・セビルが9秒77で世界陸上男子100m初優勝
・ジャマイカ勢としてはボルト以来10年ぶりの金メダル
・自己ベストを0秒04更新し、世界歴代10位タイの快走
・米国勢の5連覇を阻止、トンプソンとワンツーフィニッシュ
・ライルズは3位、テボゴはフライングで失格
・日本勢3名は全員予選敗退
ジャマイカの新王者セビルが快挙達成
東京・国立競技場で開催された世界陸上で、男子100m決勝が14日に行われ、24歳のオブリク・セビル(ジャマイカ)が9秒77の自己ベストで金メダルを獲得した。ジャマイカ勢としては、2015年北京大会のウサイン・ボルト以来となる優勝で、世界最速の称号を母国に取り戻す快挙となった。
セビルはスタート直後から爆発的な加速を見せ、ライバルたちを圧倒。中盤でトンプソンと並ぶ場面もあったが、後半に一気に引き離し、堂々の1着フィニッシュ。世界歴代10位タイの9秒77という記録は、自己ベストを0.04秒も更新する圧巻の走りだった。
フライングで失格の波乱と大歓声
テボゴが失格、場内騒然
スタート時には、8レーンのレツィレ・テボゴ(ボツワナ)がフライングし、まさかの失格。決勝の舞台での一発退場に、5万人が詰めかけた国立競技場は一瞬静まり返り、SNSでも驚きと同情の声が広がった。現地で観戦していたウサイン・ボルトも衝撃の表情を浮かべていた。
金メダリストセビルの歓喜
レース後、興奮を隠しきれないセビルは、ユニフォームを破って喜びを爆発させ、ジャマイカ国旗を背にスタジアムを一周。表彰台では満面の笑みを浮かべ、「この金メダルには、何年も努力してきた結晶が詰まっている。母国ジャマイカの人々と分かち合いたい」とコメント。直後にイエローカードを受け取り、思わず苦笑いを見せる一幕もあった。
米国勢の牙城崩す歴史的レース
ジャマイカ勢ワンツーの快挙
2位には同じくジャマイカのキシェーン・トンプソンが9秒82で入り、ジャマイカ勢のワンツーフィニッシュが実現。3位にはパリ五輪200m金メダリストであり、前回大会で銀を獲得していたノア・ライルズ(アメリカ)が9秒89で続いた。
これにより、アメリカ勢による世界大会男子100mでの連覇は「5」でストップ。再びスプリント王国・ジャマイカの存在感が示された一戦となった。
ボルトの金言が後押し
セビルが所属するクラブ「レーサーズ・トラッククラブ」は、ボルトもかつて所属した名門。レース前、ボルトから「プレッシャーの中で落ち着いて走れるかが鍵」というアドバイスがあったといい、セビルはその言葉を胸に、最高の結果を出してみせた。
日本勢は予選敗退も次世代に期待
日本からはサニブラウン・アブデルハキーム(26)、桐生祥秀(29)、初出場の守祐陽(21)がエントリーしたが、全員が予選敗退。サニブラウンと守は10秒37、桐生は10秒28と、世界の壁は厚かった。今後に向けて、さらなる強化と若手育成が求められる。
まとめ
男子100m決勝は、セビルが圧巻の走りで世界王者に輝いた歴史的レースとなった。10年ぶりのジャマイカ勢による金メダル、そしてワンツーフィニッシュという結果は、再びスプリント王国の復権を印象づけるものとなった。一方、日本勢にとっては厳しい結果となったが、今後の飛躍に期待がかかる。
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