記事のポイント
・井上尚弥がラスベガスでラモン・カルデナスを8回TKO撃破
・4団体統一王座4度目防衛に成功、世界戦23KOで歴代最多記録樹立
・2回にダウンを喫するも冷静に立て直し、猛攻で逆転勝利
・次戦は9月にムロジョン・アフマダリエフ戦が内定
ラスベガスで“モンスター”が真価を証明
プロボクシング界の絶対王者、井上尚弥(大橋)が米ラスベガスのT-モバイル・アリーナで再び伝説を刻んだ。WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級統一王者として迎えた4度目の防衛戦で、WBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)と対戦。試合は2回にまさかのダウンを喫する波乱の幕開けとなったが、8回45秒、レフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。
2回終了間際、打ち終わりを狙われたカウンターの左フックで人生2度目のダウンを経験。会場は騒然となった。しかし、井上はすぐに立ち上がり冷静さを保つと、徐々に試合のペースを掌握。ジャブとボディ攻撃を軸にカルデナスを追い詰め、4回以降は一方的な展開に持ち込んだ。
#ボクシング 🥊世界Sバンタム級4団体タイトルマッチ#井上尚弥 vs ラモン・ #カルデナス
— ウルトラスポーツ(ウルスポ) (@ULTRASPORTS7) May 5, 2025
2回まさかのダウンも、7回にダウンを奪い返すと、最後は8R TKO勝ち🏆
世界戦KO数23は伝説王者ジョー・ルイスを抜き歴代最多に🎊#井上選手 #フェザー #ボクサー #エキサイティングpic.twitter.com/aVSCixR33V
逆転劇と圧倒的な攻撃力で魅了
■ カルデナスの健闘と井上の猛攻
7回、連打の末に右ショートでダウンを奪った井上は、勝負を決定づけた。カルデナスは最後まで果敢に打ち返す姿勢を見せたが、8回序盤には井上の猛ラッシュに防戦一方。26秒間にわたる怒涛の攻撃でカルデナスをコーナーに追い込み、レフェリーが試合を止めた。
試合後、挑戦者カルデナスも「彼の連打は凄かった」と井上の攻撃力を素直に称賛。「最高の試合をしたかった。ダウンを奪えて実力も示せた」と笑顔で語った。
世界記録更新と次戦への期待
■ ジョー・ルイス超え、歴代単独最多KO記録達成
この勝利で井上は世界戦通算23KOを達成。1948年以来の記録保持者だった伝説のジョー・ルイスを超え、世界戦KO勝利数で歴代単独最多となった。また、プロ戦績は30戦全勝(27KO)とし、4団体統一王者としての4度目の防衛も成功。この記録は現スーパーミドル級統一王者サウル・アルバレスに並ぶ歴代最多タイ記録となる。
■ 9月以降もビッグマッチが続く
試合後のインタビューで井上は、「ボクシングは甘くないと実感した」と語りつつも、次戦をすでに見据えている。9月にはムロジョン・アフマダリエフとの団体内統一戦、12月にはフェザー級に階級を上げ、ニック・ボールとの世界戦も計画。さらに来春にはWBC世界バンタム級王者・中谷潤人との日本人対決も予定されており、今後の展開からも目が離せない。
まとめ
ラスベガスの熱狂を味方につけ、井上尚弥は逆境を乗り越えて圧巻のTKO勝利を収めた。歴代最多KO記録更新と4度目の防衛という偉業を達成した“モンスター”は、今後も世界中のボクシングファンを魅了し続けるだろう。次なる戦いは9月、日本でのアフマダリエフ戦。果たして王者はどこまで記録を伸ばし続けるのか、その動向に注目が集まる。
「ウルトラスポーツ」では、X(旧:Twitter)、YouTube、Instagramなど各種SNSもやっています。XとYouTubeでもスポーツ速報情報を更新していますので、ぜひ【フォロー・いいね・シェア】をよろしくお願いします!
▶︎ 【X】アカウントはこちら ◀︎
▶︎ 【Youtube】アカウントはこちら ◀︎
▶︎ 【Instagram】アカウントはこちら ◀︎
▶︎【Facebook】アカウントはこちら ◀︎
コメント