今回は「親のサポートとは何か?」という、テーマで記事を書かせていただきました。
実は過去にマサキスポーツアカデミーでも、8年の歴史の中で、2名の選手の親にアカデミーを辞めていただいたことがあります。
決して、選手であるこども達は悪くはなかったんです。
我が子の教育に熱心なのは素晴らしい事。
でも、子を応援する親として、相応しくない言動、特に我が子に対して、「我が子だからそれは良いの?」みたいな親の行動が多く、同じ会場で見ている周りのスタッフ、一緒にプレーしてる子ども達、他の保護者の方々への影響を考えて、当時はその親には退会をしてもらうという苦渋の決断でした。
教育や応援が違った形で現れてしまうのは問題。
その後、マサキスポーツアカデミーを辞めたその子達が、今もサッカーを続けているのか?仮に続けていたとしても、好きなサッカーのはずなのに、未だに親に怯えながら恐る恐るサッカーをしてるのかなと、、、考えると心が痛みます。
流石に他人の家庭の事に、いちサッカーコーチが出しゃばり、家庭内の問題に口出しするのはちょっと違うとは思う。
でも、あの時、あの子をサッカーを通じて、親を変えることも出来たのではないかと、たまに考えてしまうことはある。
最近は様々な習い事が存在し、生まれてすぐくらいから色々な習い事をする環境がある。それぞれの家庭環境があり色々な取り組みを親も子もすると思うが、その習い事は一体、誰の為の習い事なのか?
それをもう一度考えたい。
昔の記事でアイスホッケー選手の三浦優希さんがVoicy(音声プラットフォーム)で、とても深い話をしていたことがある。
▼三浦優希選手の記事引用▼
僕がアイスホッケーを好きでいられる理由は、父親が僕がアイスホッケーを下手だという理由で怒ったことが一度もなかったからだと思うんです。
どんな時に怒ったかというと、プロアイスホッケー選手になりたいという夢を宣言している中で、朝寝坊したり、練習行かなかったり、夢に対して向かっていかない時に対して怒ったんですね。
プレーに対して怒られたことはないです。
“親が子をサポートするとはどういうことか ”
親が思うように、子を動かすことではない。
今一度、様々な習い事やスポーツを頑張る子をお持ちの親には、「自分は子どもに対してどうだろうか?」を自分に問いただしてほしい。
「習い事は何級を取るまで頑張りなさい!」
スポーツなら
「なんであの時の、あのプレーをしたんだ?」
そんな事を言ったりしたことないですか?
目標を持つことは大事。でも、達成を目指す目標と親がそれを押し付けるのは違う。
振り返ると、自分がこどもの頃は正直、サッカーで怒られたことは親父にも、母さんにもなかったかな。身に覚えがない。
人さまに迷惑になること、悪いことをした時は、本気で親には怒られたし、いろんな方面に謝りに行ってくれたりしてたかな。
どちらかというと母親の方が、僕のサッカーに対して熱があり、横断幕作って、他県のスタジアムにも応援に来てくれて、声が枯れるぐらい「止めろ〜!」って声を出して叫んでいたのを今でも覚えてます(笑)
チームでは「ゴールキーパーの平川よりも、声が響いてるじゃん笑」と、名物お母さんでしたが、僕はそれでも嬉しかった。
だから大人になった今でもサッカーが好きでいられてると思うし、僕にスポーツの素晴らしさを学ばせてもらったサッカー、そして僕を育ててくれたこの環境だから、自分が体験してきた事を次世代の子ども達に伝えたいと思い、今の事業を一生懸命やらせてもらってる。
スポーツはスポーツの技術を学ぶだけじゃないんですよね。預ける親としては上手になってほしいから預けるとは思うけど、それだけが大事ではない。
改めて考えると僕は、親が適度な距離感で自分のことを見守ってくれていたんだなと感じました。
自分が今指導に関わっているこども達の親御さんで、干渉し過ぎず適度な距離感を保ちながら見守る親御さんのこどもは、伸び伸びと楽しそうにプレーしていて、どんどん上手になっていってます。
こども達に干渉し過ぎて、プレッシャーをかけてしまう親御さんが今は本当に多い。我慢が出来ないってのが正しいかな?
当事者の親はそれに気づいてないんですよね。それが教育だと思ってるから気付けないんだと思う。
そういうこどもは、サッカーも楽しそうにプレーしてないし、プレー中もチラチラ親の顔色を伺う。サッカーが終わったら、親に詰め寄られ何故か怒られる。
中には手を出す親も見ました。
そこからサッカーを嫌いになり、辞めてしまった子も見た事があります。
本当に親のサポートは、良いも悪いも大きな影響があるということです。
どんなに良い習い事やスポーツに通ったって、やっぱり1番の教育者は親なんだって。
だから、サッカーをしてる子供を持つ親御さんには、 まずは出来る限り練習や試合を見に行って、何も言わなくてもいいからそっと見守ってあげて欲しいです。
そして言葉を掛けるのなら、 誰かや何かを否定するのではなく、可能性に対する前向きな言葉を掛けてあげてください。
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