6月初旬、この時期のクィーンビーズの拠点山梨は、ぶどうの花の開花時期 甲府盆地の東側が一面ピンク色に染まる桃の鮮やかさは全くなく、畑の中に甘い香りは立ち込めているけれど、間近で見ないと開花は確認できない小さな花が、ぶどう棚一面に咲いている。
ぶどうの農家は開花時期にしか行えない、言い換えれば、この時期が秋の収穫をも左右する房の形成作業に朝から晩まで追われている。
本題のクィーンビーズに話を移そう。
Wリーグはファイナル終了後の4月18日に最初の自由契約選手リストが公開されてから1ヶ月半、各チームは6月に入り今季のチーム編成が大詰めを迎えている。
クィーンビーズは、5月20日に山本由真のアイシンへの移籍を、5月26日にコナテ・カディジャ、石川愛、川端日菜子の3名がWリーグ間の移籍でクィーンビーズへ加入することを発表。
そして、6月1日には片山 菜々・石田 悠月の2名が実業団チームからの移籍でチームに加わることを発表。
これで、筑波大学から4月に加入した出原菜月も含め計6名が新たにクィーンビーズの一員となり、合計15名で今季のリーグ戦を戦うこととなった。
2年間クィーンビーズに在籍しアイシンに移籍した山本由真(アス)
昨シーズンは、得意な遠目のシュートに加え、試合の流れの中で「ここ」という時の思い切りの良いドライブ、またコート内でチームを鼓舞して牽引する姿に成長を感じていた。 アイシンは6月1日に梅嵜英毅氏のヘッドコーチ就任を発表。 アスは山梨学院大時代の師と共に2022-23シーズンに挑むこととなった。
山本由真 退団発表時のコメントはこちら
新たに加入した6名はクラブを通じファン・ブースターへ、クィーンビーズで迎える新たなシーズンに向けてそれぞれの思いを語った。
新加入6名クラブからのリリースはこちら
出原 菜月
https://www.yamanashi-queenbees.com/2022/05/10/22320/
コナテ・カディジャ、石川愛、川端日菜子
https://www.yamanashi-queenbees.com/2022/05/26/22355/
片山 菜々・石田 悠月
金子寛治ヘッドコーチは新たに加入した6名について
「出原は3番と4番両方出来る、そしてシュート力がある。
コナテはドライブ・ポストに期待。技術はあるのでコンディションを重視して行きたい。
石川愛は2シーズンリーグでのプレータイムはないが、ポテンシャルが素晴らしい。攻守で期待したい。
川端はスリーポイントが得意。ガード陣にドライブが持ち味の選手が揃うので、タイプ違う川端は面白いと思う。 実業団から加入する片山・石田について、片山は2年前のインカレで見ていて力は知っていた。石田は、早い展開のバスケットで活かしたい」と期待するところを語る。
昨シーズンに続いてチームに在籍する、岡 萌乃・渡邊 愛加・若原 愛美・瀬山 楓・富田 愛理・土田 帆乃香・中山 彩奈・石川 明日香・濱西 七海の9名と新たに加わった6名。
「ここからは、いかに個人・チームの力を上げるか、最大のポイントはコンディショニングだと思ってる。
選手は自分で何をやるべきか知って、気づいて、徹底する。
『知る・気づく・徹底』
それが出来ればレベルアップ出来る。 個々のキャラクターを活かして、相手チームを見て戦って行くことが必要だと思っている。 個々のコンディションを見ながらチーム作りを進めていきたい」と開幕までのチーム作りを見据える金子ヘッドコーチ。
冒頭に触れた、ぶどうの花が開花する、この時期ににチーム編成が終了したクィーンビーズは開花したぶどうが収穫期を迎える10月に2022-23シーズンの開幕を迎える。
現在、直径2mm〜3mm程度のぶどうの一粒が、成長過程ごとの作業を経て秋には500円玉大にも成長し、ぶどうの房をたわわに実らせるように、 クィーンビーズは開幕に向けて、どんな準備段階を経て結実していくのか?
10月23日にアランマーレ秋田のホーム秋田県横手市での開幕戦が、今から楽しみだ。
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