【平川正城】意見を「聞けなくなった時」成長は止まる

人は、意見を「聞けなくなった時」に成長は止まる。

僕も29歳、30歳ぐらいまではそうだったかな。

特に現役時代は若くて、周りの言葉なんて聞き流し、自分がとにかく良ければそれでいい。

そんな考えだったと思う。

でも、それは自分にとって損だよ。と、引退後に自分で会社を立ち上げた際に、ある経営者に教わった。

誰でも、どんな意見にも「自分の正解」を持っている。

そこから外れた意見や答えや、さらには否定なんかされたもんなら、ちょいとイライラもするだろう。

でも、普通に考えたらこの世の中、自分は1人じゃない。

自分とは違う人がわんさかいるわけで、みんな一人一人、意見が違う。

一つの物に対しても、1だけじゃなく、5、10、それ以上の見方や考え方がある。

これってすごい学びだと思うんだよね。

自分の意見を大事にするのは大事だと思うけど、それ以外を拒絶してしまうのは本当に勿体無い。

僕は “ それに ” 気づくのが遅かった。

もう後戻りできない事、悔やんでも悔やみきれない事、過去には沢山あった。でも、それも人生。

無駄ではない。今の自分が作られているのは、過去の自分。

この「自分にとって損」という事に気づかせてくれた経営者に出会わなかったら、僕はまた違う人生だったかと思う。

でも、これは僕だから当てはまる事ではない。

大人からこどもまで、実は人生を豊かにする「ヒント」は日常の些細な場所に、転がっていたりする。

ヒントをくれる人が近くにいるかもしれない。

僕自身、この考えになってから、僕は「人」の見方が変わった気がするし、他の人の言動、行動にすごく興味を持つ様になった。

数日前には近所のスターバックスコーヒーで、過ぎゆく人達を眺め、ぽけーっと人間観察してたら、時間が2時間経過していた。笑

それはちょっと違うかもしれないけど、人に興味を持つこと、そして周りの人が自分に何かを言ってくれた時は「一度、自分の中にいれる」事は大事なんだと思う。

僕自身、まだまだ未熟で素直に中に入れ込む事が出来ないことがたまにはあるけど、自分にとって損になると考えたら受け止められた。

そして、これに気づくには年代が早い方が間違いなく良い。

最近のこども達は自分をしっかり持っている子が多いけど、自分以外の仲間へのリスペクトが薄いのをサッカー指導者になってから感じることが多い。

特にサッカースクールに関しては、毎週1,2回しか顔を合わせない。その時にしか、一緒のチームにはならない。グループにはならない。

「パス出してよ!」、「なんでシュート打たないの?」こども達はこども達なりに、サッカーをやりながら、その瞬間で色々な意見が年齢関係なくサッカーの中で飛び交っている。

ここの部分に多くの成長のヒントがあると思う。

「文句」と「要求」は全く違う。

「何でそんなミスするんだよ!」、「シュート打てよ!」、これは文句。


「今のは右足に欲しかったから次はこっちにパス出して」、「スペースにほしい!」、これは要求。

サッカーの中で、何も生まないのが「文句」
サッカーの中で、次に繋がる成功を生むのが「要求」

この「文句」と「要求」の違いは大きい。

同じ内容でも伝え方次第で「次に繋がるコミュニケーション」に変わる。

文句は言う方も言われた方も気分悪く、良い結果が生まれる事はない。

サッカーは組織スポーツ。

自分の事をどう思ってる、自分の特徴、弱点、、、チームメイトになる仲間達に写ってる「自分の姿」がある。

実は自分が思っている “ 自分 ” と、他人が見る “ 自分 ” には大きな誤差がある場合もある。

それを知らずに、その時の感情だけ剥き出しにしてプレーをして時間が過ぎると、、、

僕もだけど、年齢、経験、立場が変わっても、良いものはどんどん自分から吸収し、成長していきたいと思う。

人は、意見を「聞けなくなった時」に成長は止まる。

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この記事を書いた人

平川 正城のアバター 平川 正城 マサキスポーツアカデミー(株式会社MSAグローバルマネージメント代表)

平川正城(ひらかわまさき)神奈川県出身。
ユース年代は「清商」の愛称で親しまれたサッカー名門校、清水商業高校(現清水桜ヶ丘高校)から、湘南ベルマーレへ。湘南-草津-Y.S.C.C.-SC相模原とJリーグクラブを渡り歩き、地域リーグクラブを経て現役を引退。
スポーツを通して、日本の子どもたちと世界の架け橋になることを目的とした「MASAKI SPORTS ACADEMY(MSA)」を2013年に設立。

現在は海外仕込みのメソッドを日本人向けに改良した独自の「MSAメソッド」を確立し、日本全国のMSAにて子供達へ伝えている。

JFAこころのプロジェクト「夢先生」も務める。

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