どうもレインです!
先日10月に開催される今年のF1日本GPのタイトルスポンサーがホンダであることが発表されました。
コロナの影響で過去2年は中止となり、開催されれば3年ぶりに日本でF1が観られる訳ですが、F1ファンの方以外はこんな疑問を抱く方もいるかも知れません。
「あれ?ホンダってF1から撤退したのにスポンサーになるの?」
普段F1を観ている方はご存知の方も多いと思いますが、ホンダは本社のワークス活動としてはF1から撤退したものの、活動を子会社のHRC(ホンダレーシング)に引き継ぎF1のパワーユニット(PU)供給に関与しているんです。
そして、関与していることは知っていてもそれがどこまでなのかイマイチ分からなかったファンの方も多いはず。
なので今回は撤退したはずのホンダが今年からF1にどのように携わっているのか紹介していこうと思います。
この記事を読めば実はまだまだF1に関与しているホンダの活躍を知ってもらえると思いますのでぜひご覧下さい!
実はホンダは今もF1に参戦している!?
前述の通り、2014年にPUサプライヤーとしてF1に参戦(復帰)していたホンダワークスは2021年限りでF1から撤退しました。
昨年までホンダがPUを供給していたのは、2021に初のワールドチャンピオンを獲得したマックス・フェルスタッペンが所属する「レッドブル・レーシング」とレッドブルグループ傘下の「スクーデリア・アルファタウリ」の2チームです。
ホンダが撤退した今シーズン、レッドブルグループは「レッドブルパワートレインズ」(RBPT)というPU製造会社を設立しホンダが保有しているPUの知的財産権を引き継ぎ自社でPUの製造を行おうとしました。
しかし、後にこの計画は若干変更になり、ホンダが子会社のHRCを通じて現在のF1のPU規定が続く2025年まで、PUの製造、組み立て、供給を継続することになったのです。
RBPTはHRCから供給を受けたPUの調整を行い、バッジネーム(命名権)をつけて使用することになりました。
パワーユニットの知的財産権もホンダが保有したまま、RBPTに使用許諾を出して運用しているようです。
つまり2022年から少なくとも2025年まで、レッドブルとアルファタウリの2台は引き続きホンダ製のPUを使うことになります。
そしてRBPTのスタッフのほとんどはホンダF1活動の欧州拠点であったHRD(本田技術研究所)UKからの転籍。
現場の首脳スタッフは一部で変更があるものの、調整を行うスタッフも殆ど昨年までのホンダの体制と変わらないのです。
表向きには「撤退した」と伝えられ「ホンダ」の名前が消えたことで、F1ファンでもどこまでホンダがRBPTに関与しているか分かりづらかったところだと思いますが、実際にはまだまだRBPT=ホンダといえるほど、HRCがPU供給に深く関与しているというのが実情です。
まだまだ日本企業が世界最高峰のF1の舞台で深く関わっているという事情をを知ることで、改めてF1に興味が湧いてくる方や、昨年までと同様、レッドブル・アルファタウリを応援しようと思う方もいるのではないでしょうか?
今後はレッドブルとホンダの関係にも注目しながらF1を観てみると面白いかもしれません。
YouTubeチャンネルでは過去のホンダF1挑戦の歴史を4回に渡って特集していますので、こちらもよろしければご覧ください!
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