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「フットサル戦術クリエイター」横澤直樹が今伝えたいチーム戦術 ”パドロン”【攻撃システム】2:1:1(ポジショニング)編
攻撃システム
前回は、攻撃システムを最大限に活用するために、「ポジショニングの設定」と「ポジショニングの役割」を説明し、攻撃パターンを設定と役割を統一させました。
ポジショニングに関することを、より深く追求することで、チームとしても、個人としても、役割が明確になりますので、今回は、もうすこし深く、追求していきましょう。
今回は、「距離間の意図」について、説明していきます。
それでは、一緒に勉強していきましょう!
Vamo lá!!
距離間の意図
距離間の意図には、対戦相手に対して、主に2つの機会を与えない目的があります。
【攻撃システム】2:1:1において、攻撃選手4人の距離間を8m設定にしたとき、いずれかの距離間が偏ると、対戦相手に「数的優位の状況」と「ロングパスカット」の機会を与えてしまいます。
【数的優位の状況】
攻撃選手③赤と攻撃選手④赤の距離が近い場合、守備選手④青と守備選手③青の距離も近くなります。
この距離間(4m)で、ボールが動くと、守備選手④青は「ジャンプ」という自分のマークを飛び越えて、味方のサポートを目的とした守備をする確率が高まります。
そうなると、攻撃選手④赤は、もともとのマークであった守備選手③青と、そのサポートへジャンプしてきた守備選手④青を、同時に相手をする数的不利の状況になってしまいます。
攻撃選手③赤と攻撃選手④赤の距離が近い場合、守備選手④青と守備選手③青の距離も近くなります。
この距離間(4m)で、ボールが動くと、守備選手③青は「カバー」の対応をとり、味方のサポートを目的とした守備をする確率が高まります。
さらに、攻撃選手④赤は、突発に動くことができず、味方のドリブルコースを消すことになり、攻撃選手③赤は、もともとのマークであった守備選手④青と、そのカバーをしてきた守備選手③青と、攻撃選手④赤を、同時に相手をする数的不利の状況になってしまいます。
【ロングパスカット】
攻撃選手③赤と攻撃選手⑤赤の距離が遠い場合、守備選手④青と守備選手⑤青の距離も遠くなります。
この距離間(12m)で、ボールが動くと、守備選手⑤青は「インターセプト」をする確率が高まります。
守備選手④青が中央へ進行されたときのサポートとして、もともと中央付近にポジショニングについている守備選手⑤青は、攻撃選手⑤赤よりも、先にボールを触ることができる状態ですので、攻撃選手③赤は、攻撃選手⑤へパスを通すために、より強力な力を使用したり、技術も相応な対策が必要になり、「ロングパスカット」をされてしまう状況になるということです。
攻撃選手③赤と攻撃選手⑤赤の距離が遠い場合、守備選手④青と守備選手⑤青の距離も遠くなります。
この距離間(12m)で、ボールが動くと、守備選手⑤青は「インターセプト」をする確率が高まり、パスの成功率が低下しドリブルの選択をした攻撃選手③赤に対して、カバーの対応も可能になります。
守備選手④青は、パス成功率が低下し攻撃の選択肢を減らされた攻撃選手③赤に対して、プレスをすることができます。青が中央へ進行されたときのサポートとして、もともと中央付近にポジショニングについている守備選手⑤青は、攻撃選手⑤赤への「ロングパスカット」の対応もできるため、数的優位のカバーが可能になります。
距離間の意図(まとめ)
上記で紹介した「数的優位の状況」と「ロングパスカット」の主な2つの機会を、対戦相手に与えないように、攻撃選手4人が一定の距離間(8m)を維持することで、バランスが保たれたまま、継続的なパドロンを使用することが可能になります。
そして、次の段階としては、バランスを保持した状態でポゼッションがおこなえたり、動きながらフィニッシュ「ゴールパターン」に繋げられるかという課題です。
ゴールパターンは、所持する数に比例して、ゴールの確率も上がります。
パドロンには、パスからのゴールパターンを14種類、ドリブルからのゴールパターンを9種類、合計23パターンのゴールへのルートがありますので、次回でご紹介させていただきます。
次回は、【ゴールパターン】パス(7種類)/ドリブル(12種類)について語ります。
Bom sucesso(成功しますように)
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