全国高校サッカー選手権の決勝で、前橋育英(群馬)がPK戦9-8で流通経大柏(千葉)を下し、7大会ぶり2度目の優勝を果たしました。決勝で大会史上最多の20人によるPK戦を制した歴史的激戦となり、会場の国立競技場には5万8347人が詰めかけ、熱戦を見守りました。
記事のポイント
・試合は1-1のまま延長戦に突入。
・PK戦は20人が登場し9-8で決着。
・守護神藤原優希が決定的な2本のセーブ。
・MF柴野快仁が決勝PKを決め、チームを優勝に導いた。
前橋育英が死闘制し、7年ぶりの栄冠
延長までもつれた激戦
試合は前半12分に流通経大柏の亀田歩夢が鮮やかなフェイントから先制ゴール。しかし前橋育英も譲らず、前半31分に黒沢佑晟のクロスを柴野快仁が頭で合わせて同点に追いつきました。その後も両チーム一進一退の攻防を見せ、90分、延長20分の計110分では決着がつかず、PK戦へ突入しました。
大会史上最多の20人によるPK戦
PK戦は両チーム7人目まで全員成功。しかし8人目で両校とも失敗し、試合はさらに緊迫。9人目が成功した後、最後の10人目で流通経大柏のキッカーがシュートを外し、前橋育英のMF柴野が落ち着いて決めて、劇的な優勝が決まりました。
守護神・藤原の奮闘
前橋育英のGK藤原優希は、PK戦で流通経大柏の8人目と10人目のキックを見事にセーブし、チームを優勝へ導くヒーローに。藤原は「仲間を信じていた。僕も絶対に止めると思っていた」と試合後に語りました。
国立競技場が熱狂した歴史的名勝負
前橋育英、7カ月の変革
前橋育英は昨年6月の県大会で敗北し、苦境に立たされていました。しかし、山田耕介監督が「スキルよりウィル(意志)」を掲げ、チームは粘り強く成長。今大会ではしぶとい試合運びで勝ち上がり、ついに頂点に立ちました。
監督は試合後、「選手たちが信じてくれたことが嬉しい。高校サッカーは本当に素晴らしいものだ」と語り、目をつぶり神に祈る姿が話題となりました。
歴代最多の観客数が目撃した激戦。決勝PK死闘中にCM→一旦中継終了をした日テレに非難殺到も
7大会前の決勝戦と同カードとなった一戦はPK戦にもつれる死闘。中継した日本テレビではPK戦の途中で一時放送が終了となるハプニングもあり、視聴者に混乱が生じた。
前後半90分を終えて1-1と決着がつかず、延長戦に突入。PK戦も死闘となり、両軍譲らず7人ずつが決めた。
ここで、日本テレビの中継では「この結果は4時45分からの『高校サッカー決勝直後ハイライト』でお伝えします」のテロップが流れて中継が終了。まさかのタイムアップとなった。
SNSは「PKの途中で中継が切れる」、「PK途中で中継が切れるとは…」、「終わりがひどい」、「一番いいとこで…」と騒然。字幕で続きはTVer、スポーツブルで視聴可能とあることが表示されたが、TVerではアクセスが殺到した影響か、「システムエラーが発生しました」と表示され、見られないファンが続出した。
日テレの中継では両校が失敗した8人目、両校が成功した9人目は中継されず、視聴者が大混乱。勝負の行方が分からない状況となったが、日テレでは中継終了から約3分後の16時50分から「news every」でPK戦の模様が復活した。PKは10人目で決着がつき、前橋育英が優勝した。
ネットでは異例の中継復活に、「日テレさんありがとう」「ニュース枠も中継してくれてありがとう」などの声の一方で、「佳境の8人目の攻防が消えた」「水を差すな」「ガチで腹立った」など怒りの声も噴出した。
今大会の決勝は歴代最多の5万8347人が観戦。決勝戦での延長戦は20年度の第99大会以来4大会ぶりで注目されていた一戦だった。
まとめ
前橋育英が7大会ぶり2度目の全国制覇を果たし、タイガー軍団の名を全国に轟かせました。歴史的な死闘は高校サッカーの新たな伝説として語り継がれるでしょう。
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