【相原ユタカ】ボクの愛した裏サッカー14~危険な目にあったことは?~

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ご無沙汰してます。

忙しいって言葉を魔法だと思い込み、毎回ご無沙汰になってまして申し訳ありません。

さて、海外生活が長くて、しかもマニアックな国ばっかりでサッカーをやってるとよく聞かれる質問。

“危ない目にあったことない?”

う~ん、あるにはあるけど今生きてるし。そんなお話を本日は。

バングラデシュのリーグが終わり、仲良くなった青年海外協力隊の人たちに開いてもらった送別会。昼の部はアメリカのNPO団体とのサッカー。情熱的な白人の流血はあったものの、平和に終了。流血に関しては、あまりメインの出来事じゃないから、スルーさせて頂くね。

そして、夜の送別会も暖かいものだった。

交流試合をやったアメリカ人達も参加してくれたし。変な幼虫を喰わせられたけど、そこはしょうがない、主賓ってそういうもんだから。

あ、変な幼虫に関してもメインディッシュじゃないからスルー致したく。

問題はココから。

日本人のみんなでカラオケ行きまして。ボクの送別会だからボクもいつも以上にはしゃいじゃいまして、お得意のシャンプーカラオケまで披露したしね。

あ、シャンプーカラオケ、そこもスルーで。

で、酔いも酔った夜中の1時か2時。

もう帰ろうかとなるんだけど、みんなは青年海外協力隊、ボクはパラサイト。この差は大きい。何が大きいって、協力隊はみんなが泊れる隊員ハウスってのがあるんだけど、ボクがあるのはパラサイトしてる協力隊員の三田さんちだけ。みんなは危ないから一緒に隊員ハウスに泊まっていけって言うんだけど、あいにくJICAから隊員ハウス出禁を食らっているワタクシユタカ。

何があったかもスルーでよろしく。

だからボク一人でよちよち帰る事になってしまった。

帰る事になってしまったんだけど、バングラの夜は基本移動するなって言われてまして。

最悪、移動するならイエロータクシーってのに乗れって言われてるのですよ。

いやぁ、酒のいたずらって怖い。

ボクはその夜、論外とされるリキシャ(人力車)で三田家に向かってしまって。おそらく未だにいないと思う、人力車でフライオーバーと呼ばれる陸橋のようなものを越えた奴は。なぜって坂道は漕ぎ手が疲れるから。坂のない道をひた走るのよ。まあ、もともとバングラに坂は無いんだけど。

で、フライオーバーを越え、下り坂を気分よく降りたその時に悪夢が。

なんかね、ボクのリキシャを抜いた車が止まったの。

で、人が出てきたの。

・・・嗚呼、包丁持ってやがる。包丁っていうよりナタだわ。。。

コレか!

襲われるってやつは!!

気を付けろって言われたっけなぁ。

そして逃げようって思った瞬間。

・・・嗚呼、銃出てきちゃったよ。

こりゃ、ダメだわ。

きっと動くと殺されんだわ。

黙って、鞄のベルトを切られてたんだけど、ボクの鞄は丈夫な日本製だからなかなか切れないんですよ。

もう、長州小力くらい切れない。

で、勢いで包丁の刃がボクのお腹を切りつけそうになるワケ。

ボクのお腹だって日本製だけど、鞄のそれより弱いもんですよ。実際何回もお腹壊してるし。

だから、自ら鞄を差し出してその場は終了。

でもね、実は万が一を考えていたボクはポケットにリキシャ代は忍ばせておいたの。

ふふふっ。

ってその慎重さがあるならリキシャに乗るなって話なんだけどさ。

“海外生活で危ない目にあったことないの?”

これの答えは、“ある。あるはあるけど、自ら呼び寄せた危険な目”

という答えですな。

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この記事を書いた人

相原 ユタカのアバター 相原 ユタカ タイプロフットサルクラブ オーナー兼選手

2003年タイでプロキャリアをスタート。日本で一番面白いサッカー人を目指し、サッカーで痛い目に合うためその後バングラデシュとウガンダリーグでプレー。その後2009年からタイのシラチャにて日本人向けサッカースクール、ユタカフットボールアカデミー設立。自身も左手に障がいを持っているため同じような子供たちに夢を与えるため2011年からタイのろう学校でサッカーを指導。2019年からは恐らく世界初となる障がい者が活躍するプロフットサルクラブを設立。現在タイのプロフットサル2部リーグにてオーナー兼選手として奮闘中。

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