ごきげんよう皆様、卓球してますか?
卓球界に起きた出来事をいくつかピックアップして簡潔にまとめるニュース企画、7月版をWebでもお届けさせていただきます。Youtube版はさくっと見られる動画尺に編集しておりますが、差別化ということでWeb版は都合上省略した情報や表現などをしっかり充実させた内容にしようと思います。
来季に向けて情報をチェック!Tリーグ 5thシーズンに向けて #5
■衝撃の入団発表です。7月度では新たに木下マイスター東京よりブラジル国籍のウーゴ・カルデラノ選手が参戦。世界ランキング6位(2022年8月6日)の同選手は非常にダイナミックなプレーが持ち味。是非現地でプレーを観戦してみたいですね。
そして日本生命レッドエルフに伊藤美誠選手がついに参戦。今までも打診は確実にあったと思われますが5シーズン目にて姿を現すことに。会見の様子からもその背景にはおそらくオリンピック選考ポイントの存在があるように見受けられます。
伊藤美誠 Tリーグ参戦!日本生命レッドエルフに加入
https://www.tv-tokyo.co.jp/tabletennis/news/2022/07/024533.html
■選手ランク制度廃止について。
選手ランクとそれに関連するレギュレーションが撤廃されました。今まではチームに対し、Sランク以上の選手1名以上の所属と8試合以上の出場や、Aランク選手は2名までしか出場できないなどの制限をかけておりました。海外の選手を招聘しての条件クリアが難しい状況を鑑みてこの制度を廃止、代わりに指標としてのスターランクを設定するとのことです。なお、スターランクによる出場制限の類は設定されないとのことです。
■5thシーズンの試合日程が発表されました。詳細はリンクを掲載しますのでご覧ください。私は男子の試合が関西圏でまったく行われないことにややショック。女子の京都ホームゲームに切り替えていきます。
突然の情報に騒然 パリ五輪シングルス参加規程発表
パリ五輪卓球競技の出場規定がITTFより発表されました。
団体戦の出場資格を獲得したチームから2名が自動的にシングルスの出場資格を得るとのこと。出場選手全70名のうち32名がこちらの選考基準で選定され、残りの48名を世界ランキング準拠で決定する形となります。
日本はパリ五輪出場選考を独自の基準で選定しており、世界ランキングを重視しない形式での選考がすでに始まっております。選考ポイントの上位2名が代表となる予定でしたが状況は一変、国内ポイントを稼ぐのか世界ランキングを上げられる大会に出るべきなのか、オリンピックを目指す選手は選択を迫られる状況に陥ったといえます。この件に関して現時点ではまだ日本卓球協会からの決定や通知等は無いため不明点がまだ多く、続報を待つ状況です。
社会人卓球の大型大会決着!全日本実業団卓球選手権
全日本実業団選手権が開催されました。
先月の前期日本リーグに引き続き、男子は協和キリンなど4チームが棄権となり波乱の幕開けとなりました。男子優勝はクローバー歯科カスピッズ。松下大星選手が単複全勝の活躍、先日開催されましたTリーグ個人戦にもJTTA推薦で出場するなど、今年ブレイクの気配です。
女子も同様にサンリツ、デンソーなど強豪チームが棄権する中、中国電力と昭和電工マテリアルズが決勝戦に進出。宋選手、庄司選手が引退し新チームとなった中国電力ですが、新体制になって実業団初優勝を獲得しました。
激闘のWTT チャンピオン/スターコンテンダー結果まとめ
WTT大会が開催、結果まとめです。まずは7/11よりハンガリーで開催されましたスターコンテンダー、ブダペスト大会より。
男子は奮わず戸上隼輔選手、宇田幸矢選手が1回戦敗退、張本智和選手が2回戦敗退という結果。パリ五輪代表最有力候補の3選手ですが、課題の残る結果となりました。優勝は中国の王楚欽(Wang Chuqin)。ダブルスは韓国の趙大成(Cho Daeseong)、李尚洙(Lee Sangsu)ペアが優勝、中国の表彰台独占を阻止します。
女子は石川佳純選手、伊藤美誠選手、早田ひな選手が決勝トーナメントに進むも中国選手に阻まれます。優勝は王芸迪(Wang Yidi)。ダブルスは伊藤早田ペアが決勝まで勝ち進みますがこちらも王曼昱(Wang Manyu)/孫穎莎(Sun Yingsha)ペアを前に敗退。石川選手と平野美宇選手のペアも準々決勝で同ペアに敗れており、総合的にも中国勢の前に打ち砕かれてしまう結果となってしまいました。
最終成績:
女子シングルス 3位 石川佳純
女子ダブルス 2位 早田ひな/伊藤美誠
混合ダブルス 2位 張本智和/早田ひな
もちろん左右ペアばかりではないですが、逆に左左でペアを組むことはほぼありません。左右≒右右>>>>>>左左という感じ。
続いて7/18からフィーダー大会とチャンピオン大会が同時開催。まずはフィーダー大会。
男子シングルスは台湾の陳建安(Chen Chien-an)やスウェーデンのM.ファルクを破った篠塚大登選手が準決勝に進出、中国の林詩棟(Lin Shidong)に惜しくも敗れましたがベスト4入りです。陳建安は台湾の選手で代表選にも出場してくるレベルの選手、M.ファルク(旧姓:カールソン)はスウェーデンの選手で、2019年の世界卓球シングルスでは準優勝しております。
女子シングルスは中国、何卓佳(He Zhuojia)選手が存在感を発揮。平野美宇、小塩遥菜、芝田沙希、橋本穂乃香を連続で撃破し優勝。そのため日本勢は橋本選手が準優勝、芝田選手がベスト4入りの結果です。そんな何卓佳選手も団体戦に出てくることはありません。今回の結果のように日本女子もレベルが高くなってきておりますが、中国卓球の層の厚さには驚かされるばかりです。
最終成績:
女子シングルス 2位 橋本帆乃香 3位 芝田沙季
男子シングルス 3位 篠塚大登
最後にチャンピオン大会。日本からは張本、宇田、早田、伊藤、石川、木原が参加。参加制限もあるため錚々たる面子。こちらはシングルスのみの開催。
男子シングルスは何といっても張本智和選手。激戦に次ぐ激戦を制し決勝まで進出。決勝戦は中国の林高遠(Lin Gaoyuan)に対し0-3と追い込まれた場面から逆転勝利。試合後のインタビューでは「どうして勝てたのかわからない」とこぼしました。優勝のタイトル獲得です。
女子は残念ながらベスト4から中国が独占。早田、伊藤、木原美悠選手がそれぞれ陳夢(Chen Meng)、王曼昱、王芸迪に破れました。王芸迪は今回も決勝に進出。安定した実力を発揮しております。孫穎莎や王曼昱よりも少し年上ではあるのですが、パリ五輪で相手取る可能性も高いですね。個人的に気になるのは林高遠選手。かねてよりメンタル面に難があると評されており、今回のようにビッグゲームの逆転を許すことも初めてではありません。今回の敗戦が首脳陣の評価に与えた影響も小さくなさそうです。
今回はここまで、Youtube版もどうぞよしなに。余談ですが当チャンネルの登録者数500人を記念して簡単なプレゼント企画を実施しております。詳細は動画をご確認ください。もしご興味があればぜひ。
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