ファーストラウンドも折り返し点!激戦の東北リーグ
皆さんこんにちは!東北社会人サッカーリーグを四半世紀応援しているIRV岩手レボリューションの齊藤晃です。
東北社会人サッカーリーグ1部は6月19日に第5節が行われ、ファーストラウンドの折り返し地点というところまでやってきました。ここまで第4節を終えて未勝利なのが4チーム、今回お伝えするFCガンジュ岩手と大宮サッカークラブも1分け3敗で最下位グループにいましたが、果たして結果はどうなったのでしょうか?
ガンジュ岩手vs大宮クラブ キックオフ前に両チームのおさらい
さっそく試合と行きたいところですが、盛岡ゼブラとすでに対戦している両チームですので、もう一度おさらいのため以前の記事もご覧ください。
ガンジュ岩手は2007年にグルージャ盛岡の運営スタッフや監督がチームを離れて新たに立ち上げたチームで、その年と2009年に全国クラブサッカー選手権を優勝しています。その実績を引っ提げて2013年に東北1部に昇格。グルージャがJ3に昇格した後の2014年,2015年に連覇を達成しましたがその後少し衰えたのか、今の東北2強のコバルトーレ女川、ブランデュー弘前と現J3のいわきFCの後塵を拝しているのが現状です。それでも地道な活動は行っているみたいです。
大宮クラブ、一見すると「関東みたい」と思われますが、盛岡市の大宮中学校(サッカー元日本代表小笠原満男の母校)出身者が主体となって1969年に設立。1997年に東北社会人サッカーリーグ2部ができた時の岩手県代表として東北リーグに初参戦、以後県リーグと東北2部を行き来する時代もありましたが、近年藤村慶太(盛岡市出身でJ2ツエーゲン金沢の主力MF)と中高時にともにプレーした選手たちが入ってきたことにより力をつけてきました。そして2019年、ついに東北2部北ブロック制覇(=東北1部昇格)を果たしました。
両チームメンバー紹介
FCガンジュ岩手
GK 吉田裕也
DF 西山一輝 橋本純弥 平中忠慶 和田勇太
MF 的場大治 熊谷心真 山元佑哉
FW 牧野純己 熊谷紋司 謝花佑騎
佐藤史門に代わり謝花がウイングでスタメン入り。GKは2節ぶりに吉田ですが、今年は藤原真之介とローテ回してやってるのかな?と思います。
大宮サッカークラブ
GK 大内修瑛
DF 関 祥平 大芦勇登 久保海都 澤口眞一
MF 岩本大樹 尾久一太 青砥大輝 佐藤潤陽
FW 越場真之介 佐々木彩斗
このメンバーに2016年岩手国体出場者が2人います。久保海都が成年男子(グルージャ盛岡単独で出場も優勝を逃す)、澤口が少年男子(所謂U16、初戦で大会準優勝の大阪に完敗)で出場しました。
前述の通り藤村慶太の世代(2011年度高校3年生)が多い印象でしたが、今年は澤口、越場というルーキーも入り若返りを図ったようです。
いよいよ試合です!
お待たせしました。ここから試合に入ります。
前半はガンジュのキックオフ。立ち上がりからガンジュはチャンスを作ります。再三FW熊谷紋司がシュートに行く形ですが、大宮GK大内に阻まれます。
しかしガンジュはCKのこぼれ球をまずは山元がシュート、大内が弾いたところを熊谷心真が頭で押し込み2試合連続ゴール。その後もガンジュは容赦なく攻め続けますが、なかなか次の1点が奪えません。
大宮もフリーでMF佐藤が抜け出した場面からチャンス。最後はFW越場のシュートでしたが左ポストに当たったボールは吉田がキャッチ。これが決まっていればわからなかったでしょう。
その直後、ガンジュは牧野が得意のドリブルで大宮のゴールエリアへ。パスを受けGKと1対1の局面になった熊谷紋司がしっかりと決めて2-0とリードを広げました。
この後もガンジュが余勢を駆って攻めますが、最後の詰めが甘く枠を捉えることができません。大宮も惜しいシュートはあったものの決めきれませんでした。
後半、ガンジュは牧野に代えてスーパーサブの藤田優吾を投入。さらに引き離そうとしますが、熊谷心真のシュートはバーを叩き、フォローした的場のヘディングも枠を外れます。
大宮クラブも若い選手たちが前線で躍動しますが、青砥が惜しいシュートを放つも右のサイドネットへ。最後にはベテラン石川泰樹(彼も元グルージャ)を投入しますが、1点を奪えないまま試合終了となりました。
ガンジュ岩手は今シーズンリーグ戦初勝利。勝ち点4の日本製鉄釜石、FCプリメーロが敗れたため得失点差で7位に浮上しました。一方の大宮クラブは勝ち点1で最下位(12位)となりました。
余談ですが、ゼブラの結果
最後に盛岡ゼブラがどうなったかお伝えします。
盛岡ゼブラは福島県鏡石町の鳥見山公園でFCプリメーロと試合。GKが普段控えの山澤正憲で、ベンチには岡村学コーチしか控え選手がいないという状況でした。しかも大雨でキックオフ時間が遅れるというアクシデントも発生、大変な試合になりました。
ゼブラは森川龍誠が前半20分に先制ゴールを挙げたものの、29分にプリメーロMF相楽駿太に同点弾を決められます。さらに終了間際の88分にはPKを献上、プリメーロの大ベテラン本田直樹に決められ1-2に。普通ならこれで負けを確信するところかもしれません。
ですが、この直後にゼブラは谷村憲一が頭で合わせ同点ゴール。さらにアディショナルタイム、本当に最後のワンプレーで途中出場の岡村からのパスを受けてシュート。これが決まって3-2と奇跡の大逆転、ゼブラは3節ぶりの勝利です。
なお、次週はゼブラの試合はありません。次の試合は7月3日に紫波町の岩手県フットボールセンターで秋田県の猿田興業サッカー部と対戦します。それでは次回もお楽しみに!
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