2024年、中日ドラゴンズがセ・リーグの台風の目になる可能性があります。
中田翔選手、中島宏之選手ら実績ある選手を次々に獲得し、2年連続最下位からの逆襲を目指す立浪監督。
選手層が厚くなり、近年とは違った姿をみせようとしています。
そこで今回は、中日が台風の目となるポイント2つを紹介します。
2021年、2年連続最下位からリーグ優勝を果たしたヤクルトのように、奇跡を起こすかもしれません。
近年になかった外野陣の充実
1つ目のポイントは、充実した外野陣です。
昨季、チーム最多本塁打を記録した細川成也選手、2年連続ベストナイン・ゴールデングラブ賞を獲得した岡林勇希選手、通算2000本安打を達成した大島洋平選手と、すでにリーグを代表する布陣が完成しています。
そこに、ソフトバンクから上林誠知選手が加入。さらには、期待の若竜である鵜飼航丞選手、ブライト健太選手が成長を続けています。
メジャー通算40本塁打のディカーソン選手も加わり、故障や不調者が発生しても補える布陣となっています。
試合終盤、守備固めや代走として心強い後藤駿太選手、加藤翔平選手も控え、リーグトップクラスの外野陣だといえます。
レギュラーが確定しているのは、細川選手と岡林選手。
大島選手も有力ですが、38歳という年齢を考えるとフル出場は難しいです。昨季も、休養日を設けて出場していました。
選手の調子や相性に合わせ、様々な選手を起用することができるのは、近年にはなかった強みとなります。
外野陣の充実ぶりが、中日を上位進出へと導く可能性があります。
阪神に負けない布陣
2つ目のポイントは、捕手です。
昨季、正捕手の木下拓哉捕手が故障したことで、日本ハムから宇佐見真吾捕手を緊急トレードで獲得しました。
また、昨秋の侍ジャパンに23歳の石橋康太捕手が選出され、将来の日本を担う期待の若手捕手ということが証明されました。
中日の投手陣は、先発中継ぎ問わず戦力が豊富です。チームの強みであり、捕手の支えが必要となります。
今季も32歳の木下捕手が正捕手を務めることが有力ですが、3球団を渡り歩く経験豊富な宇佐見捕手、侍ジャパン入りした石橋捕手と、戦力の充実ぶりは申し分ありません。
一時、加藤バズーカと話題になったほどの強肩を持つ加藤匠馬捕手、昨季1軍初出場を果たした味谷大誠捕手、山浅龍之介捕手とフレッシュなメンバーもいます。
外野同様、故障や不調者が発生しても補える布陣となっています。
昨季は木下捕手が離脱したことで崩れかけましたが、今季はリーグ優勝・日本一を果たした阪神にも負けない捕手陣だといえます。
秋に最も評価されている可能性
昨季、12球団最低の得点数、本塁打数を記録した中日。野手陣が課題であることは明白です。
あくまでチームの強みである投手陣が好調という前提ですが、外野と捕手の充実ぶりが、奇跡を起こすスタート地点だと考えています。
中田選手の加入により、長らく一塁のレギュラーを務めたビシエド選手とのスタメン争いが話題になります。
もちろん、一塁手の層も厚くなり、カギを握ることは間違いありません。
ただ、それ以上に様々なタイプの選手を柔軟に起用することのできる外野と捕手陣がポイントになると考えています。
長いレギュラーシーズン、何が起きるか分かりません。
中田選手が故障し、ビシエド選手の状態が昨季のように上がってこないという事態も考えられます。
その中で、複数の手段で危機を乗り越えることができる外野と捕手陣。
多くのメディアが中田選手の動向や二遊間争いに注目する中、今秋に最も評価されているのは外野と捕手陣の充実ぶりだと考えています。
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