NFLがレギュラーシーズンを現在の17試合から18試合に拡大することを検討している
という話題が注目を集めています。この変更は単なる試合数の増加にとどまらず、スーパーボウルの開催日程にも大きな影響を与える可能性があり、アメリカ国内はもちろん、日本のNFLファンにとっても重要な意味を持つかもしれません。
カンザスシティ・チーフスのスター選手、パトリック・マホームズは18試合制について否定的な立場を示しています。しかし、完全に反対というわけではなく、「バイウイークを増やすのならば受け入れられる」とも語っており、選手の負担軽減が適切に図られれば検討の余地があるという姿勢を見せています。
レギュラーシーズンを18試合と2つのバイウィークで構成することになるかもしれません。これにより、シーズン全体の期間が延長され、スーパーボウルの開催時期も必然的に後ろ倒しになることが予想されます。
注目すべきは、スーパーボウルが毎年2月の第3月曜日のプレジデンツ・デー(President’s Day)の前日に開催される可能性です。プレジデンツ・デーは学校や政府機関が休みになることが多いため、ファンは翌日に仕事や学校のことを心配することなく、スーパーボウルを存分に楽しむことができるようになるかもしれません。
アメリカでは毎年のように「スーパーボウルを日曜日ではなく土曜日に開催してほしい」という声が上がっています。これは翌日の月曜日を気にせずに試合を楽しみたいという、多くのファンの切実な願いから生まれた意見で、過去には署名運動が行われたこともありました。
もしスーパーボウルがプレジデンツ・デーの前日に開催されることになれば、この土曜開催を求める声は自然と小さくなるでしょう。翌日が祝日であれば、日曜開催でも十分にファンの要望を満たすことができるからです。
一方で、この変化は日本のNFLファンにとっては複雑な影響をもたらす可能性があります。現在、スーパーボウルは日本時間の月曜日に開催されるため、多くのファンが生観戦するために苦労して休暇を取っています。
もしアメリカで土曜開催が実現すれば、日本時間では日曜日となり、多くの人が休暇を取る必要がなくなります。しかし、プレジデンツ・デー前日の日曜開催が定着し、アメリカ国内での土曜開催を求める声が小さくなってしまうと、日本のファンは今後も平日開催による休暇取得の苦労を続けることになるでしょう。
NFL18試合制の導入は、アメリカ国内のファンにとっては朗報となる可能性が高い一方で、日本を含む主にアジアのファンにとっては微妙な位置づけとなりそうです。国際展開を進めたいNFLとしてはこのことも考えながら、18試合制について検討するかもしれません。