ごきげんよう皆様、卓球してますか?
私のYoutubeチャンネルの方で、隔週で卓球界に起きた出来事をいくつかピックアップして簡潔にまとめる、いわゆるニュース企画を続けて投稿しております。去年の9月から始めたのでもうすぐ1周年といったところです。最近は話題もやや減り私の自由時間もかなり減り、隔週ニュースを謳いながらも少し頻度を減らして更新しておりました。そんな「Fortnightly Table Tennis Topics」略して「FT3」の6月版をWebでもお届けさせていただきます。Youtube版はさくっと見られる動画尺に編集しておりますが、差別化ということでWeb版は都合上省略した情報や表現などをしっかり充実させた内容にしようと思います。
来期に向けて情報をチェック!Tリーグ5thシーズンに向けて
■まずはTリーグ。現在は4thシーズンが終わり、ストーブリーグの最中といった状況です。
来期より新規に参入する、京都を本拠地とする新チームが話題を引いております。今回、名称とチームロゴが決定したと報じられました。チーム名は「京都カグヤライズ」。一般公募により決定されました、筆者も2案応募したのですがあえなく玉砕した模様です。選手も続々と加入しており、フォンティエンウェイ選手とシャンシャオナ選手は昨シーズンもダブルスで活躍しておりました、来季は新天地で実力を発揮するでしょうか。
ピッチフォード選手や中国のリジャイ選手など、外国籍の選手も増えてまいりました。ピッチフォードはイングランド代表選手、リジャイ選手は中国の若手です。昨シーズンは国外の選手の参戦がなかなか難しい状況でしたが、入国におおよその目途が立ってきたようで何よりです。
・Tリーグ NOJIMA CUP 2022のチケット販売が開始しております。Tリーグ会員は17日より先行販売、一般販売は27日よりローチケなど各方面で開始済です。8月13・14日に神奈川・トッケイセキュリティ平塚総合体育館で開催予定。
日本リーグ前期大会、開催!
日本リーグ前期大会が和歌山にて開催されました。日本リーグとは一般社団法人日本卓球リーグ実業団連盟、JTTLの主催する大会です。卓球競技の活性化のために様々な施策を実行されており、実業団に限らず大学やクラブチームの参加を認めていたり、ゴールド選手制度として日本代表経験のある大島祐哉選手や石川佳純選手などの日本代表経験のある選手も一部参戦したりしております。
男子の結果。大会中に協和キリンが選手内で体調不良が出た為、4戦を残し棄権となるトラブルもありました。優勝はシチズン時計。御内健太郎選手権監督の率いるチーム、なんと最少人数4人で優勝を掴み取りました。
女子の優勝は近藤欽司監督、松平志穂キャプテンの率いるサンリツ。永尾尭子選手は個人表彰にも2項目で選出される活躍を見せました。
WTT大会結果まとめ 3大会をまとめてチェック!
WTT大会が開催。World Table Tennisの略称で、2021年に始まった国際大会シリーズです。大会の規格は5種類、それぞれには開催回数や参加基準、得られる世界ランキングポイント、賞金などに違いがあります。
引用:WTT(World Table Tennis)とは Jsports.co.jp 参照。わかりやすい図があります。
・今回、年間4回しか開催されない最大級の大会であるグランドスマッシュが異例の格下げ。スターコンテンダーとチャンピオンクラスの大会へと変更となりました。かつてプロツアー・グランドファイナルという大きな国際大会が毎年行われていたのですが、WTTにおいては「カップファイナルズ」がグランドファイナル相当とのことで、それ以上の位置付けであるグランドスマッシュが格下げ、というのはなんとも物悲しい話。会場が準備できなかったのか、賞金の手配ができなくなったのか……どういった理由での変更なのか詳細は明かされておりませんが、参加する選手にも影響がありそうです。
・6/13にクロアチアにて開催されましたコンテンダー、ザグレブ大会。
男子は残念ながらシングルス決勝トーナメント2回戦までに全員敗退してしまいましたが、ダブルスは宇田・戸上ペアが準優勝、及川・篠塚ペアが3位入賞を果たしました。シングルス優勝は台湾の林昀儒(Lin-Yun-Ju)、世界ランキング6位の選手です。宇田幸矢選手は2020年度の前日本王者、戸上隼輔選手は2022年度の全日本王者で、パリ五輪代表の本命枠です。ちなみに及川瑞基選手も2021年度の全日本王者、篠塚大登選手は他の面子のようなビッグな個人タイトルなどはまだないものの、2003年生まれの若手で世界ランキングは執筆現在(2022.7月)59位。日本人では4番目の順位です。
女子は伊藤美誠選手、平野美宇選手がトーナメントを勝ち進み決勝で衝突。平野美宇選手は道中で早田ひな選手との同士討ちを制し勝ち上がりましたが、伊藤選手が振り切って優勝。ダブルスも早田選手とのペアで優勝し2冠達成です。早田選手は混合ダブルスにも参戦、張本智和選手と組んでこちらも優勝、2冠獲得となりました。
混合ダブルスは男女のペアでダブルスを組む試合で、東京五輪では初めて種目に採用されました。水谷隼選手と伊藤選手のペアが中国選手を破り金メダルを獲得した瞬間は、筆者も今でも鮮明に覚えております。
・6/14よりペルーで開催されましたコンテンダー、リマ大会。
男子シングルスは丹羽孝希選手と吉山僚一選手が決勝トーナメントに進出するも、両者とも準決勝で敗退となりました。丹羽選手は東京五輪代表、次回のパリに向けても精力的です。吉山選手は2019、20年度の全日本ジュニア王者です。吉山選手を破ったドイツの邱党(Dang-Qiu、WR10)選手は決勝に進出、オフチャロフ(Dimitrij Ovtcharov、WR9)との同士討ちを制し優勝。混合ダブルスも制し2冠を獲得しました。
女子シングルスは笹尾明日香選手と長崎美柚選手が決勝トーナメント進出、笹尾選手は初戦敗退となりましたが、ダブルスで森さくら選手と組み優勝。森選手と笹尾選手のペアは以前もWTTで優勝していたはず、安定した実力を示しております。笹尾選手と森選手はTリーグ5thシーズンにて日本生命レッドエルフから参戦予定のため、ダブルスでの活躍が期待されます。長崎選手は決勝まで勝ち進みドイツのミッテルハム(Nina Mittelham、WR13)選手と激突。セットオールまでもつれたものの惜しくも敗戦、準優勝となりました。
・最後にスロベニアで開催されましたフィーダー・オトーチェッツ大会。
吉村真晴選手が久しぶりの国際戦参加。予選を勝ち上がることはできたのですが、惜しくも初戦敗退となりました。男子は残念ながら及川選手、戸上選手の準々決勝敗退が最高戦績です。女子シングルスは同士討ちも複数ある中、平野美宇選手と小塩遥菜選手が決勝進出。平野選手が優勝を掴み取りました。これらの国際試合の影響か、平野選手は世界ランキングを更新し17位に。日本人では5番目の順位です。ちなみに小塩選手は52位。日本女子では7番目で、現時点ではカットマンとしては最上位です。
今回はここまで、ご覧いただき誠にありがとうございました。
Youtube版もどうぞよしなに。
冷静に考えたらYoutubeもWeb上のものだから、Web版の表現がまるで適してないわ。