立浪竜が試練の時を迎えています。
6月終了時の成績は、31勝37敗6分の借金「6」。混戦模様のセ・リーグに食らいつき、Aクラス進出へ望みを繋いでいます。
しかし、大型連戦が2度控えており、連敗すれば一気に上位球団から離されてしまいます。
そこで今回は、大型連戦を控えた立浪竜を襲う不安要素を紹介します(成績は7月1日時点)。
不安要素は・・・
まず、最初の大型連戦が7月9日からの8連戦。本拠地3試合、敵地5試合と、オールスター前の大きな山場となりそうです。
2つ目の大型連戦は、8月6日からの9連戦。こちらは本拠地6連戦が組まれ、中日らしいロースコアの接戦を制することができれば、貯金を作ることができます。
ただ、不安なのが先発陣。実績ある投手が揃っているとはいえ、静かに綻びが生まれ始めています。
先発ローテーションの軸
先発ローテーションの軸となるのが、小笠原慎之介投手と高橋宏斗投手。
小笠原投手は3勝6敗と負け越しているものの、防御率は1.99。
打線の援護に恵まれない試合が続いていますが、QS(クオリティ・スタート)率は83.3%と安定した投球を披露しています。
高橋宏投手は開幕1軍こそ逃したものの、9試合に先発して4勝1敗、防御率0.74と圧巻の投球を続けています。
この2人に続くのが、涌井秀章投手と松葉貴大投手。
涌井投手は2勝4敗と負け越していますが、小笠原投手と同じくQS率が83.3%と安定した投球を続けています。
松葉投手は、チームトップの2完投(雨天コールド含む)。3勝を挙げ、大型連戦を戦うには欠かせない存在です。
5枚目以降が不安定
しかし、先発ローテーションの5枚目以降が不安定。
開幕投手を務めた柳裕也投手が現在2軍調整中。今季10試合に先発し、3勝を挙げているメヒア投手も2軍調整中と、思わぬ誤算が生じています。
他にも、大野雄大投手が4月以来の1軍登板となった6月29日のDeNA戦で、3本の本塁打を浴びて降板。翌日に出場登録を抹消されました。
今季、開幕ローテーションの座を勝ち取った梅津晃大投手は、登板間隔を空けながら調整しています。
先発投手の枚数が足りず、リリーフ陣にさらなる負担がかかる最悪の事態が想定されます。
支配下昇格・トレードの可能性も
ドラフト1位ルーキー・草加勝投手がトミー・ジョン手術を受け、2022年ドラフト1位の仲地礼亜投手も足を負傷し2軍調整中。
先発として期待された投手が続々と不調、故障に見舞われ、大型連戦は厳しい戦いが予想されます。
育成ながらウエスタン・リーグトップの9勝を挙げている松木平優太投手の支配下昇格やトレードなど、期限の7月31日までに動きがあるかもしれません。
厳しい試練に立ち向かう立浪竜。苦しむ打線を救ってきた投手陣を、再整備する必要があります。
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