【全競技共通】アスリートの食について

 生きるためには食べ物を摂取しないといけないのがこの地球のルールです。特に「運動」と「食べもの」は切っても切れない関係があり、トレーニング後は運動後30分以内に摂取しなければトレーニング効果が低くなるなどはよく聞きますね。また、体を作るのは食べ物であり、約3か月で約60兆個の細胞がすべて入れ替わるといわれています。今から食べるものが3か月後に影響を及ぼすということですね。

目次

肉食について

 数年前にアメリカからのお客さんをホストファミリーとして受け入れたことがあります。その人は23歳のダンサーでヴィーガンでした。
(※ヴィーガン:完全菜食主義者の方を指し、食生活において肉や魚を食べず、卵や乳製品といった動物由来の食材も口にしない。料理用の油も植物性のものを使い、菜食に加え、動物由来の服や生活用品も全て使わない)
彼の体は非常に引き締まっていて激しいダンスを踊っていました。その時に疑問に思ったことは、

「肉を食べないのになぜいい体になっているの?」

ということでした。

私たちの多くは筋肉をつけたければ肉を食べればいいと教わってきたと思います。それが一気に疑問に変わった瞬間でした。もちろん競技によっては大きな筋肉をつけなければいけないこともあるでしょう。しかし「多くの場合は肉以外でも補えるのでは」と、いろいろと調べ始めました。そこで紹介されていたのが歯の種類と数です。

【人の歯の種類と割合】

切歯(12本)=食べ物を噛み切ったり、ちぎったりする役割
犬歯(4本)=食べ物にかぶりついて切り裂く役割
臼歯=(20本)食べ物を噛み砕いたり、すりつぶしたりする役割

犬歯というのは肉をかみ切るために使われるとして、臼歯は穀物などをするつぶすための歯です。切歯はその両方で用いられると考えて除くと、犬歯:臼歯=4:20=1:5になります。つまり、単純に考えてみると肉は穀物の1/5の量でいいということになります。最近では炭水化物を控えてダイエットされる方もありますので穀物(米など)は肉の5倍の量を食べることに抵抗を感じられる方もおられると思いますが、米=炭水化物=糖質ではなく、もちろんそれ以外のものも含まれています。

米は完全食

 白米ではなく、玄米は人の体にとって栄養素のすべてのものを含んでいるといわれています。病気の治療などにもこの玄米のみを摂取する食事療法が用いられています。マクロビオティックによると人体には「転換作用」があり、穀物などを体の中で必要なものに変換する力が備わっているそうです。本来は錠剤やサプリなどから特別に摂取する必要はなく、玄米を中心とした穀物を摂取することで筋肉も肥大し、さらにより強く、柔らかくなるといわれています。スポーツ選手でもこの玄米を中心に摂取することでより強靭で柔らかい筋肉になるのなら実践してみる価値はあると思います。大切なことはしっかりと噛むことで、あまり水分を足らなくてもよいということでした。(詳しくは「ゼン・マクロビオティック」:桜井如一著)をご覧ください)

食は未来を変える

 しかし、完全食である玄米だけを食べて生活するとなると食事の楽しみはかなり減ってしまいますね。では私たちは何を食べればいいのでしょうか。以下は「大日月地神示」という情報より参考にしてみました。

 現代人は栄養的にも環境的にも動物性食品を常食する必要がないことが医学的にも認められています。動物性食品は嗜好品と捉えて常食せず、極力無駄な殺生はしない、摂取を控える選択が望ましいのではないでしょうか。

<良いエネルギーの食べ物>
・植物性食品:旬の果物や山野菜、種実、穀物、大豆発酵食品、キノコ類、海藻類、漬物
・天然塩

<悪いエネルギーの食べ物>
・動物性食品:獣肉、魚介類、乳製品、卵
・農薬や添加物の多い食品、化学調味料、人工甘味料、漂白したもの

 農薬や添加物類に関しては極力使用せず摂取しない。しかしいきなり動物性食品を摂らないのは抵抗がありますよね。決して否定しているわけではなく、嗜好品と捉えて少し控えめにする心構えが大切ではないかと思います。獣肉という死肉を食す場合、その動物がどのように育てられ、どのような状態で加工されたのかは非常に大切なところです。動物にも意識と感情があります。したがって料理する前、食前食後にはその命に対してお祈りをささげることが重要であると説かれていました。

「尊き命にお詫び申し上げます。この度の糧に心から感謝します」

世界の偉人たちも気づいていた?

過去の偉人達も同じことを考えていたことにびっくりしたので紹介したいと思います。現在のフードロスやフードマイレージ、世界情勢も考えると今の人類が超えなければならない喫緊の課題かもしれません。

「人は動物の殺害を人殺しと同じようにみる私のような人間になる日が来るだろう」                             
レオナルド・ダ・ビンチ

「喜び、痛み、幸せ、悲惨さを感じる能力において、人間と動物の間には根本的な違いはないということだ」
チャールズ・ロバート・ダーウィン

「(前略)生きとし生けるものはすべてに対して痛めつけることを止めない限り、我々は野蛮人であり続ける」
トーマス・エジソン

「(前略)人間が動物を虐殺する限り、人間同士は殺しあうものである。まことに殺しと痛みの種を蒔くものは喜びと愛を収穫できないのだ」
ピタゴラス

玄米食の感想

現在、私も朝食に玄米食を実践しています。体重が2〜3kgすぐに落ちました。玄米にはデトックス効果もあるので、宿便の解消や、体調がすぐれない人にとっても良い薬となると思います。お味は少しヌカの香りがするので気になるところですが、薬だと思ってよく噛んで食べています。もう一度日本古来の米食を取り戻しませんか?

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この記事を書いた人

有田 圭一のアバター 有田 圭一 日本体育協会公認スポーツ 指導者コーチ3     (バドミントン)     バドミントンアカデミー   管理人

バドミントンコーチ兼プレーヤー、高校教員
指導者資格:日体協会バドミントン公認コーチ3
競技実績:2018全日本シニア大会45歳代男子ダブルス準優勝、
2019年世界シニア大会(ポーランド)45歳代男子ダブルスベスト8
指導実績:全国高校大会優勝、長崎国体少年男子優勝
趣味:山歩き、熱帯魚飼育、観葉植物、釣り、読書

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