フットゴルフワールドカップ2023の開幕まであと1ヶ月となりました。今年の開催地は米国フロリダ州レイク・ブエナビスタにあるウォルト・ディズニーワールド・ゴルフ。フットゴルフ先進国アメリカの気合いは凄まじく、あのディズニーワールドでフットゴルフの世界大会が行われることになりました。
今回のワールドカップは第4回大会。2012年にハンガリーで第1回大会が開催され、4年後の2016年にアルゼンチンで第2回大会を実施。前回は2018年のモロッコが舞台でした。実は2020年は、第4回大会として日本でのワールドカップ開催が決定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年に延期されると、感染に収束の目処がたたず中止が決定。当時の悔しさを今でも思い出します。
開幕が迫った今年の大会は、史上最大の規模となる予定です。出場予定のフットゴルファーは、日本を含めた39カ国から総勢950名を超える数。2012年の第1回大会は欧州を中心に8カ国79選手で、第2回大会は26カ国227選手、そして第3回大会が33カ国503選手だったことを考えると、大きな飛躍と言えるでしょう。
日本がこのワールドカップに参加するようになったのは第2回のアルゼンチン大会からでした。この時の日本代表は16名。この中には、元浦和レッズの堀之内聖選手も含まれていました。
サッカーキング
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第3回大会では22名の日本人選手が世界に挑みました。元浦和の阿部敏之選手、なでしこジャパンで世界一を成し遂げた丸山桂里奈選手も日の丸をつけ参戦。またアルゼンチンはロベルト・アジャラ選手を擁すなど、サッカーで名を馳せたプレーヤーの参加も注目されました。
サッカーキング
そして迎える第4回大会。日本からは男子、シニア、女子合計で52名が出場する予定となっており、当協会では先日、追加選手を含めた全メンバーを発表させていただきました。
一般社団法人日本フットゴルフ協会
上記でお伝えしたように、これまで元プロサッカー選手がワールドカップに挑んできましたが、今回は、阿部選手の他、3名の元Jリーガーが代表入りを果たしています。その3名とは、浦和レッズ、大宮アルディージャ、京都サンガF.C.でゴールキーパーとして活躍した加藤順大選手(先日以下の通りNHKに紹介されました)、鹿島アントラーズで活躍しサッカーの日本代表経験もある青木剛選手、そしてサッカー元日本代表で横浜フリューゲルスのエースストライカーだった前田治選手です。
NHK
特に青木選手は、その活躍が期待されるプレーヤーといえます。フットゴルフのキャリアは他の代表メンバーよりも短いですが、今季のジャパンツアーでは優勝4回を果たしており、ツアーのポイントランクではトップに君臨。国内で数少ないプロフットゴルファーとして高いレベルのプレーをシーズンを通じて見せたことで、世界への切符を手繰り寄せました。
青木選手は、海外でのプレーはこの大舞台が初体験です。コースコンディションや環境が大きく異なることは不安要素にもなりますが、それでも「日の丸を背負って世界の舞台で最高の結果を出すという、思い描いた夢を実現できるよう全身全霊でチャレンジし、日本のフットゴルフ界の更なる発展にも貢献したい」とのこと。飛躍が著しいフットゴルフスキルと20年に及んだサッカーでのプロキャリアで築いたメンタルの強さで、最高の結果を目指しています。
前田選手も注目の存在です。競技は違えど、サッカーで夢見ていた“ワールドカップ”出場を57歳で実現しただけに「サッカーでは叶わなかったワールドカップの舞台に、この歳で挑戦することができることを大変光栄に思います」と笑顔。「日本代表一丸となって楽しめるよう、自分にできることを精一杯やっていきたい。これを機に沢山の方にフットゴルフを知っていただき、欧米で人気急上昇の新しいこのスポーツが日本でも普及していくよう、微力ながら貢献できれば」と、この大会での活躍を競技普及へ導く姿勢も見せてくれています。
また、前田選手のワールドカップ出場については、Jリーグ初代チェアマンで現在は日本トップリーグ連携機構会長を務める川淵三郎氏も、自身のツイッターでこのように投稿されました。
大会は、5月27日の練習ラウンドから6月6日(全て現地時間)まで個人戦、団体戦を合わせて11日間に及びます。果たして日本勢はどんな成績を収めるのか?大会の様子は、以下で配信される予定となっていますので、是非、ご覧いただきたいと思います。フットゴルフを初めて観るという方も、きっとお楽しみいただけるでしょう。
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