ご機嫌よう皆様、卓球してますか?
今回は開幕を7月末と目前に控えたTリーグ6thシーズンについて。6thって、もう開幕から5年も経ってるんですね。わたくし1stの開幕戦を観に両国に行ったのですが、それも5年も前という事でやや恐ろしい気分になりました。今回ピックアップするのは新規2チームを含む男子サイド。選手間にも移籍が多数あり、勢力にも影響が出るでしょう、順に見ていきます。写真や細かい戦績などはリンクから公式をご確認ください。
#6 山本 勝也, #36 薜 大斗, #37 松平 健太, #39 平塚 健友, #50 五十嵐 史弥, #81 田中 佑汰, #- 趙 勝敏 (Cho Seungmin)
松平健太選手はTリーグ6年目。木下、彩たまを経て静岡のフロントマンとしてチームを牽引します。ウルスポ記事内でも何度も申し上げているとおり、当チャンネルは勝手に田中佑汰選手を応援しているので、国内で彼のプレーを見る機会ができて非常に楽しみであります。五十嵐選手も全シーズンは彩たま所属のTリーガーです。枢軸として実力を発揮できるか。
#3 三木 隼, #6 坂井 雄飛, #31 龍崎 東寅, #39 横谷 晟, #45 森園 政崇, #68 小西 海偉, #77 松山 祐季, #85 松下 大星,
こちらも同じく森園選手を中心とした新規参入チームですが、金沢よりもTリーグ経験者の多いメンバー。
小西選手(吉田海偉の名の方が耳馴染みのある世代ですが)を連れてくる大功績。2004年、2005年の全日本王者という大ベテラン。松下選手とあわせてペンホルダー2枚が揃った珍しいチームです。静岡県から参戦という初報を聞いて水谷隼氏が監督なりコーチなりで戻ってくるのかと期待してしまいました。
既存チームからは大きな変更点のみ取り上げていきます。
#69 戸上 隼輔,
戸上加入はデカすぎんか??????????????????巨人軍?
昨シーズン加入の林昀儒(Lin Yun-Ju)選手はわずか7試合の出場に留まったのですが、その全てで勝利しています。どれだけチームに帯同できるかですが、出場した分だけチームを勢いづける存在になるでしょう。
主力からカルデラノ選手、横谷選手が脱退しておりますが、今年度も盤石の戦力が揃っていると言っていいでしょう。及川選手は直近のWTTなどであまり良い成績を出せていないので、どうか奮起してほしいですね。
#8 宇田 幸矢, #17 木造 勇人,
宇田・木造が琉球より移籍。上田仁選手、五十嵐選手の離脱でダブルスが手薄になっていたところでしたので、木造選手の加入はかなりピンポイント。宇田選手も国際戦では戸上選手とダブルスを組みますが、ピッチフォード選手が抜けたチーム事情からシングルスの主軸としての活躍が期待されるのではないでしょうか。個人的注目点はカット主戦(?)の英田選手。両面裏ソフトのカット主戦選手で、本当は非常に珍しいのですが他ならぬ彼自身の手によって市民権を得つつあります、ぜひご覧ください。
#- 趙 大成 (Cho Daeseong), #88 閻 安 (Yan An),
郝帥(Hao Shuai)選手の加入に沸き続けていた昨今でしたが、さらに閻安選手が加入。パイプどうなってんの???潤沢な資金力……。2010年代くらいの頃の中国NTの選手で、上から5〜8番目くらいの選手だったので五輪や世界卓球のような強い順に3人選ばれるみたいな場では見られませんでしたが、普通に他国の1番強い選手よりも圧倒的に強いのが中国クオリティ。
趙大成は韓国の若手で、今後日本にとって厄介な障害になるだろうという選手の1人です。まだ背番号未定というのがやや不安ですが、今シーズン不参加の町選手や李選手に代わり、丹羽選手や田添響選手などと共にシングルスを固める戦力となるでしょう。
#19 周雨 (Zhou Yu),
木造・松下と抜けた穴が大きいですが、周雨までTリーグ参戦とはたまげた。上でひと昔前の中国NTの話をしましたが、この選手も同じくそのメンバーのひとりです。ジャパンオープンなどで張本選手と複数回試合があり張本選手が勝っておりますが、団体戦で他の選手だとどうでしょうね……。ダブルス巧者でもあるため、そちらでの採用もあるかもしれません。この調子で陳玘とか来ないかな、指導者になってたらさすがにプレイヤーとして引き抜くのは無理か。
琉球はめちゃめちゃ選手を抱えるイメージだったのですが、今季はそこまでですね。流石に2チームも増えたらある程度は分散しますか。吉村真晴選手がここ最近調子を上げてきているので、引き続き中心的存在としての活躍に期待です。そしてやはり張本選手の存在感は強大。
男子チームは以上の6球団。
4チームだけで運営されてきた従来よりも、より盛り上がりが期待できるでしょう。野球に倣うと上位下位の3チームでAクラス、Bクラスと分かりやすく上下差を付けられるでしょうし、Aクラス入りが目標、みたいな言い方もしやすいですね。プレーオフ進出も上位3チームになるので、野球のクライマックスシリーズを知っていると理解しやすいでしょう。
一方で、チームの人数や出場選手を揃えるためにレベルの低い(本意ではないですがあえてこう表現します)選手が試合に出ることになる、という懸念点。これは発足当時から卓球協会にはずっとある考えで、それはTリーグ理念からも読み取れます。かつては実力者をTリーグに出場させるための施策(事前に戦歴などで選手ランクを事務局が設定し、その基準を満たす選手が〇人出場しないといけない、世界ランキングトップのSクラス選手と契約がなければチームとして認められない、等)もあるほどでした。Tリーガーの総数は増加しておりますが、見ごたえのある試合を提供することが出来るか、今シーズンのひそかな課題といえるのではないでしょうか。もちろん当然ながら私は新戦力となった選手の試合、新チームの活躍、非常に楽しみにしております。下馬評だけで見れば木下のメンバーは強力ですが、それだけでは何も決まらないのがスポーツです。
開幕戦は7/29、木下vs琉球からスタート。約半年に及ぶ長い戦いがもうすぐ幕を開けます。
今回はここまで、次回は女子をピックアップします。
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