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特徴
特徴①~⑤を紹介していきますが、パドロンを効果的に使用するうえでは、必ず理解しておかなければならないことであり、他のローテーションと比較されたときに、目立つ部分となります。
独自のパドロンを創るためには、特徴を明確にする必要があります。
独創性があれば、自分も楽しめ、その理論が伝達された人と、独自のパドロンの楽しさを共有できます。
独自のパドロンをつくるときに、自分が理想とするフィニッシュから逆算し、特徴がある理論を含めて過程を構成すると、フィニッシュに至るまでの過程も楽しめますので、ぜひとも自分の世界観をつくりあげていただきたいです。
1対1の場面を構築
実は、組織戦略であるパドロンのゴールパターン(パス14種類/ドリブル9種類)の目的は、ゴールを奪うためだけではなく、選手の個性を「芸術的」「演出的」に使用するためでもあります。
そのためには、1対1の場面を、より多く構築することが大切です。
なぜなら、1対1の場面は、とくに目立ち、選手の持ち味を披露するうえでは、絶好の機会だからです。
さらに、その機会が増えることで、選手の個性を、観客・選手・指導者が楽しめます。
対戦相手が、マンツーマンディフェンスであれば、1対1の場面は、常にあるので、すべてのゴールパターン(パス14種類/ドリブル9種類)は、選手個々の持ち味を披露する舞台となり、勝負時の迫力、雰囲気は緊張感が走り、観戦している側は無論、プレーしている選手・指導者も楽しめると思います。
ですが、かりに、対戦相手がゾーンディフェンスだとしたら、ボールホルダーへのプレスは、決められた守備ゾーンへの進入時だけであり、対ゾーン用のパドロンは、空いているスペース攻撃を使用するため、パス攻撃が主流となり、フィニッシュは、非常にシンプルな攻撃に見えてしまい、選手の活躍よりも、チーム全体としての活躍と捉える人も多くなるでしょう。
では、対戦相手がゾーンディフェンスを選択し、1対1の場面が少なくなり、選手個々の持ち味を披露する舞台をつくれない場合は、どうすることもできないのか。。
そんなことはありません。
それでは、一緒に勉強していきましょう!
Vamo lá!!
対戦相手がゾーンディフェンスの場合
仮に、対戦相手がダイヤのゾーンディフェンスの場合、パドロン①と⑥を選択したとします。
対ゾーン用のパドロンは、空いているスペース攻撃を使用するため、フィニッシュは、非常にシンプルな攻撃に見えてしまいます。
対戦相手がマンツーマンディフェンスの場合
仮に、対戦相手がマンツーマンディフェンスの場合、パドロン①と⑥を選択したとします。
1対1の場面は常にあるので、すべてのゴールパターン(パス14種類/ドリブル9種類)は、選手個々の持ち味を披露する舞台となり、勝負時の迫力、雰囲気は緊張感が走ります。
マンツーマンディフェンスへの誘導
マンツーマンディフェンスへ変更してもらうために、対戦相手を誘導する方法は2つありますので、ご紹介いたします。
①ゾーンディフェンスの空いている場所をシンプルに打開し、同様の攻撃を続けられる結果を対戦相手へ認識させ、チームのディフェンスシステムを変更させる方法
②各ゾーンを守る対戦相手を、ボールとマークへ反応させ、ゾーンの持ち場から移動させる方法
攻撃選手・背番号③が、ドリブルで中央突破を狙うことにより、1対1の場面を構築できます。その攻撃に対して、守備選手・背番号⑤は勝負せざるを得なくなり、持ち場を離れることになります。相手が奪いに来るなら中央突破し、相手が守備ラインを下げてくれるならば、長時間、1対1の場面を構築できます。
この時に重要なことは、攻撃選手・背番号④と⑤です。守備選手・背番号③と④に接近することで、マークせざるを得なくなり、守備選手・背番号⑤のサポートに専念できなくなります。
その影響により、攻撃選手・背番号③の個性を披露する舞台が出来上がります。
攻撃選手・背番号③が、中央突破をできない場合、パドロン①と⑥を狙う動きに変更します。
攻撃選手・背番号③は、攻撃選手・背番号⑤へパスを配給したあと、パドロン①の動きをしながら、守備選手・背番号⑤を手で押しながら、ゾーンディフェンスの持ち場から移動させていき、攻撃選手・背番号⑤が中央へ突破するためのスペースをつくります。
攻撃選手・背番号④も、同時にセグンドの位置へ移動することにより、守備選手・背番号③も下がらざるを得なくなり、持ち場を移動します。
攻撃選手・背番号⑤の個性を披露する舞台ができあがりましたが、この状況からドリブル突破ができない時は、先ほどと同様に、パスへ切り替えて、パドロン6を選択するために、攻撃選手・背番号②へ展開します。
このような、繰り返しで、相手のゾーンディフェンスの持ち場を、他の場所へ誘導させると、常に1対1の場面を構築できます。
特徴③(まとめ)
上記で紹介した特徴③「1対1の場面を構築」は、選手個々の持ち味を披露する舞台をつくりあげることが目的であり、勝負時の迫力、雰囲気に緊張感が走ることで、観客・選手・指導者が楽しむ環境を構築するということです。
パドロン【特徴③】から、期待される効果は以下です。
対戦相手に継続した1対1の脅威を与えられる
1対1の場面があることで、選手の個性が発揮される
ゾーンディフェンスシステムをマンツーマンディフェンスシステムへ変更させることができる
個のアイデアを磨くと、選手はオリジナリティあるプレーを創造できる
常に緊迫した勝負を、観客・選手・指導者が体感できる
1対1の場面は、選手の個性を、観ている方々へ披露できる最高の舞台であり、対戦相手においても脅威となります。そして、1対1を制して主導権をにぎれると、チーム全体にも影響しますので、ボールホルダー以外の選手も、パスを受けたいタイミングで受けられ、試合展開としては、自分たちのペースで進行することができます。そのためには、四路五動を活用すると効果的です。
次回は、【特徴④】四路五動の活用について説明していきます。
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