2024年、中日の立浪和義監督は勝負の3年目を迎えます。2年連続最下位と苦しみ、後がない状況です。
オフには、通算303本塁打を誇る中田翔選手、通算1928安打の中島宏之選手ら大物野手を積極的に獲得し、課題の打撃で改善を図ろうとしています。
注目の春季キャンプ振り分けも発表され、いよいよ勝負の年に向けて動き出し始めました。
そこで今回は、野手の振り分けメンバーから、キーマン2人を紹介します。それぞれ立場は違いますが、奮闘しなければ厳しいオフが待っています。
逆に言えば、キーマン2人が活躍することで、中日の選手層がグッと厚くなります。上位進出を目指すため、必要なスパイスとなる可能性を秘めています。
2年連続新人加入で正念場
1人目は、プロ8年目を迎える内野手・石垣雅海選手です。
石垣選手は2023年シーズン、村松開人選手や福永裕基選手といった新人選手が積極的に起用されたこともあり、22試合の出場に終わりました。
打率は0割8分7厘。石垣選手の魅力である、豪快なスイングから生まれる長打はありませんでした。
2軍では一塁・二塁・三塁・遊撃を守るユーティリティプレーヤーとして活躍しましたが、プロ入り以来1軍に定着することはできていません。
2023年のドラフト会議では、2位で津田啓史選手（三菱重工East）、3位で辻本倫太郎選手（仙台大）と、即戦力として期待できる内野手2名を指名しました。
石垣選手の職場が奪われかねない危うい状況の中、今回1軍キャンプメンバーに選出されました。
新人2名に加え、中田選手、中島選手、山本泰寛選手と新戦力が名を連ねる中、石垣選手が1軍メンバーに選ばれたことは、見所の1つとなります。
2軍には石川昂弥選手、田中幹也選手、龍空選手と、本来なら1軍に呼ばれても不思議ではないメンバーがいます。彼らが故障なく本来の実力を発揮した時、すぐさま1軍に昇格することになります。
それまでに石垣選手がアピールできなければ、戦力図を考えた時に2軍降格する可能性があります。
ただでさえ新人2名が積極的に起用されることが見込まれる中、石垣選手の1軍メンバー入りは立浪監督がジャッジを下すためだと考えられます。
中日打線が欲する長打力を持ち、複数ポジションを守ることができる石垣選手の価値は高いです。アピールに成功すれば、シーズンのキーマンとなります。
石川昂弥選手台頭で苦しいスタート
2人目は、プロ13年目を迎える高橋周平選手です。
高橋(周)選手は2023年シーズン、石川(昂)選手の台頭があり、86試合の出場に終わりました。キャリア初のシーズン0本塁打に終わり、打率も2割1分5厘と苦しみました。
ゴールデングラブ賞を2度受賞した守備力は健在で、守備固めとして三塁の守備に就き、勝利に導く鉄壁のピースとして活躍しました。
しかし、2024年も石川(昂)選手が三塁のレギュラーを務めることが濃厚です。チーム2位の13本塁打を放った長打力は魅力で、打線に欠かせません。
高橋(周)選手は石川(昂)選手とは違い、逆方向に伸びる打球を武器に打撃成績向上を図る必要があります。
そんな中、高橋(周)選手は2軍キャンプスタートと発表。新戦力を試したいという立浪監督の意向があると考えられますが、厳しいスタートとなります。
1軍に割り込む余地は十分ありますが、打撃で奮闘しない限り、2軍生活が続く可能性があります。
期待の若手と言われ続けた高橋(周)選手が、とうとう2軍スタート。いずれ1軍に昇格することが濃厚とはいえ、活躍が期待されるキーマンの1人です。
まとめ
キーマンとなる石垣選手、高橋(周)選手を紹介しました。
石垣選手は1軍、高橋(周)選手は2軍とスタートが違いますが、内野手争いを過熱させ、チームを上昇させるキーマンだと考えています。
厳しいですが、どちらか一方が活躍できなかった場合、秋の動向が気になる選手となります。
2024年、中日の春季キャンプで注目すべき2名は、石垣選手と高橋(周)選手です。
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