【ヴォルフェ北海道】スポーツ界も日本の働き方も変える!女子フットサルクラブが目指す「誰もが病まない」経営とは⁉︎

ウルトラスポーツをご覧の皆さまには、単なるスポーツ愛好者にとどまらず、スポーツを取り巻く文化や背景にまで関心を寄せる視野の広い方々が多いと感じています。今回は、前回の記事で最も反響を呼んだ部分について再度掘り下げ、「ヴォルフェとはどのような理念を持ったクラブなのか」をお伝えしたいと思います。

目次

やりがい搾取やハラスメントをスポーツ界からなくしていく

ヴォルフェの共同代表から初めてクラブの話を伺った時のこと。
私はそこで出た1つのワードに頭を鈍器で殴られたかのような衝撃を受けました。

「誰も病まない経営を目指したい」


言い慣れた様子で言葉の語尾にサラっと出た言葉でした。
後々聞いてみるとそこまで深く発した言葉ではなかったそう。
しかし、スポーツクラブといえば人手不足でどうしても一人一人の担う負担が大きく残業や休日出勤が常態化していたり、体育会系の熱心な指導とパワハラの線引きが曖昧で精神的にも難しい場所になりがちなところ、そのブラックボックスに早い段階で目を向けられる経営者がいたことが私にとっては驚くべきことだったのです。

ヴォルフェはテクノロジーを怖がらず味方にしている

この言葉が曖昧な目標やお題目でなく、実践的であったこともポイントです。
ヴォルフェ北海道が現在取り組む「病まない経営」の要素は3つ。

外注とテクノロジーの活用 外注できる業務やAIなどのテクノロジーの力を積極的に活用し、できるだけ自分たちの負担を減らす。自分たちだけで完結せず、客観的な意見も取り入れながら、仕事を依頼する。例えば、ChatGPTなどのAI技術も含め、利用できるテクノロジーをフル活用しています。

メンタルコーチの導入 ヴォルフェを立ち上げた際の社員の中にはメンタルコーチが存在し、社員や選手のメンタルを常に相談できる環境を整えています。メンタルケアや不調を放置せず、身近なサポートを受けられることを目指しています。

eNPS(従業員ネットプロモータースコア)の実践 契約関係を安易に結ばず、慎重に行い、信頼を積み重ねることを大切にしています。信頼は一朝一夕で築けるものではないため、慎重に行動し、信用しすぎることは避けています。


代表はこう語ります。

「仕事をしていれば楽しいことばかりじゃないのはもちろんそうだけれども、人生はそもそもそういうもの。であれば、せっかく思いを注いで取り組むモノ・コト。どうあれ充実したものになった方が良いに決まっているし、嫌々取り組まなくてもそれぞれが輝ける場所が見つかるはず。」

人間はいくら頑張ろうと思っても体力・気力のリソースは限られているのが現状。
こうして働いている人たちの負担を限りなく減らすことで自分たちのやるべき仕事に集中し業務のクオリティを上げ、プライベートの時間を充実させることができるのです。
代表が元々ITコンサルティング出身というだけあってテクノロジーの力を借りることに抵抗はなく、使えるものはどんどん活用しようといった思考のベースがあったことが大きいでしょう。
サッカーで特定のチームを応援した経験をしたことがある人なら心当たりがあるかもしれません。そのクラブの社長や代表が元々いた業界のノウハウがクラブにも明らかに反映され、経営面に大きな影響を与える例が多々見受けられることから代表の思想は選手やサポーターにとってある意味クラブ理念以上に羅針盤のような存在なのです。

ヴォルフェが目指す未来

現在、ヴォルフェ北海道の正式な社員は3名で、選手もまだ仮入部の段階です。まだ完全な運用には至っておらず、少人数で運営している状態ですが、これから規模を拡大し、スポーツクラブでも健全な運営が可能であることを証明していきたいところ。
「病まない経営」という理念は、単なる目標ではなく、プロセスとして継続的に進めていくものであり、結果として経営の安定が得られた段階で「この経営で良かった」と振り返りたいと代表は語っています。

これを成し遂げればフットサル界だけでなくスポーツ界に於いても大きな功績となるでしょう。
代表は最後に「中身の伴わない経営面の『リーグ優勝』『金メダル』は目指さない、でも競技面でみんなの生活の充実や自己実現を含んだ『リーグ優勝』『金メダル』は全力で目指します。」と締めました。
新しい歩みを進める女子フットサルチームが生まれることだけでも喜ばしいのに、これほどまでに日本の働き方を変えられるような、さらには今までの固定概念を吹き飛ばすようなチームが生まれたこと。
衆人環視の中で0からのチームビルディングを進め、成功も失敗も含めて成長していく様子を見ることができるのは、少々大袈裟かもしれませんが、今までのスポーツ界にはなかった新しいクラブ誕生のシーンだと感じています。

ヴォルフェの現在地と健全な経営を体感できる場所

私自身が感じるのは「病まない経営」という言葉は最低限守っていきたいラインで、実際の社員さんは「前向きな経営」を実践されていること。
能動的に楽しく・面白く・みんなが笑顔になることに取り組んで病む要素そのものが入り込まない働き方をしていました。
現在、9月21日開催の「らんるまつり2024」に向けての準備が進められていますが、調整など大変なことは多かれどみんなが地元の振興やスポーツ界への寄与、そして自己実現のために健全に働いているのが印象的です。
らんるまつりに向けてのクラウドファンディングが期日を待たずして100%を達成した時の社員さんの反応は、ノルマやタスクではなく目標を実現した人たちの反応そのものであったことも記しておきましょう。
この支援は100%を超えてもまだ続いているように、その社員さんたちへの信頼や期待が大きいことも織り込み済みです。

この空気感が表面的なものでなく、お祭り以降も長く続くものであること。
これから選手が増えていけばさらにその経営面が数字だけでなく理念として体現出来るものであることを知っていただけるはず。
旭川近郊の方はぜひ「らんるまつり2024」でこの空気を体感いただきヴォルフェをさらに知って応援していただければと幸いです。

ウルスポをフォローしよう

この記事をシェア

この記事を書いた人

ヴォルフェ北海道のアバター ヴォルフェ北海道 女子フットサルチーム

🎉 らんるまつり 2024 開催!🎉
9月21日(土)、旧蘭留小学校校舎でスポーツとカルチャーが融合する特別なイベントが開催されます!現役女子Fリーガーや元プロサッカー選手のエキシビジョンマッチ、人気YouTuberグループ「あしざるFC」も参戦!

けんだまやダンス・バトル、アート展示など楽しいコンテンツが盛りだくさん✨

北海道ならではのフードも楽しめる1日限定イベント、入場無料!お見逃しなく🚀

クラファン開催中!!
ぜひご支援をお願いします!!

コメント

コメントする

top
目次
閉じる