【地域サッカーマニア・齊藤晃】グルージャ前監督・現社長 秋田豊氏解説のW杯を見ました!

 カタールワールドカップ、大いに盛り上がりましたね。日本代表がドイツ・スペインに勝利したということもありますが、アルゼンチン代表が「バロンドールの呪い」(2021年バロンドールはメッシでしたね)に打ち勝って優勝したことも個人的には大きな出来事だったんじゃないかなと思います。

 そんな大会でしたが、僕は11月25日にAbemaで配信されたグループステージのカタール対セネガルを見ました。ホスト国カタールのワールドカップ第2試合と言うこともありましたが、何と言っても「解説・秋田豊」に目が行きました。
ご存じの方も多いと思いますが秋田豊さんは1998フランス・2002日韓W杯日本代表メンバーで、2020年から今年まで3年間いわてグルージャ盛岡の監督を全うして、先頃監督からオーナー兼球団社長に転職しました。実況のテレビ朝日・田畑祐一アナウンサー(この人も長いですね。「炎のチャレンジャー」とかやってましたから)が「岩手のオーナー兼社長」という肩書を言ってました。

目次

試合はどうなった?

 さて、試合です。そもそもカタールは2019年のアジアカップ覇者、セネガルはアフリカネイションズカップ2021覇者と言うことで、アジアとアフリカの頂上決戦となりました。
カタールは5-3-2(5バックは3バック+両翼と言うグルージャと同じスタイル)、セネガルは4-4-2で試合に臨みます。秋田さんのコメントは「カタールは開幕戦の緊張から解き放たれたかどうか。まず先制点が大事」と言うことでした。

 試合はまずセネガルがボゼッションを取り、FWのイスマイラ・サールがシュートを放ちます。一方のカタール、「前線の動きがいい」と秋田さんか言ってましたが、FWアフィフが突破からチャンスという場面もありました。そんな中、カタールのFWアルモエズ・アリが倒されると、ドーハの夜空にブーイングが鳴り響きました。これで得たFKからアフィフがシュートを放ちますが、枠を外しました。

 0-0の前半折り返しのところで、ここまでの試合について秋田さんのコメントは「お互いの良さは出ている」「セネガルはシュートを打ち切れていない。カタールはここで失点しないことが一番」でした。

 その後33分にはカタールがアフィフのドリブル、これをセネガルがペナルティエリア内で後ろから倒したため笛が吹かれました。秋田さんは「故意に前に入りすぎたでしょうね。でもアフィフは頭いいですよ、前に出てから相手にファウルさせたりして…」と言いましたが、VARは行われませんでした。

 そして先制点はセネガルに生まれました。41分、FWディアがカタールのクリアミスから「ルーズボールを逃さずに決めましたね」(秋田さん)と言うゴールでセネガルは前半1-0で折り返しました。

 後半立ち上がり、セネガルはCKからDFディエディウのヘディングがジャストミート!これで2-0となりました。負けられないカタールもMFアブデルカリム・ハッサンがFKに飛び込んできましたがオフサイドに。さらに60分には左サイドからクロスのようなシュートを放ちました。セネガルのGKエドゥアール・メンディも無意識に反応したシュート、後の3位決定戦でのクロアチアMFオルシッチのゴールにも似た弾道でしたね。「入ったと思いましたね~」と秋田さんのコメントですが、あれが決まっていたら試合はわからなかったでしょう。

 その後試合の流れがカタールに向いてきましたが、メンディがひとりで反応してゴールを守りました。秋田さんも再三再四メンディの名前を出すなど、この時間はメンディ無双と言うべき時間でした。

 しかし78分、カタールがついに1点を返しました。左サイドからの大きなサイドチェンジをMFモハメドが受け、そこからゴールラインぎりぎりまで持ち込み、クロスを高い打点のヘディングでFWムンタリが決めました。秋田さんも「やっと決めましたね」とコメントしてましたが、ここでやっと1点という思いは僕も同じです。

 ところが、カタールの歓喜もつかの間。その5分後にセネガルが途中出場のFWディエンのゴールで3点目を決めました。実況の田畑アナは「とどめか?強烈なシュート」と言ってましたが、秋田さんは「(カタールも)まだここから1点は可能」とコメント。これを聞いて最後まで目が離せない戦いになりました。アディショナルタイムが長引いたこともあって、カタールの反撃を期待した人もいたでしょう。

 結局カタールの反攻もむなしく3-1でセネガルが勝利しました。試合後の秋田さんのコメントは「カタールもチャンスはあったけど、決めきれなかった。セネガルはそこを決められた」と言うものでした。確かにカタールが前半にPKあって、先制点を決められたなら…と言うところはあります。

 その後セネガルはエクアドルに2-1で勝利して2勝1敗、カタールはオランダに0-2で負け3戦全敗(W杯史上初のホスト国代表グループステージ3戦全敗)となりました。

余談

 ここで余談ですが、2023年いわてグルージャ盛岡を率いることになった松原良香さんも今回AbemaのW杯解説をやっていました。AbemaTVでダイジェストなど見られますので、見てください!

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この記事を書いた人

齊藤晃のアバター 齊藤晃 「月曜から夜ふかし」出演 盛岡ゼブラサポーター

1979年3月11日 岩手県盛岡市生まれ
高校時代より東北社会人サッカーの盛岡ゼブラサポーター。
2018年にテレビ「月曜から夜ふかし」に出演したが、それ以前から地元メディアに寄稿、出演している。

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