ESPNによると、テネシー大学ボランティアーズのアメリカンフットボール選手でクォーターバックのニコ・イアマレバ選手は、NIL契約額の引き上げを求めて、練習をコーチの知識や許可なしにスキップしました。
NIL契約
とは、大学スポーツの選手が自分の「名前(Name)・肖像(Image)・評判(Likeness)」を使って収入を得る権利を行使した契約のことです。
NILはこの3つの要素の略で、米大学のスポーツ選手は、これらの要素でお金を稼ぐことが容認されてきています。
要は、まるでプロスポーツの選手のように、米大学の選手はお金を稼ぐことができるのです。
イアマレバ選手は今年、テネシー大学のNIL集団から240万ドルを受け取る予定でしたが、彼の代理人はそれを400万ドルにアップしたいと考えています。
テネシー大学が、イアマレバ選手の要求額を支払う意思がない場合、イアマレバ選手側の次のステップは、400万ドルを支払う意思のある大学への転校を検討することでしょう。
この記事が読まれる頃には、もうそうなっているかもしれません。
NFLの選手がより多くのお金を求めて、オフシーズンの練習をスキップすることで、彼らの影響力を行使することがあります。
米大学アメリカンフットボール界にも、そういう流れが入ってきたと言えるでしょう。
「もはや冗談の世界だ、大学アメリカンフットボール界は!」
この動きに、NFLダラス・カウボーイズのラインバッカーのマイカ・パーソンズはXにそうポストしました。
「大学アメリカンフットボール界をセミプロリーグにすればいいじゃないか!」
とも。
「いや、大学はお金のためじゃない! 大学は人格を磨くためのものなんだ!。
今の私があるのは、ペンシルベニア州立大学時代に出会った仲間たちと素晴らしいコーチ陣のおかげだ!」
さらにそう続けました。
パーソンズの嘆き、怒りをよそに、大学アメリカンフットボール界、ひいては大学スポーツ界は”プロ化”が進んでいるように感じられます。
おそらく利益を求めて、リーグの再編成が進んでいることなども含め、今米大学スポーツ界は大きな問題を抱えて、転換点を必要としていると感じます。
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