2023F1第9戦カナダGP。今シーズン2度目の北米決戦、カナダ・モントリオール、ジル・ビルヌーブ・サーキットが舞台です。最終シケインは、過去歴代王者たちが接触クラッシュとなったことから”チャンピオンズ・ウォール”と呼ばれています。
金曜・土曜 赤旗と雨とペナルティ
初日金曜日は、まさかの展開となりました。フリー走行1回目P1開始直後に、場内監視カメラCCTVのトラブルでわずか3周(ノータイム7台)赤旗中断のまま終了…P2は、その時間を補うために30分前倒しで始まり90分間のセッションに変更となりました。そのP2終盤には雨が降り、先行き不安な開幕です。
翌日土曜の予選も、雨絡み。ピットの出口先頭でスタイバイするフェルスタッペンに対して、後からコースインしたのに、雨でのコンディション変化前に抑えのラップをマークするよう指示されたルクレールは、自身の不満と疑念が的中してしまいQ2敗退の波乱。フェラーリ毎度の対処ミスと映ってしまいました。
一方で、ウィリアムズのアルボンがQ2トップ通過はたす健闘光ります。その他では、予選後の審議連発となり、角田をはじめ4人がグリッド降格ペナルティが下されました。予選2位ヒュルケンベルグは、アタックラップ直後の赤旗ということで速度を十分に落としきれず…サインツに最終シケイン手前で妨害されたガスリーは怒り心頭のハイライト・シーンでした。
さあ 予選の順位は、結局誰がどうなった~スターティング・グリッドです。
カタロニアの再戦を最後列でしている場合ではない!ジョウと怒りのユウキ。サージェント、デフリース手を取り合ってモントリオールのバージン・ロード。ホームの試練ストロール、初日から試練ガスリーこのままではダメかもしれん…ボッタス、マグヌッセン北欧の妖精たちよ、おじさんコンビに救いの手を〜入賞圏外から、ペレスとサインツ俺たちは本当にここでいいのか!?ルクレールだって、アルボンの後ろはありえない。チーム無線で確認求む!ヤング、ヤンガー、ヤンゲスト、ピアストリ&ノリスのザ・マクラーレンズ。モナコから乗ってきましたオコン。フロントロウから落ちてきちゃいましたヒュルケンベルグ。ゼロポッドとの別れに悔いなし、涙なし ラッセル、ハミルトン=ストライクス・バック!やっぱり最後は、上位3人歴代王者だ!フェルナンド、マックス!チャンピオンズ・ウォールを乗り越えて来い〜以上20台によるグラウンド・ホッグ=アドベンチャー・ワールドです。
日曜 スリー・キングスと直線番長
不規則な週末から、爽快な結末を期待するファイナル・サンデーを迎えています。一年前と同じ最前列は、一年たって、新しい物語のフロントページ。フェルスタッペン vs アロンソ〜表彰台を守るのではない、頂点を掴み取って見せるーそのあくなき野望こそが、勝負のストップ・アンド・ゴー。ジル・ビルヌーブの魂が、シグナルに火を灯す~2023フォーミュラ・ワン世界選手権第9戦カナダ・グランプリ70周決勝レース、スタート!
ポール=フェルスタッペン飛び出して、直後では、ハミルトンがアロンソを抜いた!ラッセルとの争いは、アロンソ何とか守って3位です。19番手からとなった角田は、オープニングラップでピットストップの大胆積極策を取ります。序盤サージェント、リタイヤでVSC。そして、ラッセル壁にヒットしてスローダウン…12周目セーフティーカー導入です。続々とピットインしてタイヤ交換を行いますが、フェラーリ勢はステイアウトを選択し、TOP5まで上がりました。
再開からDRS使用可能となって、22周目アロンソがハミルトンから2位を取り返しました!
レース中盤は、12番手スタートから6番手まで上がっていたペレスが37周目に、続いてサインツ、ルクレールと1ストップ組がタイヤ交換を行います。2ストップ組も、ハミルトン、アロンソ、フェルスタッペンの順にピットへ。43周目からは、チェッカーを目指す戦いに集中です。
55周目、最初のダメージからレースに復帰していたラッセルに、左前ブレーキ・トラブル発生でリタイヤとなります。
そして7位アルボンは、12周目のセーフティーカー時のピットストップ1回のみで、ハードタイヤをマネージメント。8位オコンに詰め寄られても、直線スピードでポジションを守り切りました!チーム大幅アップデート効果もあってか、ドライバー・オブ・ザ・デイ獲得です。
最後はもちろん、フェルスタッペン。シーズン8戦6勝、しかも4連勝&3戦連続ポール・トゥ・ウインで通算41勝目はアイルトン・セナの記録に並びました!レッドブルは、開幕から負けなし通算100勝の節目です!!2位アロンソ、ハミルトン3位でトータル11冠の豪華ポディウムとなりました。ルクレール、サインツ4,5位。6位ペレスは、最終周ソフトタイヤでファステスト獲得。ホームGPストロール9位、10位ボッタス。9位フィニッシュのノリスは、セーフテイーカー時の減速行為がスポーツマンシップに反するとして、5秒ペナルティ13位に後退。角田14位でした。
次戦からF1の夏は本格化。シーズン2度目のスプリント・フォーマット、オーストリアGPとなります。
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