【南葛SC】キックオフカンファレンス〜風間八宏新監督&高橋陽一オーナーが語った野望とは?
売上5億。選手は40名体制。監督は風間八宏氏。東京23区内に新スタジアム建設計画もある。規模感はJクラブと遜色ない南葛SC。
先日、その南葛SCキックオフカンファレンスにウルスポは潜入!そこで「キャプテン翼」でお馴染みの高橋陽一オーナーや風間八宏新監督がこのクラブの中・長期的な野望や風間監督の単独インタビューに成功したのでそれを紹介する。
冒頭まずは南葛SCのオーナー兼代表である「キャプテン翼」の作者、高橋陽一氏が今後のクラブへの野望を語る!
「南葛SCの代表として今年で11年目になりますが、葛飾区との連携で新小岩のスタジアムの用地獲得であったり、奥戸のサッカー場の天然芝化など区の皆様のご協力のもと着々とクラブとして良い方向に進んでいる」(高橋陽一氏)
と、着々と進むクラブの変貌へ手応えを掴んでいる。その模様はYouTubeウルスポShortsにも公開されているので詳細は是非ご確認を!
https://youtube.com/shorts/M_c810tc4X8
その後、葛飾区長の挨拶の後、風間八宏新監督が登壇する。今季は関東リーグのチームとしては異例40名の大所帯だ。それについて風間新監督は
「今シーズン我々が挑むことは、今年の目標と未来の目標の2つある。ですから抱えている選手は日頃より少し多い40名という形になっている。というのは、全員がやっぱり上手くなる。上手くならなければやっぱり試合には勝てない。そこを飛ばさずに、丁寧に一つずつやっていこうと思っています。そしてなおかつ、それを熟練した、あるいは熟成した人たちが、ここに残れるように、残ってもらえるように人数を増やしました。そしてチームや選手は本気でその目標に臨んでくれている」
とその意図や決意を語る。
完全版はYouTubeウルスポShortsへ!
https://youtube.com/shorts/7qMgBf314rw?feature=share
その後、岩本GMが今季の南葛SCについて、資料を交えながら解説する。
「新スタジアムに向け土地を取得していただいたり、奥戸の天然芝化など行政の皆様にはポジティブな動きをしていただいているが、現場では関東リーグ1部で中位以下と足踏みをしてしまっている。Jリーグの事務局からもあとは南葛は上がるだけだと言われている。昨シーズンの選手25人+新しい選手15人(うち11人は大卒)、風間さんに関してはオファーした自分もまさか来てくれるとは思っていなかったんですが、クラブのチャレンジを面白いと思ってくれて『ワクワクする』と言っていただけた。風間さんへは○年で昇格させてくれとは実は言っていない。というのもこのカテゴリーは同じカテゴリーにライバルクラブが80クラブある中で1or2チームしか上がれない。例え関東リーグをぶっちぎりで優勝しても、その後のほぼトーナメントのようなレギュレーションを勝ち上がらないとJFLへは昇格できません。運の要素も入ってくる所を目標にするのは難しいがもちろんやる以上は勝つ確率を少しでも高めなければいけない。なので風間監督にお願いしているのは『とにかく選手をうまくして、チームを強くしてくれと。何年かかってもいいから圧倒できるチームにして欲しい』と伝えている。現状風間監督から選手の飲み込みが早さを評価していただいているが、当然今季は相手も風間監督が率いる南葛を倒すべく全力で来るため難しいシーズンになるのはわかっている。ただこの3ヶ月で明らかに選手やチームの変化を強化スタッフも感じている。今までで一番ファンサポーターのワクワク感や期待値が伝わってくるシーズン開幕を迎えている。関東リーグで優勝すれば地域CLへ進めるが関東リーグで優勝できなかった場合、全国社会人選手権へ回り、32チーム中、上位3チームが地域CLへ進めるが5日で5試合というハードスケジュール。さらに12チームで行う地域CLも予選ラウンドは3日連続で、2週間後の決勝ラウンドも5日で3試合。この中で優勝チームが初めてJFLへ昇格でき、2位はJFL17位との入れ替え戦へ回るので、このトータル11試合はほぼ1試合も落とせない。なので「JFL昇格」とは簡単に口には出せないが、とはいえ、ここ2シーズンのような不甲斐ない戦いを減らして、葛飾のホームゲームで相手を圧倒できるような試合を1試合でも増やしていくことが昇格につながる。5年前の決算資料を見ると売上が1800万だったのが、5億を突破することができJ3規模の売上はできているのであとはピッチの部分のみ。葛飾からJリーグへという夢を叶えるため風間監督と共にその礎となるシーズンにできたら」
と、岩本GMは昇格プレーオフまでの道のりの険しさや、やや異常な過密日程など道のりの険しさを踏まえ「JFL昇格」へ向け慎重な構えであった。
新入団選手
その後、新入団選手の紹介やフォトセッション後に全選手が登壇した状況で質疑応答へ。
ー40名体制でのリスクとメリットについて
「初年度ということで風間監督とも話しているが誰が伸びるかわからない状態。関東リーグの試合数を考えると40名が多く見えるが、J3などでは普通の数字。なのでうまくTRMなどを入れて選手のコンディションを整えて行きたい。また、このカテゴリーは人工芝で試合をすることが多く怪我人が多くなる。昨季も30人中10名以上が筋肉系の怪我をしたので決して多すぎる人数だと考えてはいない」(岩本GM)
「先も含めてここにいる選手たちは大きな可能性を秘めていて、未来も明るい。そういう意味で一緒に長い期間過ごしたい。それによりどんどん進化していく。今年だけではなく未来も含めて。選手たちもそれを理解してここにきていると思っているので」(風間監督)
また、全員が壇上に上がった状態での質疑応答ではこんな一幕も。
ー風間さんの指導の中で上手くなる基準について新しい発見や気付いたことは?
という質問に対し、 大郷選手は言葉に詰まった。
それに対し、今野選手は
「風間さんのサッカーは全てが違う。長い間サッカーをやってきましたが、ターンの仕方からトラップの仕方まで技術的なことを教えてくれる監督って今までいなかった。それは凄く自分のためになるし、意識付けの部分で今まではミスしなければいいやっていうことが頭にあったが、風間さんのサッカーは縦に早く自分がターンできればターンして、前に早くパスをつけていくとか。僕もそういう意識付けにちょっとずつなっていると思うし、そうなればもっと有効的なパスを前につけていけると思うんでそういう所が違うかなと思う」
と、流石の回答。この辺りは経験値といえばそれまでだが、若手選手の今後への課題であろう。
とはいえ、風間新体制となり元代表クラスの経験豊富なベテランと、才能豊かな若手が40名との競争はまだ始まったばかり。今後特に若手がどこまで進化するのか。期待感しかない今季の南葛SCに今後も注目だ。
なお、ウルスポはカンファレンス後に風間新監督への独占インタビューに成功!その模様がウルスポYouTubeに公開されてので是非ご覧ください!特に印象的だったのはうまいことと強いことが同義であるということ。この真意は是非YouTubeでご確認を!
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