私は昭和生まれで、バスケットボールを始めたのは中学生の頃。平成初期の時代となります。歳を重ねた今でも、バスケが上手くなりたいという思いは色褪せることがありません。
特に大人になってからブランクを経てバスケに復帰したり、初心者として始めたりする人にとって、「どうしたら少しでも早く上達できるのか?」というのは、出遅れ感もあって強く意識してしまうテーマではないでしょうか。私もそんなことを日々考えながら、練習や工夫を重ねています。
公園のコートが教えてくれること
私が練習の場としてよく利用しているのが、近所の公園にあるバスケットボールコートです。土日には、できるだけ早朝に足を運ぶようにしています。理由は単純で、人が少ない時間帯の方が集中して練習できるから。日が高くなると近所の小中学生が集まってきますが、彼らのプレーを観察するのもまた大きな学びの場となっています。
小中学生たちは、遊び感覚で1対1をしているだけでも、その技術やボディコントロールのレベルに驚かされます。クラブチームや部活で磨かれたスキルを自然に使いこなしており、私が中学生の頃には到底考えられなかったような動きを見せてくれます。
レッグスルーから広がるスキルの世界
例えば、彼らが当たり前のように使う「レッグスルー(股下ドリブル)」。私がバスケを始めた頃は、単なる「オシャレスキル」として軽視されていたり、そのスキルの有効性が理解されていませんでした。しかし今では、レッグスルーは単なるテクニックではなく、攻防の駆け引きに欠かせない武器として標準装備されています。
さらに、背後でボールを扱う「ビハインド・ザ・バック」や、ドリブル時にボールを守る「オフハンド」の使い方も見事です。私が中学生だった頃には知らなかった、または教わらなかったスキルが、彼らにとっては基本となっているのです。
大人と子供、それぞれの成長
子供たちのプレーを見ていると、自分の足りない部分が浮き彫りになります。ドリブル時の姿勢、駆け引き、そしてディフェンスへのコンタクトのしかたなど――どれも私が身につけるべき課題ばかりです。
時には彼らから1対1を誘われることもあります。体格差を活かせば勝つのは簡単ですが、あえて接触を避け、ドリブルスキルだけで挑むと、負けることも少なくありません。彼らは私のディフェンスのバランスを崩し、巧みにスペースを作りながらゴールを決めてきます。
そんな彼らとの対戦や観察を通じて、私自身が得られるものは計り知れません。彼らの基本に忠実なプレーが、私にとっては新たな発見と学びの宝庫なのです。
生涯スポーツとしてのバスケットボール
バスケのキャリアでは私が上でも、彼らが持つ標準的なスキルは私よりも高いことが多々あります。それを目の当たりにすることで、自分が何を練習すべきか、どんなスキルを磨くべきかが明確になります。
バスケットボールは、生涯を通じて挑戦し続けられるスポーツだと改めて感じます。まだまだ身につけたい技術がたくさんあり、だからこそやりがいがある。
これからも公園のコートで、小中学生たちから学びながら、自分自身のプレーを磨いていきたいと思います。
バスケに年齢は関係ありません。どんな状況でも「上手くなりたい」と思う気持ちがあれば、成長のチャンスは無限に広がっています。皆さんもぜひ、バスケを通じて新しい発見を楽しんでみてはいかがでしょうか?
コメント