どうもレインです!
先日ボディパーツのアップデートを行なってきたアストンマーティンのF1マシン「AMR22」がレッドブルの「RB18」と酷似していると話題になりました。
いわゆるパクリ疑惑をかけられ、「グリーンレッドブル」と揶揄されているアストンマーティンですが、激しい技術競争が行われているF1の世界ではこのようなことが度々起こります。
そこで今回は過去F1で「パクリ疑惑」が疑われた事例とその顛末を紹介していきたいと思います!
2003年 トヨタTF103
日本のトヨタがF1に参戦していた2003年。
この年のトヨタのマシン、「TF103」ですが、前年の2002年にミハエル・シューマッハとルーベンス・バリチェロのコンビで17戦中15勝を挙げた、「フェラーリ F2002」
と似すぎているという声が多数上がったのです。
このときじつは、フェラーリからトヨタに移籍したスタッフが2名おり、そのスタッフがフェラーリのデータを持ち出したのではないかと産業スパイ疑惑がかけられ、トヨタF1チームはそのスタッフ達を解雇。
結局スタッフ2名はのちに有罪判決が下り、情報の持ち出しが認定された結果となりました。
ちなみに、F2003を参考にした(とされる)TF103の成績は振るわず、コンストラクターズランキングは10チーム中8位に沈む形となってしまいました。
2020年 レーシングポイントRP20
今回盗作疑惑が浮上しているアストンマーティンには「前科」があり、レーシングポイント時代のわずか2年前に、2019年のチャンピオンマシンである、「メルセデス W10」によく似たマシン「レーシングポイント RP20」を登場させ物議を醸していたのです。
「ピンクメルセデス」と揶揄されたこのマシンは、他チームの抗議によりブレーキダクトのデザインがメルセデスのコピーだと認定され、罰金とコンストラクターズポイントの減点処分(15点)が下ったものの、マシンはシーズン終了まで使用が許可され、優勝1回・表彰台4回の大躍進。
ポイントを剥奪されたにも関わらず、ランキング4位を獲得したのです。
1978年 アロウズ FA1
1978年からF1に参戦を開始したアロウズのマシンFA1は、同年の「シャドウ DN9」と酷似したデザインで登場。
実はアロウズは、シャドウにいたスタッフ数人が独立して立ち上げたチームで、前年までシャドウのマシンを設計していたスタッフが、同じ設計図を元にFA1を製作していたためこのような事態が起こってしまいました。
アロウズのコピーマシンは問題となり、シーズン途中には使用を禁じられてしまい、チームは新車の投入を余儀なくされました。
1995年 リジェJS41
1995年、ベネトンのチーム代表、フラビオ・ブリアトーレとチーム首脳の一人、トム・ウォーキンショーは、フランスの名門チームであるリジェを買収すると、この年のリジェのマシン「JS41」はベネトン「B195」と非常によく似たデザインで登場。
F1では同一オーナーのチームであってもマシンの設計をコピーしてはならないとされていますが、リジェとベネトンはパーツに互換性があり、チーム間でスペアパーツの貸し借りを行うなど、リジェのマシンは明らかなコピーマシンでした。
しかし調査の結果、リジェとベネトンにお咎めは無し。
この年のリジェは表彰台2回を獲得する活躍でランキング5位を獲得しました。
まとめ
今回は物議を醸しているアストンマーティンのマシンのように、過去「盗作」「コピー」疑惑をかけられたF1マシンを紹介してみました。
こちらの内容はYouTubeでも詳しく解説しているのでよろしければ合わせてご覧ください!
次回もF1を楽しく観るための雑学をお届けします!
それでは今日はこのへんで!
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