【センバツ】変則左腕・石戸擁する浦和実が4強進出!延長で史上最多8得点!!

記事のポイント

・選抜高校野球準々決勝、浦和実が聖光学院に12-4で勝利し初の4強入り
・延長10回タイブレークで甲子園史上最多の1イニング8得点を記録
・変則左腕・石戸が今大会計18回無失点の快投でチームを救う
・2014年の豊川以来、11年ぶりの初出場校4強進出
・埼玉県勢としては1968年大宮工以来57年ぶりの初出場4強

目次

猛攻と堅守で勝ち取った奇跡の勝利

記録ずくめのタイブレーク大爆発

第97回選抜高校野球大会の準々決勝で、春夏通じて初出場の浦和実(埼玉)が聖光学院(福島)との激闘を制し、延長10回タイブレークで12-4の大勝。初出場校としては2014年の豊川(愛知)以来となる11年ぶりのベスト4進出を果たした。延長10回には、無死一、二塁からのタイブレーク開始とともに、先頭の工藤蓮が三塁線へのスリーバントで内野安打。無死満塁とすると、橋口拓真の中前適時打、続く深谷知希の走者一掃の二塁打など、打者一巡の猛攻で一挙8得点を挙げた。この得点は春夏の甲子園を通じて、延長タイブレークでの1イニング最多記録となった。

変則エース石戸の無失点快投が光る

甲子園3試合連続無失点、計18回を完封

この快挙の裏には、絶対的な安定感を誇るエース・石戸颯汰の存在があった。今大会3試合で計18イニングを投げ、無失点を継続。準々決勝でも同点で迎えた七回から登板し、4回1安打無失点の快投を披露。右膝を顔付近まで高く上げる独特なフォームと、見えづらい球の出所で打者を幻惑し、120キロ台の直球と80キロ台の変化球を巧みに操った。試合後には「なんで打たれないのか自分でも不思議」と語ったが、打者たちは一様に「タイミングが合わない」「球が見えない」と困惑。監督やコーチ陣からも“魔球”と称されるチェンジアップの威力も光っていた。

浦和実旋風の背景にある絆と改革

緩さからの脱却、主将が引っ張った改革

この快進撃の裏には、チーム改革に尽力した主将・小野蓮の存在がある。昨夏まで練習に緩さが目立ったチームを「このままでは甲子園に行けない」と主将が変革。練習態度や学校生活を含めたベンチ入りの選考を投票制にし、全体の緊張感を引き上げた。選手たちは「甲子園が自分たちを変えてくれた」と口をそろえ、試合ごとに成長する姿を見せている。

グラウンド環境すら乗り越えた団結力

照明設備が内野にしかないグラウンド、マシン打撃中心の制限された練習環境。それでも特殊バットを使った工夫ある練習を重ね、「暗くても大丈夫」と笑い飛ばす選手たちの言葉からは強い意志が伝わる。19安打で12得点と爆発したこの試合は、まさに彼らの日々の努力と「野球が楽しい」という思いが結実したものだった。

まとめ

浦和実がセンバツ初出場ながら快進撃を続け、準決勝進出を決めた。延長タイブレークでの歴史的な猛攻、そして変則左腕・石戸の無失点投球が奇跡を現実のものとした。次戦は智弁和歌山との大一番。関東勢唯一の初出場校として旋風を巻き起こす“ウラジツ”が、甲子園の頂点へと歩みを進める。

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