【野球】プロ野球選手も輩出する大学の準硬式野球の特徴とは!?

野球といえば、硬式や軟式が一般的ですが、もう一つのカテゴリーとして「準硬式」があります。準硬式野球とは、硬式と軟式の中間のようなボールを使って行われる野球競技で、見た目は軟式ボールですが、ボールの芯は硬式に極めて近いため打球感は硬式ボールに近いという特徴があります。

筆者も大学では準硬式野球部に所属していました。

この準硬式野球は、日本の野球界ではあまり知られていませんが、実は大学の準硬式野球部では、甲子園経験者やプロ野球選手も多数輩出しているハイレベルな野球です。

この記事では、プロ野球選手も輩出する大学の準硬式野球の魅力や歴史について紹介します。

目次

大学の準硬式野球とは!?

準硬式野球は、日本では主に中学生ならびに大学生の部で行われています。しかし、中学の部活の場合、軟式を採用している地域が多いため、準硬式野球界は限定的です。

大学では全国で準硬式野球が浸透しており、全日本大学準硬式野球連盟が主催する全日本大学準硬式野球選手権大会が最高峰の大会として設けられています。

全日本選手権大会に出場できなかったチームのうち、各地域の予選で好成績を残したチームで争う清瀬杯もあります。(第二の全国大会のようなものです。)

硬式と同じく4回生の秋までプレーすることも可能ですが、全日本選手権ならびに清瀬杯が夏に開催されるため、これらの大会をもって引退するケースが大半です。

準硬式野球のルールや道具は、硬式野球とほぼ同じですが、バットは金属製も使用可能です。(実際に金属しか使用されていないといっても過言ではないです。)

大学で準硬式野球部を選ぶ理由

大学で硬式野球部ではなく、準硬式野球部に入部する選手が多くいる理由について紹介いたします。

門戸が広い

言わずもがな、大学の硬式野球部の世界はとてもレベルが高いです。また、スポーツ推薦で大学に入学する選手も少なくありません。さらに、大学によっては硬式野球部には推薦でないと入部できなかったり、出場のチャンスが与えられなかったりするケースもあります。

しかし、準硬式野球部の場合、一般的に、一般入試などでも入部でき、出場を巡ってチャンスも与えられるケースが大半です。(※少数ですが、推薦などでしか入れない準硬式野球部もあるようです。)

学業やバイトにも力を注ぐことができる

硬式野球部ほど、規律が厳しくない場合が多く、バイトも経験しながら部活動に取り組めるケースが多いです。仕送りに頼り切らず、自身の生活費をバイトで稼ぐ必要のある学生でも入部できる余地があります。

新たなチャレンジができる

硬式野球部でも挑戦はできますが、高校まで守ったポジションとは異なり新たなポジションに挑戦したい場合なども柔軟に対応できます。背景に、硬式野球部ほど野球で今後のキャリアを考えている選手が少なく、新たな挑戦により試合に出場できなくても自己責任で完結することなどが挙げられるでしょう。

実際に、高校まで投手ではなかったものの、準硬式野球部の世界に飛び込み投手に挑戦して、プロ入りを果たした選手も存在するほどです。

自立性を重んじる風潮がある

残念ながら、準硬式野球部は硬式野球部と比較して大学側が準硬式野球部にお金をかけられない傾向があります。これは、硬式野球部のほうが世間に与える広告宣伝効果があることなどが背景でしょう。

そのため、準硬式野球部には専任の監督やコーチをお金をかけて雇うことができないケースも少なくありません。(OBが有志で指導者をかってでたり、大学職員が指導者を兼任したりするケースが多くあります。)

このような背景から、練習メニューや出場メンバー、さらには采配なども学生自身で行うこともしばしばです。

準硬式野球の世界からプロ入りした選手たち

直近、約10年の間に次の選手らが、準硬式野球を経験してプロ入りを果たしています。

  •  青木勇人選手(元 埼玉西武ライオンズ 等)
  •  坂本工宜選手(元 読売ジャイアンツ)
  •  大曲錬選手(埼玉西武ライオンズ)
  •  高島泰都選手(オリックス・バファローズ)

特徴としては、全員投手であり、野手はいない状況です。しかし、独立リーグなどへのキャリアを進めている選手は存在します。

今後の準硬式野球界の展望

最後に筆者の自論を紹介いたします。

準硬式野球部へは現在、スポーツ推薦を経て入部してくる学生や高校野球で甲子園出場を果たして挑戦してくる学生など有望な選手が多く存在します。

また、準硬式野球部を選択する理由にもある通り、新たなチャレンジができる点から準硬式野球への挑戦者も増えることでしょう。

準硬式野球経験者のプロ入りについては、今後、打者が現れるのか注目したいです。準硬式野球はパワーがないとあまり飛ばないといわれています。もちろん、速球ならびに変化球への対応力については硬式野球の超一流投手との対戦を観なければ実力は把握できないかもしれませんが、パワーの有無という点では準硬式野球でのプレーで判断可能です。

今後、プロ野球界屈指のパワーヒッターが準硬式野球界から出ることを期待したいですね。

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この記事を書いた人

Masashi Ohtaのアバター Masashi Ohta Persist代表

2016年3月 関西大学社会学部社会学科社会システムデザイン専攻卒業。
2016年4月 新卒で国内大手生命保険会社に入社。
営業や企画業務など幅広い業務を約5年にわたり経験。
2021年1月 ITベンチャーへ転職。
保険代理店事業の立ち上げ期に、コールセンター企画や提携企業との企画折衝、さらにはコンテンツ拡充のためのサポートなどに尽力。
2023年4月 Persist立ち上げ。
2021年1月転職同時にWEBコンテンツ作成を副業で始めていたところから、WEB制作事業の運営を本格的に開始。

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