https://www.mlb.com/news/relief-pitchers-breaking-out-in-2023

この記事は、URL元の記事を翻訳、一部書き直したものです。
引用元:MLB.com

ウルスポをフォローしよう

この記事をシェア

この記事を書いた人

ポラックのアバター ポラック MLBブロガー

コメント

コメントする

top
目次
閉じる