【アメフト】Xリーグへの嘆願書~「X Premier」に福岡SUNSを!!

8月4日、Xリーグから新ライセンス制度「X Premier」の審査結果が発表されました。この結果、福岡SUNSはライセンスを取得できず、2026年シーズンからトップリーグを離れることとなりました。これにより、X Premierに所属するのは関東・関西のチームのみとなり、日本のアメリカンフットボール界は再び首都圏・関西圏への二極集中に戻ることになります。

私は福岡SUNSのファンであり、同時に日本でアメリカンフットボールがより多くの人に愛されるスポーツになってほしいと願っています。だからこそ、今回の結果には強い危機感を覚えています。トップリーグのチームが地方に存在しないということは、単に一つのチームの問題ではなく、日本のアメフト界全体の将来に関わる重要な問題だと考えるからです。

X Premierの発足や制度の詳細については、他の専門メディアが詳しく報じてくれるでしょう。

なお、以下に記載する嘆願書は提出を意図して書いたものではありません。このプランは、関係される方々が懸命に考えた結果でしょうから、一旦こういう結論を出されたことは尊重したいと思います。ですが、この結論は少なくとも私にとっては残念なものだという気持ちを強く表したくて、この体裁をとりました。共感していただける方が1人でも多くおられると幸いです。

目次

福岡SUNS「X Premier」ライセンス特例交付に関する嘆願書

謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

私はアメリカンフットボールを心から愛する一ファンとして、この度の福岡SUNSの「X Premier」ライセンス取得に関して、切なる願いを込めて嘆願申し上げます。

福岡SUNSの価値と重要性

福岡SUNSは2017年の創部以来、九州・福岡の地でアメリカンフットボールの普及と発展に尽力してまいりました。現在、X1SUPERに所属する唯一の地方チームとして、以下の重要な役割を果たしております:

  • 九州の選手が故郷でトップレベルのフットボールを続けられる唯一の環境
  • 地方出身選手にとって、居住地を変えることなく夢を追い続けられる貴重な選択肢
  • 地域に根ざした真摯なチーム運営による、アメフト普及の拠点

ファン拡大への深刻な影響

今回の結果により、トップリーグのチームが関東・関西のみとなってしまいます。これは日本のアメリカンフットボール界にとって重大な後退であり、以下の問題を引き起こします:

地域偏在によるファン拡大の阻害

  • 地方のファンがトップレベルの試合を身近で観戦する機会の喪失
  • 地域の子どもたちが「自分の住む場所でも最高峰のフットボールができる」という夢を描けなくなる
  • アメリカンフットボールが再び「都市部限定のスポーツ」というイメージに逆戻り
  • 全国的なスポーツとしての成長機会の大幅な縮小

特例交付のお願い

福岡SUNSは「年間2億円規模の収入基盤」という財務要件は満たせませんでしたが、7年間にわたってチーム運営を行い、地域との信頼関係を築いてきた実績があります。
また、チーム自身も2027年度での正式ライセンス取得に向けて財務基盤の強化に取り組むことを明言しており、2025年シーズンでの成果を通じてその意欲と能力を証明しようとしています。
しかし、私は1シーズンでも地方に空白期間を置くべきではないと考えます。

新制度については「まだ広く検討段階」中とのことですので、ぜひこの機会に福岡SUNSへの特別ライセンスの交付もご検討いただければと思います。
つきましては、全国展開に向けて、ライセンスには「地方枠」を設け、その最初の例として福岡SUNSを入れていただくことをご検討いただけますよう、心からお願い申し上げます。

結びに

日本のアメリカンフットボールが真に全国的なスポーツとして発展するためには、地方の拠点となるチームの存在が不可欠です。福岡SUNSの存在は、全国の多くのファンや将来この競技に関わるかもしれない子どもたちにとって、大きな希望の光となっています。
一人のアメフトファンとして、そして日本でアメリカンフットボール界の健全な発展を願う者として、福岡SUNSが引き続きトップリーグで戦えるよう、特例としてのライセンス交付を心からお願い申し上げます。
何卒、ご高配を賜りますよう、深くお願い申し上げます。

謹白

令和7年8月
日本アメリカンフットボールの一ファン

草場 謙一

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この記事を書いた人

草場 謙一のアバター 草場 謙一 アメフト系ブロガー

主にアメフトのことを書いているブログ
「MAJIK MIRROR」( http://packmania.blog61.fc2.com/ )
の中の人。
日本でアメフトを人気スポーツにできないものか、と考えブログを執筆中。

アメフトの歴史を調べてブログに書いている時が一番の幸せ。

マイナースポーツであるアメフトのファンの、
「周りにアメフトの話をする人がいない問題」
をなんとかするために立ち上がったYouTubeチャンネル「レッツハドル」の一員。

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