4月9日、8年ぶりに単独首位に立った中日ドラゴンズ。
中田翔選手、上林誠知選手の移籍組に加え、昨季1軍出場がなかった田中幹也選手が躍動。自慢の投手陣を援護し、理想的な戦いをみせています。
ヤクルトとの開幕カード(神宮)では2敗1分と苦戦しましたが、スタートダッシュに成功した立浪竜。
ただ、まだまだ上昇する余地があります。立浪監督が作り上げたチームの土台が完全に機能しているとはいえず、本領発揮とまではいっていません。
そこで今回は、立浪竜が楽しみな理由を探ります。
2023年シーズンに作った土台
立浪竜は2023年シーズン、2年連続最下位という悔しい成績に終わりましたが、チームの土台を作りました。
若手を積極的に起用し、石川昂弥選手は規定打席、高橋宏斗投手は規定投球回にプロ入り後初めて到達。
ルーキーだった村松開人選手、福永裕基選手も100試合近く出場させ、次年度に繋がる起用をみせていました。
積極的な補強で経験豊富な選手を獲得し、立浪監督が作った土台にどのような化学反応を起こすのかが2024年シーズンのカギでした。
立浪竜が楽しみな理由
しかし、開幕メンバーに石川昂選手や高橋宏投手、龍空選手の名前はなく、新戦力を中心とした布陣で2024年シーズンが幕を開けました。
ここに、立浪竜が楽しみな理由が詰まっています。選手層が厚くなり、様々な戦い方が可能になったためです。
スタートダッシュ成功の要因は中田選手ら新戦力組の活躍ですが、チームの土台は昨年我慢強く起用された若手です。
主力選手が故障や不調に見舞われても、経験を積んだ伸びしろある若手が昇格することで、新たな化学反応を起こすことができます。
相手に合わせて柔軟なスタメンを組むことも可能になり、昨年に比べて戦力がガクッと落ちることがなくなりました。
立浪監督が作った土台と新戦力組が公式戦で融合してない今、強さを充分に発揮しているとは言い難い状況です。
秘められた力があり、本領発揮はこれからです。
チームの土台と新戦力組の融合
今春のキャンプインまで、誰もが石川昂選手と高橋宏投手の力が必要だと考えていました。
オープン戦で不調だったとはいえ、昨年までの選手層であれば我慢しながら1軍で起用されています。
選手層が厚くなった証拠であり、長いシーズンを戦う上で伸びしろを残しています。
主力の岡林勇希選手、藤嶋健人投手も故障の影響で開幕メンバーから漏れましたが、1軍復帰に向けて動き出しています。
トミー・ジョン手術からの復活を目指す岩嵜翔投手も実戦復帰し、支配下復帰を目指してアピールしています。
スタートダッシュ成功だけで終わることなく、強さを維持できる選手層を持つ立浪竜。
様々な戦い方が可能になった中で、いまだ公式戦で実現していない立浪監督が作ったチームの土台と新戦力組の融合。
2024年の中日は、まだまだ底が見えません。
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